篤姫#39 [ドラマ]
今回の物語は、本作始まって以来、最も派手な戦闘シーンが登場した物語でした。が、その薩英戦争の方は、サブタイトルにこそなっているものの、やはり後半の一部だけということで、やはりサイド・ストーリーという感じになっていましたね。(まあ、そうなるだろうと思ってましたけど...)
今回は、何だかんだと、色々と詰め込む形の物語となり、焦点が呆けた感じにも取れたが、ホームドラマを基本としている本作が、それだけぶれたということが、幕末の動乱期を表している、と解釈することでよろしいかと...
また、お馴染みのそれぞれのキャラクターも、出番は少ないものの、それぞれが存在感を示していたので、これはこれで良いんでしょうね。
家茂の上洛の一件で愛・天璋院と舞・和宮の対立の溝は深まる中、まずは本寿院が存在感を示した。(何だかんだで、嫁・天璋院をイビることだけが生き甲斐になっている本寿院としたら、自分をアピールする絶好の機会であるが、そのチャンスを見逃さないということで、年功者はやはり違いますねぇ。)それにしても、いつも噴火するマリバロン・本寿院。血管の方もボロボロになっていることでしょう...
家茂が無事に上洛したという知らせで、天璋院も、妖怪軍団も、それぞれホッとして喜ぶが、和宮だけが、不安を募らせていく。
家茂が帝と接見するが、帝と妖怪・公家軍団の前には思っていることを伝えられず、赤子のように捻られてしまう。そして、攘夷結構の日時が伝えられる。これを知った天璋院の豊かな表情の変化といい、それを伝えた滝山のクールな所といい、それぞれのキャラが出ていました。
天璋院は和宮の元に行き、手を打とうとするが、妖怪・庭田嗣子の「出過ぎた真似とはこのことや」の一言で、妖怪の存在感の大きさがしっかりと出てました。家茂の病気を口にした天璋院だったが、「病気にしたのは誰やと思てはるのですか」と睨まれると退散するのみでした。
家茂のことが心配な和宮にナイスフォローを入れたのは、観行院だったが、ようやく和宮の生母らしい存在感を示しました。(今までは、妖怪・庭田に喰われっぱなしでしたし...)
天璋院は、誰かを家茂の元に、と口にするが、蛍ちゃん・重野のも直ぐに感じて止める所は、天璋院付き御年寄ですね。(目立たないけど、存在感がありました。)で天璋院は「謎は解けたよ、ワトソンくん」ということで「おったわおったわ」
4ヶ月ぶりに江戸城に戻ってきた家茂は、天璋院の所で報告をする。そして、そこで和宮による嘆願があったことを口にして、天璋院は色々と安堵した。→これで妹・舞/嫁・和宮に対して、またも変わっていくでしょうね。
一方、久しぶりに会った家茂と和宮はラブラブ・モードに突入して、「上様のお子を抱きたいということでございます」→もはや、完全な夫婦になりましたね。
そんな所に、もはや、物語を慌てさせる言葉を発する役の滝山が、イギリスの軍艦が薩摩に向かったことを天璋院に伝え、いよいよ今回のメイン・イベントへ。
大砲による砲撃という戦闘シーンは、本作では随分と派手なシーンとなったが、結構あっさりと流されました。(でも、ホームドラマが基本である本作としたら、これでも精一杯といったところでしょうか...???)結局、薩英戦争は両者痛み分けということになったが、小松帯刀は「負け」と感じていた。
また、天璋院は、薩英戦争を教訓にして国を変えていくことを家茂に語っていた。
次回は、和宮懐妊と、トラブル発生機・滝山が家茂に側室をと進言するということで、またまた色々とバトルを見せてくれるのでしょうね。また、家茂の出陣ということは、家茂・和宮も今生の別れの時が来る、ということになっていきますが、見送る時のやりとりが楽しみです。
ところで、29日から始まるBS-hiでの第1話からの再放送ですが、BDレコーダー購入前のDVDレコーダーで録画した分だけでも録り直して、HD化しようと思います。(BDソフトのリリースは期待できないでしょうし、DVDソフトならSD画質ですからね。)
※「篤姫」がクランクアップしたそうですが、そのニュースには「12/14放送」とありました。絶好調なだけに、1話の延長も有るかな?と思ったのですが、どうやらそれは無さそうですね...(ちょっと残念...)
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