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ケータイ刑事銭形海28話(3rd.2話)[改訂版] [ケータイ刑事]

MBSの放送も、先週から3rd.に突入したが、今回の放送時間は26:00からということで、この時間が一応定時枠である。録画予約を時間でしている方は大丈夫でしたか?

で、今回は3rd.の第2話「吸われる魂! ~血を吸うカメラ殺人事件」です。今回は劇中にたっぷりと遊びが入っているということで「ケー刑事」らしい物語でした。(登場人物の名前に全て魚の名前が入っていることなど)また、ゲストは半海一晃ということで、「ケー刑事」ではお馴染みさんの一人である。(「・2nd.9話」以来の登場で、通算8度目ということになります。)

先日のBS-iの再放送では、途中で地震速報のテロップが出たということもあって、同じHD放送でもBSデジタルと地デジの画質の差があるとはいえ、テロップは邪魔だからその部分だけ今回のMBS放送分につなぎ替えるという作業をしました(タイトル分割とタイトル結合によって差し替え)が、近い所で同じ物語が放送されるというのは、ある意味ではありがたいものですね。

それでは、いつものように、長文&ネタバレありで記していきます。尚、放送直後に記したものは「ここをクリック」して下さい。

警視庁、ちゃんが歩いてやってくると、「招待状」が届いたことにご機嫌な松山さんは『喜びの歌』を口ずさんでいる。ちゃんはその様子を窓から見てから「おはようございま~す」と言って中に入っていく。で、「どうしたんですか?」と尋ね、松山さんが手にしている招待状を奪うと「何です?」と言ってそれに目を通す。「警視庁刑事課巡査 松山進様」と書かれたその招待状。「天才ハマーチーの芸術撮影会に謹んでご招待します。」とちゃんが声を出して読んでくれる。(いつも通り、親切です。)が「ハマーチー?」とちゃん。するとマツが招待状をちゃんの手から奪い返して「天才ハマーチー知らないの?」と突っ込んでくる。そして「世界的天才写真家」と説明する。('70's前半の、BEATLES解散直後のJOHN LENNONのような風貌をしている。)で、ご機嫌の松山さんだったが、「どうして松山さんなんかに招待状が?」とちゃんが尋ねると、「松山さんなんかに?」と繰り返した松山さんは「いいものを見せてやろう、お嬢さん」と言ってスーツの内ポケットから「五反田 日焼けカラオケ やけっぱち」の割引券(フリータイム3割引き)を取り出してちゃんに見せる。「また、カラオケしながら日焼けですか?」とちゃんは呆れ顔。松山さんは「そう。ここでね、天才ハマーチーは常連客よ。そこで俺は意気投合して、マブダチってことよ。そしたらこんな招待状が送られてきたの」と自慢げに説明する。これに「へえ~」とちゃん。そして「でも、一体何の撮影なんですかね?」と問う。すると「それは俺に決まっているだろう」と言って、自分の身体(黒いこと、肉体美)を自慢する。すると「ええっ~?松山さんがモデルですか?何か嫌だなぁ~」とちゃん。松山さんは「子供には分かんないの」と、どちらも互いに負けていない。(→早くも行きのあった漫才コンビになっていますが、3rd.ではこのコンビ・プレイが絶妙です。)

松山さんは腕時計を見て、「もうそろそろ時間だ」と言いね「行くぞ、銭形」と言って出掛けていこうとする。これに「私もですか?」とちゃんは完全に迷惑顔。「当たり前だよ。これから芸術誕生の瞬間をお前に見せてやる」から始まって「アート・バースデー、Art Birthday」(これについては発音にも凝ってました。→高村さんを意識しているかのようでした。)で、高笑いしながら出ていった。ちゃんはカメラ目線で「意味不明」と呟いていた。

ハマーチーの自宅にやってきたちゃんと松山さん。玄関には「天才ハマーチー アート・バースデー研究所」の文字が出ている。客間で待っているちゃんと松山さんだったが、「どうだ、カッコイイだろう、この衣装」と衣装のことを自慢している松山さん。そんな所に「はいはいはいはい…」と言いながらハマーチー(浜地ノブヨシ、苗字は「ハマチ」というように、魚の名前でもある。)が現れると、「松山ちゃん、いらっしゃい」と言い、コンパクト・カメラで1枚パチリ。そして「いいね~」と言うと、角度を変えて何枚かを撮影をする。その都度ポーズを付ける松山さんだったが、ハマーチーは手で「邪魔」と示す。そしてちゃんのアップをパチリ。これに「えっ?」とちゃんは反応していた。すかさず「こんな小娘撮っている暇あったら、撮影しようよ」と起こる松山さん。するとハマーチーは「そうだ」と言って一眼レフの古カメラを持ってきて「このカメラは血を吸うカメラと呼ばれている伝説のカメラなんだ。今日の撮影はこのカメラでいっちゃうよ」と告る。これに「血を吸うカメラ?」と松山さんが尋ねる。すると、笑いながら説明をするハマーチー。

