ケータイ刑事銭形零18話(2nd.5話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の「銭形零[裏ネタ編]」は、2nd.5話(通算では18話)となる「富豪刑事もビックリ!勝手にコラボレーション ~刑事まつり殺人事件」という物語についてである。ということで、今回は「コラボレーション」について、「富豪刑事」について、そして劇中に登場した「いたこ」について記す。
尚、MBSの放送の時に記事は「ここをクリック(MBS)」、BS-iの再放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。
「コラボレーション」:英語の単語は「COLLABORATION」。意味は「協同」「協力」「合作」「共同制作」である。日本語では「コラボ」と省略して言われることもある。
特に音楽や漫画ではよく見られるものであり、いつもは別々に活動しているアーティストが一時的に一緒になって同じ作品を製作するというものである。(常に組んで、ということになったら「コラボ」とは言わない。)古くは'50's、'60'sの時代から行われていたが、音楽の世界では'80'sの中盤からやたらと多くなった。
'90'sになると、更に「コラボ」というものは多くなり、全く異業種の企業(例えば、雑誌社と特定企業など)が組んで、共同企画ということで色々と生まれている。更に、雑誌がTV媒体に変わったものとして、CM、映画、ドラマなどにも「コラボ」ということが行われるようになった。
音楽の世界では「Featuring(フィーチャリング)」、「Tribute(トリビュート)」、映画やドラマの世界では「Hommage(オマージュ)」と呼ばれるものがあるが、これらと「コラボ」が混同されているが、別物である。「コラボ」は単に共同制作/合作というものであるが、、「フィーチャリング」は「客演」という意味があってメイン・アーティストのアルバムに参加する場合に使われる。(あくまでも「客演」であって、メインにはならない。しかしこれは「コラボ」の一種と言うことも出来る。)「トリビュート」は「賞賛」という意味があって、他への賞賛として捧げられるものである。(コンサートではよく見られる。場合によっては「コラボ」になり得る場合もあるし、なり得ない場合もある。)「オマージュ」は「尊敬」「敬意」と言う意味があり、先人に敬意を払いながら似たような作品を創作することであり、映画やドラマに多く見られる。(「コラボ」にはならないことが多い。)→「敬意」の無い「オマージュ」は単なる「パクリ」である。
よって、今回の物語のサブタイトルに「勝手にコラボレーション」とあるのは、「富豪刑事」との共同制作ではないので、ある意味では正しい表現である。(いや、正しいのなら「コラボ」というタンゴは出てこないはず...)
「富豪刑事」:筒井康隆原作の連作推理小説であり、発表されたのは1978年のことである。4編から構成される短編小説である。2005年の第一四半期にドラマ化され、2006年の第二四半期には第2弾となる「富豪刑事デラックス」が製作された。(共に全10話、主演は深田恭子)
この物語の本放送は2005/1/30であり、丁度「富豪刑事」も(地上波、しかもテレ朝系なので他局も他局である。)放送されていた。五代さんを演じている山下真司が鎌倉警部を演じていたこともあるが、本放送中の他局のドラマのキャラクタが登場するという異例のことになったが、こういう冒険をするところはやっぱりBS-iらしい所である。
尚、第1弾の「富豪刑事」の主題歌は『愛のメモリー』であり、オリジナルの松崎しげる(当然、松山さんです。)ではなくて及川光博がカヴァーしていたが、今になってみるとこれも「ケータイ刑事」ならばネタにしてくれそうな所である。(当時は、松山さんはまだ「ケータイ刑事」との接点はありませんでした。)
「いたこ」:「いちこ」とも言う。東北地方において、口寄せ(いたこよせ)を行う巫女のことである。死者や行方不明者の霊を自分に乗り移らせて、その言葉を語る。口寄せとしては、毎年7月に行われる青森県・恐山大祭で行われるものは有名である。交霊術を使うということで、霊能力者とされているが、先天的または後天的な盲目の女性というのが多かった。(科学的な説明は出来ないが、)弱視であることから厳しい修行を経て交霊能力を身につけた霊能力者ということになる。→そうすると、今回の物語に登場した「いたこ刑事」はちょっと珍しいということになる。とは言っても、いたこは心理カウンセラーのような側面も持っているので、いたこ刑事のような人がいても不思議ではないですけど...
尚、青森県の津軽のイタコの習俗、秋田県の羽後のイタコの習俗、等は、現在では国指定選択無形文化財となっている。
※来週4/6からはBS-iで「銭形海」の再放送が始まるので、毎週日曜のこの枠は「銭形海[裏ネタ編]」にします。これまで週2で記してきた「銭形零[裏ネタ編]」は週1のペースになります。
↓地上波ならともかく、BS-iがこれの再放送を始めるなんて、余りにも早すぎる...
↓参考まで
コラボレーション・プロフェッショナル―ゼロベース思考の状況マネジメント
- 作者: 齋藤 嘉則
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
- 作者: ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/06/07
- メディア: 単行本
- 作者: 祐川 法幢
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 1976/05
- メディア: -
イタコとオシラサマ―東北異界巡礼 (Esoterica selection)
- 作者: 加藤 敬
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2003/06
- メディア: 単行本
↓「富豪刑事」関係
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