「流れ者」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第25弾として取り上げるのは、23弾として取り上げた「渡り鳥」シリーズと同時期に製作され、しかも、「渡り鳥」シリーズと同様に、1959年の「南国土佐を後にして」をから派生した作品である「流れ者」シリーズです。
と言っても、主演・小林旭、ヒロイン・浅丘ルリ子、ライバル・宍戸錠という顔ぶれに、物語の展開も地方に流れ着いた男が、その土地の悪玉を倒し、思いを寄せるヒロインを振り切って去っていく、というものであり、主人公の名前が違うだけで「渡り鳥」シリーズとほぼ同じである。(兄弟分みたいな作品である。→違いは、「渡り鳥」シリーズの様に「ギター」というトレードマークになるものが無いぐらいですかね、おおざっぱに言うと...)
製作は日活であり、「渡り鳥」シリーズの始まった後の1960年と1961年の間に一気に5本が製作された。(1960年と1961年の2年間に「渡り鳥」シリーズの方は6本製作されている。尚、「渡り鳥」シリーズは1962年まで続いた。)
初回の今回は、シリーズ作品のおさらいということで、シリーズ全5本のタイトルと製作年を記しておく。「流れ者」シリーズは以下の全5本である。(「流れ者」の名前がタイトルに含まれているのは最初と最後の2本であるが、これらがシリーズということになる。)
シリーズ第1作「海から来た流れ者」(1960年)、シリーズ第2作「海を渡る波止場の風」(1960年)、シリーズ第3作「南海の狼火」(1960年)、シリーズ第4作「大暴れ風来坊」(1960年)、シリーズ第5作(最終作)「風に逆らう流れ者」(1961年)。
次回からは、製作順に従って、それぞれの作品について記していくことにします。
コメント 0