ハマーチーの説明によると、このカメラで写真を撮られた人間は必ず死ぬと言われている、ということだった。(→人間はいつかは必ず死ぬものですけど...)すると「俺が死ぬ...」と松山さんは怯えだした。一方、冷静なちゃんは「その話、前に聴いたことがあります。20世紀中頃、イエメン王国にヤフヤ王という人がいたんだす」と語り始める。以下、ハマーチーがその続きを語る。幼い頃、占い師に写真を撮られたら必ず死ぬと予言されたため、ヤフヤ王は誰にも写真を撮らせなかった。が、1948年、イギリスのあるジャーナリストが王様の隠し撮りに成功し、それが新聞に載った。同じ日、ヤフヤ王はクーデターで命を落とした。で、このカメラは「血を吸うカメラ」と呼ばれて伝説になった。→・松山コンビのコスプレありで説明してくれるのはサービスですが、実はこれは次回の3rd.3話に繋がる所でもあります。

松山さんの顔の回りには遺影の額縁が付き、「嫌だ!」と叫んだ。そして「そんなので撮られるのは嫌だ。銭形、帰るぞ!」と言って帰ろうとする。すると「へぇ~、松山さんって意外と気が小っちゃいんだ~」とちゃん。また、ハマーチーも「俺は男なんか撮らないよ」と言い、「今日のモデルちゃんは」と言ってモデルを紹介する。で、鞭を手にやってきたのはセクシー女優のキンメダイ・オブ・チョイトイで、「あたし、キンメダイ・オブ・チョイトイ」と名乗る。そして「マネージャーの間黒腹蔵(まぐろ・ふくぞうょです」と言って、爪楊枝を銜えながら、キンメダイに続いて現れる。(それぞれ、インリン・オブ・ジョイトイ、喪黒福造が元ネタです。)で、「あたしがお願いしたんです。是非ハマーチー先生にそのカメラで撮影して欲しいって」とキンメダイが語り、間黒が「まあ、正確に言いますと、うちのキンメダイももう落ち目でして、血を吸うカメラで写真集を出して話題を…」と続けるが、キンメダイが手にしているムチを唸らせて「おだまり」と言って間黒を睨みつけた。間黒は「申し訳ございません」と謝るが、喪黒福造ばりに笑っていた。

すると松山さんが「それはあんたさぁ、自殺行為だよ」と言うが、ハマーチーは「いやいや、単なる噂ですよ、呪いなんて」と全く気にしていなかった。するとちゃんが「じゃあ、ハマーチーさん。どうして刑事である松山さんを招待したんですか?」とハマーチーに尋ねる。これにハマーチーは「松山ちゃんが刑事だから呼んだんじゃないよ。黒光りしているからさ...」と言う。ちゃんが「黒光り?」と漏らすと、ハマーチーは「呪いもテカテカと跳ね返してくれるかな、なんちゃって」ということでした。すると松山さんは「黒光り、跳ね返す、テカテカ」と繰り返し、ハマーチーは意気投合していた。が、ちゃんは困惑した表情で「ついていけない...」

別室で、キンメダイ・オブ・チョイトイをモデルにして、ハマーチーの撮影が始まる。(三脚も使わず、カメラを手で持っているハマーチーですが、「天才」だからこそ、手で持っていても全くブレの心配はないのでしょうか?)キンメダイは「こ・ろ・し・て」とセクシーに口にする。その場に緊張感が走り、ちゃんもツバを飲んでいた。で、ハマーチーがシャッターを切り、フラッシュが光る。思わず目を閉じたキンメダイだったが、何事も起こらず、「先生。私、生きてる」と口にした。すると「死ぬ訳ないよな」とハマーチーは言い、一同は安心して笑い出した。

