篤姫#29 [ドラマ]
家定の死によって一つの時代に幕が下りたが、今回はその残務整理的な物語でした。全編を通して重苦しい雰囲気が漂う物語でした。また、OPの主題歌が、いつもより控えめのように感じました。(気のせいでしょうけど...)→そう言えば、蝶々が出てくるが、その蝶が「東京少女」のタイトルに出てくる蝶と被って見えるんですけど...
将軍・家定と、薩摩の父・斉彬が無くなったと言うことで、幕府と薩摩で同じように残務整理が必要となる。で、薩摩の方では、久しぶりに斉彬の先代藩主・斉興とお由羅の方が登場したが、古狸ぶりをしっかりと発揮していた斉興でした。また、帯刀が久光(まだ忠教ですけど...)の側近になり、西鄕もいよいよ政治工作に絡んでいくことになり、完全に代替わりした所まで描かれていました。
一方、幕府の方は、家定の死はまだ内密にされていたが、御台様はお志賀と本寿院にそのことを伝えようとする。まずは、自分の元を訪れたお志賀の問に家定の死を伝え、そして更に本寿院に伝えに行く。
まだ事実を知らない本寿院は、御台様の言葉から「毒殺したのであろう」と詰め寄り、全てを御台様にぶつける。(→本寿院(義理の母)から一気にマリバロンに変身した本寿院でした。)今ではすっかり御台様のサイドに付いた滝山が止めようとするが、「止めるでない」と迫力満点の御台様の一声。これによって御台様の苦しい心の内が伝わった。→やっぱりここは銭形愛ちゃんの貫禄勝ちでした。
家定の死も公にされ、葬儀が行われ、御台様も未亡人(まだ23歳と言っていたけど、未亡人は未亡人です。)として、落飾の義を行い、天璋院となった。→於一、篤子(篤姫)、御台様、と名前(呼ばれ方)が変わってきたが、いよいよ最後の名前である「天璋院」に辿り着きました。で、この名前で全体の4割りちょっとの物語が進んで行くことになります。
側室・お志賀も新たな道を決意して、大奥を退くことを天璋院に伝えに来る。が、「今日だけは御台様」と言ったのは良い所でした。→これでお志賀も退場ですね。
家定の言葉に従って、次の将軍の後見役をということで、大老・井伊に会うことにした天璋院。が、タヌキオヤジ・井伊は「初耳です」。→これまでのドラマに全くなかった「駆け引き」が見られるようになって、ようやく「大河ドラマ」らしい姿が主役の回りにも押し寄せてきました。
これから暫くは、家定は「回想」ということ形で姿が出てくることになるだろうが、またも登場人物の大幅な整理が行われます。で、次回は次の将軍となる慶福(家茂)が江戸城に入ってくることになるが、良い関係になった幾島が大奥から去るなど、「ホームドラマ色」も払拭されるようですね。安政の大獄も始まりますし...(愛ちゃんの妹・舞ちゃんの登場も間近ですし...)
※来週のBS-hiは、愛ちゃんの妹・泪ちゃん主演の「怪談新耳袋 ~幽霊マンション」が真裏に放送されます。(BS-i)黒川芽以さんも「篤姫」に登場してもらいたいんですけど...
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/06/30
- メディア: ムック
↓「落飾」ということで
↓マリバロン
↓銭形愛&妹・舞
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