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「BULLITT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1968年のアメリカ映画「ブリット」である。坂道が多いことで知られているサンフランシスコの町を舞台にした派手なカー・チェイスが見物の刑事アクション作品であるが、S・マックイーンの魅力がたっぷりと出ている実にクールな作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は114分、原作はロバート・L・パイク、監督はピーター・イエーツ、脚本はアラン・R・トラストマンとハリー・クライナーの2人、撮影はウィリアム・A・フレイカー、編集はフランク・P・ケラー、音楽はラロ・シフリンである。そして出演は、スティーヴ・マックィーン、ジャクリーン・ビセット、ロバート・ヴォーン、ドン・ゴードン、サイモン・オークランド、ロバート・デュヴァル、ノーマン・フェル、ジョーグ・スタンフォード・ブラウン、ジョン・アプリア、ビル・ヒックマン、ジャスティン・ター、フェリス・オーランディ、ヴィク・タイバック、ロバート・リプトン、たちである。本作はアカデミー編集賞を獲得している。

ギャング組織に所属していたジョニーが仲間を裏切って200万ドルというお金を持ち逃げした。そしてジョニーは司法取引を行って、組織を壊滅させるための証言を行うことになり、サンフランシスコにやってきて当局に保護された。が、そのジョニーは本人ではなくてニセモノだった。彼はレニックという男であって、妻と共にヨーロッパ旅行を報酬としてニセのジョニーとなったのだった。このことを知らずに、敏腕刑事・ブリットがジョニーの護衛を行うことになる。ある夜、ブリットが恋人と会っている時、事件は起こり、ジョニーが襲われ、相棒の刑事も重傷を負った。司法取引に尽力した政治家・チャルマースはブリットの失態を責めるが、ブリットはチャルマースの行動に疑問を持った。病院の(ニセ)ジョニーは死んでしまうが、ブリットは、ジョニーが生きていると見せかけて行動を起こす。が、チャルマースはブリットを事件から手を引かせるように仕組み、殺し屋がブリットを狙う。やがて、ブリットは、ジョニーがニセモノと言うことを知り、その妻も殺されたことから、本物のジョニーの行方を、刑事の勘から察知し、本物のジョニーを確保しようとして、空港に向かった...

悪の組織を壊滅するために司法取引を行うということは、アメリカ社会ではよくあることである。また、それに尽力する政治家などの有力者が背後で繋がっているという展開は、この手の作品ではよくあることである。更に、カー・チェイスというのはアメリカ映画ではお馴染みのものである。ということで、本作の内容は、アメリカ映画で刑事物ということでは実にありふれた設定のものである。が、本作は「クール」ということを前面に出し、これとS・マックイーンの魅力が融合し、一級の作品に仕上がっている。

40年前の作品ということで、近年の作品とは違って、劇中の社会的インフラ(例えば、携帯電話が無い、車の型が古い、等)ということから、もどかしさを感じたりもする(→近年の作品の見過ぎということにもなる。)のだが、マックイーンのクールな渋さがそれらを忘れさせてくれる。

サンフランシスコを舞台にしたカー・チェイスは迫力満点であり、必見である。ということで、車好きであれば見ておきたい作品の1つである。

 

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