で、ハマーチーは「バンバンいくよ!」と言うと、そこから色んなポーズのチョイトイを色んな角度から撮影しまくる。廊下でその様子を見ていた松山さんはすっかり顔がにやけていたが、ちゃんがそれに気づくと「松山さん」と制していた。(松山さんもやっぱり大きなお子様になっていて、ちゃんはまたもその保護者というポジションです。)

続いてハマーチーは側にあった口紅を示して「この口紅、セクシーに塗ってみようか」と言い、口紅を塗っている所を撮影することになる。ということでリップを手にしたキンメダイは、口紅を塗る。それを見ていた松山さんは、天国にいるというような顔つきになってとろけていて、それを見たちゃんは呆れかえっていた。で、ハマーチーはシャッターを切って撮影が行われた。

撮影が終了し、松山さんは「呪いなんて迷信だな」と言って笑っていたが、ちゃんは「その割りにはさっきビビってましたよね」と突っ込んでいた。すかさず「そんなことはない」と言う松山さんだった。そんなやりとりをしていると、フラッシュと共にシャッター音がした。コンパクト・カメラを手にしたハマーチーが「やっぱりいいね」と言ってちゃんに迫ってきて写真を撮影しようとした。そんな所にキンメダイが苦しむ声が届いた。ということで、ハマーチーを振り解き、ちゃんと松山さんはキンメダイのいるメイク室に駆け込んだ。キンメダイは鏡を前にして倒れていて、ちゃんが首筋に手を当てて確かめると「死亡しています」と言った。すると「警視庁から入電中」と、事件を知らせる入電が入る。「世田谷区下北沢で変死体事件発生。被害者はキンメダイ・オブ・チョイトイ。直ちに捜査を開始せよ」

ハマーチーは「私は本当に人を殺してしまったのか...」と呟き、「本当に血を吸うカメラだったなんて...」と呆然となっていた。これに松山さんは「やっぱり俺のカンは正しかったか」と言うが、ちゃんは「呪いなんてあるはずありません。事件にはきっと裏があるはずです」と言う。ハマーチーは「そうだといいんだが...」と力なく言う。ちゃんは振り返ると「ハマーチーさん、間黒さん。お二人は重要参考人です。調べが終わるまで、この家から一切出ないで頂けますか」と告げた。そこに逆立ちの掛け声がして、逆立ちをした柴田さんが登場。が、松山さんは柴田さんの足をさっと振り払った。柴田さんは「上から読んでも…」という自己紹介を始めるが、早送り処理されちゃった。

ちゃんが「それで死因は?」と尋ねると、「被害者の体内からシアン化カリウム、つまり青酸カリが検出されました」と報告する。松山さんは「毒殺、食べ物か?」と問うと「どうやら、唇からの摂取だったと思われます」と柴田さん。これにちゃんが「唇...」と漏らす。ハマーチーは「まさか、あの口紅に?」と思い出したように呟くと、ちゃんが「キンメダイさんに口紅を塗るように指示したのは、あなたですよね、ハマーチーさん」と言うと、松山さんも「あんたが仕込んだんじゃないのか、ハマーチー」と続けるが、ハマーチーは「刑事さん、私を疑っているのか?。おい、ふざけちゃいけないよ」と犯行を否定する。すると松山さんが「あの口紅の成分を調べてくれ。青酸カリが検出されると思う。いや、される。俺のカンに間違いはない」と自信たっぷりに言う。が、柴田さんはそれは先に調べていて、口紅を示すと「これがその口紅なんですが、青酸カリの成分は一切検出されませんでした」と告げる。で松山さんは「えっ、そうなの」と漏らす。するとハマーチーは「ほら見たことか。バカにしちゃあいけないよ」と松山さんに言い返した。柴田さんは「ただ、何故ですかね、これから松ヤニの成分が検出されました」と続けて報告して、その口紅をちゃんに渡す。口紅を見ながら「松ヤニ?」と漏らすちゃん。

捜査を続けるちゃんだったが、松山さんは血を吸うカメラを手にして、柴田さんをモデルにして撮影会ごっこをしていた。柴田さんもすっかりモデル気分になっていた。それを眼にしたちゃんは「松山さん、何やってるんですか?」これに松山さんは立ち上がると「シミュレーションだよ」と言う。そして「俺のカンによればな、今回のこの犯行は撮影中に起こったもんだ」と言って、珍推理を語り始めようとする。ちゃんは「でも、キンメダイさんがこの時唯一口にしたのはあの口紅だけだったんですよ」と言うが、松山さんには届いておらず「分かった!」と叫び、珍推理が語られる

