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TwellV・神宮前名画座「CARRIE」 [映画(洋画)]

今週の神宮前名画座は、土曜と日曜で作品が変わるということで、土曜日の方についてのみ記します。(日曜日放送の「ジェーン・エア」は7/19に放送していて、それの再放送です。)放送されたのは1951年の「黄昏」でした。尚、同じ邦題の「黄昏」という作品は、1938年の原題「THE SISTERS」(原作はマイロン・ブリニグ)や1981年の原題「ON GOLDEN POND」(原作はアーネスト・トンプソン)という作品があるが、本作は原題「CARRIE」、原作はセオドア・ドライサーということで、これら3本は全く関係のない作品であり、恋愛メロドラマである。

この作品は122分の作品であるので、いつもの2時間枠では入らないので、30分拡大枠での放送であったが、10分の拡大で十分なため、終了後約25分の余りがあったのは、いつものTwellVらしい枠の取り方でした。(10分拡大で終わらせて、20分は別番組にしたらいいのに...)

作品データを記しておくと、時間は122分、白黒作品である。原作は1900年に描かれたセオドア・ドライサーの処女小説「シスター・キャリー」、製作と監督はウィリアム・ワイラー、脚本はルース・ゲイツ、オーガスタ・ゲイツの2人、撮影はヴィクター・ミルナー、音楽はデヴィッド・ラクシンである。そして出演はジェニファー・ジョーンズ、ローレンス・オリヴィエ、ミリアム・ホプキンス、エディ・アルバート、ベイジル・ルイスデール、レイ・ティール、たちである。

19世紀末、ミズリーの田舎町から姉を頼ってシカゴに働きに出たキャリー・ミーバーは男に欺されて、同棲を始める。キャリーの働くレストランの支配人・ジョージは、妻とのいざこざがあり、キャリーの純朴さに惹かれる。やがて、人目を忍んで逢い引きするようになるキャリーとジョージ。そして店の金に手を付けて2人はニューヨークへ駆け落ちをして幸せな暮らしが始まる。が、そんな2人の幸せは続かず、店の金に手を付けたことからジョージは私立探偵の追求によって残った金の全てを返し、職を失い、無一文になる。一方、キャリーは流産をした後、女優となり、すれ違うようになる。数年後、キャリーはスターとなり、ジョージは乞食になっていた。ある日、公演終了後の楽屋口でキャリーはジョージの姿を目にする。で、ショックを受けたキャリーは再び彼と一緒に暮らして二度と離れまいと思うが、テーブルの上にあった小銭を手にしたジョージは去っていった...

落ちぶれていく男の悲哀の姿を侘びしく演じたオリヴィエ。愛すればこそという悲劇を巧みに演じている。本作は彼の演技があってこそであり、それによってJ.ジョーンズも輝いている。現在、本作をリメイクしたら、大きなヒットになりそうなきがします。ただ、ジョージの悲哀さを演じることが出来る役者がいるのか、という問題がありますが...

次回の放送は9/6と7日の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1946年)ですが、この放送を以て「神宮前名画座」という映画枠は終了してしまいます。一部の例外もあったが、この枠で放送した作品は、殆どが1953年以前の作品であり、日本では著作権が消滅した作品(但し、日本語吹替の方は全て著作権が消滅しているとは限りません)ばかりということで、他にはない特徴があり、見たことのない名作に接することが出来ると歓迎していたのに、残念です。

 

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