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「昭和残侠伝」(その3) [映画(邦画)]

今回は、1966年に製作されたシリーズ第2作と第3作の2本についてです。

シリーズ第2作昭和残侠伝 唐獅子牡丹」(1966年)
作品データを記しておくと、1966年の東映東京の作品で、時間は90分である。監督は佐伯清、脚本は山本英明、撮影は林七郎、美術は藤田博、音楽は菊池俊輔である。そして出演は、高倉健、池部良、三田佳子、菅原謙二、津川雅彦、芦田伸介、水島道太郎、三島ゆり子、保積ペペ、城野ゆき、岡崎二朗、清水まゆみ、赤木春恵、花澤徳衛、松方弘樹、田中春男、河津清三郎、山本麟一、関山耕司、今井健二、沢彰謙、織本順吉、北山達也、たちである。

昭和初期、大谷石で知られる宇都宮の石切場は、榊組筆頭に、複数の組が仕切っていた。そこに新興勢力の左右田組が、榊組を潰して縄張りを拡大させようと割り込んでくる。更に、左右田組組長の息子・弥市が花田秀次郎の弟分・清川周平の婚約者・くみに横恋慕してくる。左右田組は秀次郎の弱味につけ込んで、周平とくみの縁結びを条件に榊組三代目・秋山幸太郎を秀次郎に斬らせた。それから7年、刑務所に入っていた秀次郎が出所してくる。罪の償いの為に榊組の力になる秀次郎だったが、今では石切場は左右田組が中心になっていて、榊組は未亡人・八重が仕切っていたが、かつての面影は無かった。そんな中、榊組には、山の持主・田代の口ききで陸軍省から石1000トンの注文が入る。が、これに左右田組が妨害する。また、秀次郎は八重に、幸太郎殺しを告白、幸太郎と八重を結ばせるため身を引いて満州に渡っていた榊組の元幹部・畑中が戻ってくる。畑中と秀次郎は決闘となるが、八重が2人を止める。そんな2人はそれぞれが左右田組に殴り込みを掛ける。途中で出会った2人は互いに詫びると手を組んで左右田組に殴り込んだ...

任侠映画の基本的な所を抑えていて、安心してみることが出来る作品である。見所は、やっぱり秀次郎の背中の唐獅子である。

シリーズ第3作昭和残侠伝 一匹狼」(1966年)
作品データを記しておくと、1966年の東映東京の作品で、時間は90分である。監督は佐伯清、脚本は松本功と山本英明の2人、撮影は星島一郎、美術は藤田博、音楽は菊池俊輔である。そして出演は、高倉健、池部良、藤純子、島田正吾、扇千景、潮健児、佐藤晟也、御木本伸介、山浦栄、菅原壮男、土山登志幸、山之内修、沢彰謙、松平峯夫、藤山竜一、小島慶四郎、北山達也、雪代敬子、加賀屋玉之助、中村竹弥、河津清三郎、佐藤京一、北川恵一、大前釣、ミスター珍、河合絃司、佐川二郎、高木二朗、志摩栄、久保一、杉義一、北峯有二、日尾孝司、水城一狼、伊達弘、片山滉、伊藤慶子、曽根晴美、たちである。

昭和の初期。銚子に近いある漁村では、他の網元を潰して鮪を独占することを考えた網元・川銀一家が暴れていて、網子を次々と配下に加えていった。老舗の網元・浜徳の浜田勇吉や、浜徳を助ける潮政一家の貸元・秋津政太郎も、川銀一家に手を焼いていて、子分たちを抑えるのが精一杯だった。そんな頃、元関東島津組の幹部だった武井繁次郎が政太郎の家にやってくる。彼は昔の親分を暗殺した刺客・桂木竜三が川銀一家にわらじを脱いだと聞いて、親分の仇を取ろうとしていた。川銀の貸元・銀五郎は仲買人を買収しようとして、それを邪魔する政太郎を殺した。これによって潮政一家は仇を討とうとするが、繁次郎は子分たちを宥め、自分に任せてくれと説得する。が、川銀一家は繁次郎を狙い、更には浜徳の漁船の焼打ちに出る。遂に繁次郎は立ち上がり、川銀一家に殴り込みを掛けた...

本作の主人公は前作とは別キャラの物語であるが、任侠映画のパターンに添った内容であり、特に違和感は無い。ただ、背中の唐獅子が、少しだけ小さく見えてしまうのだが、特に取り立てて言うような問題ではない。「任侠映画」ということでは普通の作品である。

 

昭和残侠伝 唐獅子牡丹

昭和残侠伝 唐獅子牡丹

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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昭和残侠伝 一匹狼

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