「この血を吸うカメラのレンズから毒の針が飛び出し、口の中に飛び込んだ。その毒針はなんと氷で出来ていて、刺さった瞬間に融けてしまったんだ」すると柴田さんも「それだ!」と叫ぶが、冷静なちゃんは「ちょっと待ってください」と制すると「このカメラのどこをどう調べたって、そんな仕掛けはありません」と切り捨てた。

次の瞬間、またも「分かった!」と叫ぶ松山さん。そして珍推理PART2を語り始める。「これはある種のサブリミナル効果の殺人だ」と語る。「サブリミナル?」とちゃんが言うと、「映像の中にコーラのイメージを数コマ入れておく。見ている人は気づかない内にコーラが飲みたくなるっていうあれだ」と言い、「ハマーチーはおそらく、フラッシュにマイクロフィルムを貼り付けていたんだな。例えば、コップのイメージ。ハマーチーは被写体のキンメダイさんに、フラッシュを焚く。その時、コップのイメージが反射しキンメダイさんの目に焼き付いたんだ。それがサブリミナル効果になって、キンメダイさんは毒入りの水を飲まずにいられなくなった」と一気に説明する。柴田さんもそれに同意して松山さんと乗っていた。が「そんなはずはありません」とちゃんはまたも否定した。「だって、マイクロフィルムなんて何処にも貼ってないじゃないですか。しかも、青酸カリ入りのコップなんて何処にも見つかっていません。全くの憶測です」と切り捨てる。が、松山さんは「憶測って、そんなもの何処かに隠してしまえばいいじゃないか」と反論するが、柴田さんが「この邸宅内、くまなく調べましたが、そのような証拠品は一切見つかりませんでした」と告げた。すると松山さんは「今日は俺のカンは全く冴えないなあ...」とぼやいていた。(→「今日は」じゃなくて「今日も」だと思うのですけど...)

そんな所に、間黒が「あの、刑事さん。ちょっと見ていただきたいものが...」と言ってやってくると、1冊の写真集をちゃんに渡した。それは「天才ハマーチーの世界の車窓だ」という写真集であり、ちゃんは「へぇ~世界中の風景写真ですか」と漏らす。が、間黒が「そう思うでしょう。でもこれは、風景じゃなくて車窓そのものばかりを撮影したものなんです。勿論、自費出版」と説明する。ちゃんは本を開いて中を見始める。(各写真には場所と車名が書かれていて、アメリカ、ロシア、韓国、日本とあったが、いずれも東京都内を走っている電車にしか見えませんけど...写真は確かに電車の窓を撮したものでした。)そして「こんなの、誰が買うんですかねぇ?」と呆れていたちゃん。これに「誰も買う訳ないじゃないですか。そんな道楽写真集のお陰でハマーチーはウン千万という借金をこしらえてしまったんです」と間黒。ちゃんは間黒の方を振り向くと「借金?もしかして...」と言うと、間黒は「そうです。今回の写真集を「血を吸うカメラ」で話題にしたかったのはキンメダイだけじゃない」と返す。ちゃんは「ハマーチーさんには動機があるってことですね」と漏らした。これに松山さんが「銭形、いくぞ」と言い、2人はハマーチーの元へ向かった。

ちゃんと松山さんが来ると、ハマーチーは「刑事さん、私を逮捕してください。私はあの子を呪いで殺してしまったんだ」と言う。すると間黒がハマーチーに近づき「そうだよ、人殺し。キンメダイの命と引き替えに借金帳消しにしたんだからな」と罵る。が、ハマーチーはこれに「舐めたこと言ってんじゃねぇ!」とキレて、間黒に襲いかかり、取っ組み合いとなり、罵りあう。で、ちゃんと松山さんがその仲裁に入り、二人を引き離した。ハマーチーは「恐ろしいカメラに出会いさえしなければ...」と後悔しているように言葉を発する。これにちゃんは「ハマーチーさん、あなたを逮捕することは出来ません。呪いと殺人の因果関係は刑法では認められていないんです。このカメラで撮影した人が死んでも、撮影者を罪には問えません」と語る。(「・2nd.3話」では「超能力」として同じことを言っていました。)

