ゴルゴ13#25 [アニメ]
今回の物語は、ハイテク装備を備えた現金輸送車という戦車のような要塞の中にいるターゲットの狙撃を行うという物語。でも、今回の現金輸送車が囚人護送車だったら、映画「007/消されたライセンス」の冒頭部分を思わせる所があり、現金輸送車がガソリン満載のタンクローリーだったら、映画「007/消されたライセンス」のクライマックス・シーンを連想させてくれるということで、「007/消されたライセンス」のことが頭から離れない物語でした。(しかも、両作ともメキシコが絡んでいますし...)また、ターゲットの身体をゴルゴが放った銃弾が通過していく所の描写は、「必殺シリーズ」の念仏の鉄(「必殺仕掛人」)の殺しを彷彿させるレントゲン写真の骨格を使っていて、銃弾が貫通していく様子を面白く演出をしていました。
刑務所に収監されている麻薬売人・ホセの暗殺依頼を受けたゴルゴ。ターゲットは刑務所の中にいるということで、情報収集を始める。一方、最新鋭の装備を備えた戦車の様なハイテク現金輸送車が襲撃され、車が強奪された。幸い、お金を届けた後だったことで、金銭的な被害はなかった。が、そのホセが別の刑務所に移送されることになり、その途中で例の現金輸送車に乗ったホセの仲間が襲撃、ホセは刑務官たちを射殺して逃亡、現金輸送車に乗り込んで、メキシコ国境を目指す。直ちに警察が後を追うが、現金輸送車は最先端のハイテク装備と、バズーカ砲も跳ね返す装甲を持ち、パンクしないタイヤなどを備えていて、警察は全く歯が立たなかった。メキシコ国境近くでは、バリケードが築かれ、逃亡を阻止しようとする警察・その警官たちの中にゴルゴも紛れ込んでいた。が、ゴルゴの手にしている銃は(当然のことながら)警察の支給品ではなく、特別製のものだった。現金輸送車は止まる気配すら見せず、バリケードに突っ込んでくる。警官隊の一斉射撃も跳ね返し、バリケードを突破する現金輸送車。ゴルゴもその警官隊の一人として撃ち、突っ込んでくる現金輸送車の下に潜り込み、そこから助手席にいるホセを撃った。銃弾は現金輸送車の唯一の弱い所を通って、座席の下からホセの身体を貫いた。警察は、銃弾の一発が偶然にも弾かれて車の下からホセを貫くことになったと発表するが、そのニュースを聞いた依頼者は安心していた。
ゴルゴの超人的なテクニックを描いた物語であるが、現金輸送車が「007/消されたライセンス」の囚人護送車とダブって見えたことで、余計な方に頭が回ってしまったため、今ひとつ乗り切れない物語でした。(ただそれだけということです。)細かく考えると、色々とツッコミ所もあるはずなんですけどね...
尚、パンクしないタイヤというのは、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」のボンド・カー(BMW 750iL)の自動リペア機能のあるタイヤ(パンクすると、タイヤ内のゴム溶液が自動的に飛び出し、圧縮空気が入れられるということで、パンクを自動修復する)と同じものなのか、違うものなのか、詳しく知りたい所です。
↓この物語は「SPコミック138巻」に収録されています。
↓これらをピックアップしておきます。
トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン)
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
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