世良公則『世良公則ツイストセルフカバー 照』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2003年に発表されたアルバムであり、タイトルにあるように、過去のヒット曲をセルフカバーしたものである。(ベスト盤ではありません。)→近年、「セルフカバー」というものが本当に流行ってますね。まあ、本アルバムもその「セルフカバー」人気に油を注いだ一枚と言えますけど...
収録曲は以下の全14曲である。『宿無し』『Soppo』『少年』『Maggy』『Rolling 16』『銃爪』『Love Song』『I'm calling your name』『とびきりとばして ROCK’N ROLL』『PA・PA・PA』『性(さが)』『燃えろいい女』『あんたのバラード』『燃えつきぬ』。
本作の特長は、単なるセルフカバーという範疇に収まっているものではなく、ロスで録音、ウエストコーストのミュージシャンたちが参加している、ということで、往年のヒット曲が全く違う姿に生まれ変わっている。(少なくとも、アメリカン・ロックの色合いが濃くなった。)お馴染みの曲であるが、生まれ変わった新しい姿も新鮮な所があって良いものです。
彼のボーカルも年齢的なことと、シンガーとしての経験を積んだことで、ベスト盤など出聴くことが出来るヒットを記録した当時のものよりも味が出て、大人のロックという所を感じさせてくれる。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『宿無し』『銃爪』『PA・PA・PA』『性(さが)』というところと、彼の代表的な曲である『燃えろいい女』『あんたのバラード』をピックアップしておく。特に『燃えろいい女』『あんたのバラード』は、往年のヒット曲と聴き比べてみると良いでしょう。同じ曲でも全く違うものに生まれ変わっている。
参加ミュージシャンたちが一流どころであり、それぞれが演奏に自分の持っているものをしっかりと出しているが、彼もその一流ミュージシャンたちに負けずに、しっかりと持ち味を出していて、たっぷりと聴かせてくれる。
ツイスト時代を知っている方にとっては、全く違う魅力を持ったものに生まれ変わったということで、一度は聴いてもらいたい所であるが、ツイストを知らない若い世代には、洋楽ロックの延長線から入って行くことが十分できる内容であり、そこからツイスト(世良)のサウンドを知る旅にでるのもよろしいかと...
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