ハマーチーは頭を抱えて「そうですか」と言うと泣き崩れるように腰を下ろした。間黒はそんなハマーチーを見ると「馬鹿馬鹿しい。もういいでしょう。帰らせていただきます」と告ると、ハマーチーに向かって「また、後で連絡します」と言うと部屋を出て行った。これにちゃんが慌てて「待ってください」と言うが、間黒は出て行ってしまった。すると、ハマーチーが「あの野郎、許さない」と言って立ち上がると、松山さんの手にあった血を吸うカメラを奪い、間黒を追いかけて行った。そして「殺してやる」と叫ぶと、廊下を歩いている間黒を撮影しようとする。そこに「ハマーチー、止めろ」と言って松山さんがそれを止める。間黒は振り向いて松山さんとハマーチーのやりとりを見ていた。

カメラを奪い取った松山さんは「呪いだなんて非科学的なこと、この世に存在する訳ないんだよ」と諭し「なあ、銭形」とちゃんに同意を求めた。ちゃんは「そうですよ」と言い、間黒も遠目から「アホか、お前は」と言っていた。ハマーチーも我に戻り「すいません、つい興奮しちまった...」と口にする。松山さんは「こんな変哲もないカメラ。これに呪い?馬鹿馬鹿しい」と血を吸うカメラのことをバカにすると、間黒にカメラを向けてシャッターを押した。で、「何ともないじゃないか」と笑っていた。が、その時、間黒が突然倒れた。で、ハマーチーが真っ先に駆け寄り、ちゃんと松山さんも駆け寄った。で、ちゃんが「死亡しています」と告げた。するとハマーチーは「呪いは本物だった...」と呆然となり、松山さんは「ああ゛っ、何てことを...」と壊れてしまった。が、冷静なちゃんは熟考に入り、「寄せる、悪のさざ波」(ここでAパート終了。経過時間は16分半を少し越えた所ということで、Bパートは9分弱になります。)

松山さんは頭をかき乱して「あ゛あ゛あ゛っ!!!俺は人を殺してしまった...」と言ってぶっ壊れるが、ちゃんは「大丈夫ですよ、松山さん。全ての事件は科学的に実証できるはずです」と落ち着いて言う。が、それは松山さんの耳には届いておらず、「銭形、お前とは短いつきあいだったな」と人生の最期というような口ぶりで「一緒に捜査をして、色んなことを教えてあげたかった。一緒に遊びたかった。こんなに割引券も持ってるし...」と言い、割引券を確かめながら投げていく、「日焼けピンポン」「日焼け麻雀」「「日焼けカラオケ」でお前と一緒に『愛のメモリー』を絶唱したかった...」と言うと泣き崩れそうになる。そして「俺にはもう歌えない」と言って崩壊した。が、ちゃんは「そんなこと考えていたんですか?」と呆れ顔でいた。

そんな所に柴田さんが駆け込んできて「間黒さんの死因が判明しました。やはり体内からシアン化カリウム、青酸カリが検出されました」と報告する。ちゃんは「やっぱり」と言う。柴田さんは「ですが、被害者には水分や食料を摂った形跡はなく、どのようにして毒物を摂取したかは不明であります」と報告を続けた。これを聴いた松山さんには幸せの鐘の音が響き、「ということは、俺は犯人じゃない!」と叫び、地獄から天国に生還した。ちゃんは「だから、そう言ったじゃないですか」と言って笑顔を見せて笑っていた。松山さんは「良かった」と言うと、柴田さんと歓喜の抱擁を始める。が、海ちゃんは「でもこれで、事件は振り出しに戻っちゃいましたね...」と呟いていた。

そんな海ちゃんを見て、ハマーチーはコンパクト・カメラをちゃんに向けて「その悔しそうな顔、いいねぇ」と言ってシャッターを切る。(が、この時はフラッシュは光らなかった。)これにちゃんは「んっ?」ハマーチーは「実にいい顔している」と満足して笑い、去っていった。が、ちゃんは閃き、笑顔になって「謎は解けたよ、ワトソンくん

ハマーチーは撮影を行った部屋の椅子に座り、勝ち誇った表情をしていた。そこに三味線の音が届いてくると、夜の闇に包まれるハマーチー。白波が岩に砕け散ると「大波小波かき分けて。…」ちゃんの口上が始まり、「私の碇で沈みなさい!」から「神奈川沖浪裏」の大浪がうねり、赤い碇のストラップが飛ぶ。碇が床に突き刺さると、碇に繋がった赤い鎖はハマーチーを捕らえていた。「何なんだよ、これは!」と叫ぶハマーチー。ちゃんが鎖を引くと、ハマーチーは大回転してその場に倒れ込んだ。そして「何だ~!」と叫ぶ。目の前にはちゃんと松山さんが立っていて「キンメダイさんと間黒さんを殺害したのは、やはりあなただったんですね、ハマーチーさん」とちゃんが告げる。が、ハマーチーは笑い始めると「呪いで人を殺しても罪にはならないって言ったのはあんたじゃないか」と言って立ち上がると「それにもし血を吸うカメラで人を殺したっていうなら、そのほらオッサン刑事(=マツのこと)だって私と同じ罪に問われることになるぞ」と開き直る。松山さんは「オッサン!?」と反応し、「あんたに言われたくないよ」と口にするが、ちゃんはそんなことは気にしないで「血を吸うカメラでは、やはり人は殺せなかったんです。あなたはある方法で、二人に青酸カリを摂取させた」と告げる。これに「私の行動はあんたたちが全部見ていたはずだ」と反論するハマーチー。

ちゃんは「ヒントはここにありました」と言って、キンメダイが使った口紅を証拠として示す。そして、説明をする。撮影中、キンメダイはハマーチーの指示で口紅を塗った。この口紅には松ヤニの成分が含まれていた。通常よりは落ちにくい口紅を落とすために、メイク室で彼女は、クレンジングペーパーで何度も唇を拭かなければならなかった。青酸カリはそのクレンジングペーパーに仕組まれていた、とちゃんは語るが、これを黙って聞いていたハマーチーは「笑わせるねぇ。で、間黒も私の仕業だって?」と関係ないような口ぶりで問う。

ちゃんは間黒殺害について説明する。ハマーチーは間黒に因縁を付けた。その時、間黒のポケットに青酸カリを仕込んだ爪楊枝を入れた。そして間黒はまんまとその爪楊枝を銜えてしまった。松山さんが撮影した時に倒れたのは毒素が身体に回った瞬間だった。これを聴いたハマーチーは「見事な推理だね。あんまり見事すぎて、私は笑っちゃうよ」と言って不敵に少しだけ笑った。そして「しかしあの鑑識の兄ちゃんも言ってたじゃないか。この家からは何も毒物は検出されなかったって」と指摘した。ちゃんは説明を続ける。ハマーチーはメイク室に最後に入った。で、ちゃんたちがキンメダイの遺体に気を取られている隙にクレンジングペーパーを回収したと言う。すると「じゃあ、間黒の件はどうなんだよ。奴の楊枝は調べたのか?」と反論する。ちゃんは語る。間黒が居間を出た時は爪楊枝を銜えていたが、遺体にもその周辺には爪楊枝は発見されなかった。「だから?」と問うハマーチー。これに松山さんが「あの時、一番に間黒さんに近づいたのはあんたじゃないか」と言い、ちゃんが「誰よりも早く爪楊枝を回収するためだったんです」と語った。

これにハマーチーは「それは全部推測じゃないか、憶測じゃないか。証拠は何処にある」と言って開き直る。これにちゃんは「松山さん、彼のカメラを開けてみてください」と指示を出す。松山さんは「よし」と言ってハマーチーが手にしているコンパクト・カメラを奪おうとする。「これだけはダメだって」と抵抗するハマーチー。で、もみ合いになるが、カメラは二人の手を離れて床の上に落ちた。そして電池の蓋の部分が開き、その中から口紅の付いたクレンジングペーパーと爪楊枝が出てきた。で、ハマーチーは表情が変わった。

ちゃんは「あなたは先ほど、このコンパクト・カメラで私を撮影しました」と言って、カメラとクレンジングペーパー、爪楊枝を拾い上げ、「その時あなたはフラッシュを焚かなかった。いや、焚けなかったんです。何故なら、電池の代わりに証拠品が入っていたからです」と告げた。松山さんが「電池は何処へやったんだ?」と問うが、それと同時に柴田さんが割って入り「そこの植木鉢に突き刺してありました。電池を育てるご趣味でもおありですか?」とトドメを刺した。するとハマーチーは観念してその場に腰を下ろした。

ちゃんの説明は続き、「あなたは、血を吸うカメラの呪いを客観的に実証する人が必要だった。松山さんを招待したのもそのためだったんです」と口にする。松山さんは「何故間黒さんまで殺す必要があったんだ?」と問う。するとハマーチーは笑うとゆっくりと語り出す。「キンメダイ殺しを持ちかけてきたのは間黒の方だったんだ。そもそも写真集の売り上げは2人で折半するつもりだった。だけど売り上げの半分じゃあ私の借金には全然足りない、だから殺しちゃったのさ」と、全てを自白した。すると海ちゃんが「血を吸うカメラに呪われたのは、あなただったんですね」と口にした。そして松山さんがハマーチーを2人の殺人容疑で手錠を掛けて逮捕した。

事件解決後、街中を歩いているちゃんと松山さん。ちゃんはイエメン王国のヤフヤ王の話の続きを語る。「調べたら実は、写真を撮られたからって死んだんじゃないんです。新聞に載ったのは似顔絵だったんですって」と続けた。また、松山さんは「あのカメラ、謂われも何もない日本製だったんだってな。まあ、血を吸うカメラなんて始めからおかしいと思っていたんだけどさぁ~」と平然と言った。するとちゃんは「その割りには随分と泣きそうになってましたよね。「俺は人を殺してしまった」って」と突っ込んだ。これに松山さんは豪快に笑うと「君はまだ青い。あれはね、ハマーチーを陥れるための俺の演技だった」と自信たっぷりに言う。すると「へぇ~、随分上手な演技だったんですね」と言うと、携帯を開き、その時の松山さんの泣きそうな写真を見せた。松山さんは慌てて「いつの間に撮ったんだ?」と言うが、その時ちゃんは既に自転車にまたがっていて、走り出していた。そして「泣いたり怒ったり、忙しいおじさまだな、まったく」と言って舌をちょこっと出して、走り去っていった。

次回は3rd.3話(通算では29話)となる「ザバーンザバーンは異国の香り! ~プリンセス暗殺計画」という物語です。サブタイトルに「事件」という単語が入っていない珍しい物語です。この物語は何と言っても、ちゃんの二役というのがポイントです。(これまでには、柴田太郎さんや一部のゲストが二役を演じたことはあるが、銭形の二役というのはシリーズ初です。)次回予告で「ザバーン王国王女・カイリーネ・ネクロチアス・エメラルドオーシャン・ターモン・アンドリウ・ボナパルト・ゼゼッペ様」とやたらと長い名前を言っていたけど、お遊びがたっぷりとあります。何かを食べながら見るのなら、牛丼にするか、ポポロパンピン・エクスレアード・トレビアーン(=みたらし団子)を食べながら見ることにしましょう。

鑑識メモ。ひょっとこのお面を外し「柴田です」と始めると、「魬」と書かれたフリップを出す。「「さかなへん」に「反る」と書いて「ハマチ」」と説明する。「ハマチは数千種類の魚の中でも一番反りっぷりが良い魚ということなんですね」と言うと「そこで、私、柴田も反ってみたいと思います」と言うと、目の前に置いてあった軍配を手にして「はっけよい、そこった」と言って開始。「反ってます」と言って人差し指、続いてはアゴを見せびらかす。そして身体を後ろに反らせようとしたが、その時バキッという音がして...(身体をぶっ壊してしまうというオチでした。)

本放送では、着ボイスDLのお知らせが今回は復活(前回は正月のご挨拶でした)し、更にちゃんCM(インフォマーシャル・「声ちぇき!」)と続いたが、これらは先日のBS-iの再放送と同様にカットでした。

今回の物語は、タイトルから予想されたのは、「ケータイ刑事」シリーズ最多登板監督である佐々木浩久監督作品「血を吸う宇宙」、更にはそのシリーズ前作の「発狂する唇」を連想させてくれたため、そのパロディが入るのかと予想されたが、そういうことはなかったのは、残念でもあり、またやってくれたという所でした。(タイトルから想像されるネタとして「血を吸う」と「唇」が出てきましたけど...)前回は予想通りの展開で、今回は予想をひっくり返してくれるということで、やはり一筋縄ではいかない「ケータイ刑事」です。

また、第1話では松山さんの顔写真に関する絡みが無かったが、それをやってくれるというように、なかなか楽しい構成でした。しかも、ちゃんと松山さんのコスプレ(これは次回の第3話のヒントになるネタでもあります。)を始め、様々なパロディに満ちあふれていて、とても楽しい物語でした。

で、・松山コンビはとても言いコンビとなっていきます。しかも、柴田束志さんとも波長が合っているだけに、「・3rd.」はなかなか完成度が高い物語が続いていくことになります。

 

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