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ケータイ刑事銭形泪10話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

ネタが満載の「銭形泪・1st.10話」:「爆弾魔からの挑戦状 ~手錠は爆弾を結ぶ」の「裏ネタ編」は今回が6回目とういうことで、1話の回数の新記録となってしまったが、今回で締めることにします。で、今回はトリックに関することということで、「千円札」について、「紙幣」について、「印刷局(大蔵省/財務省印刷局)」についてです。

尚、約2年7ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

千円札」:「千円紙幣」とも言う。現在発行されているもの(肖像画が野口英世)のものは「E号券」といい、5代目である。初代は1942年に発行され、「甲号券」と呼ばれる。肖像画はヤマトタケルである。戦前のものであり、この紙幣は現在では無効である。また、サイズは現在の千円札よりも縦横共に二回りほど大きい。

2代目以降は、全て現在でも有効な紙幣である。(古銭ということで、そちらのショップに行けば、1000円以上の価格となっているが、仕様する場合はあくまでも1000円である。)

2代目は「B号券」と呼ばれるもので、1950年に発行された。肖像画は聖徳太子であり、当時は最高額面の紙幣であった。1957年に五千円札が発行され、最高額面でなくなった。(一万円札の発行は1958年であり、五千円札から少しだけ遅れた。)サイズは現在の千円札よりも縦横共に一回りほど大きい。

3代目は「C号券」と呼ばれるもので、1963年に発行された。1958年の一万円札の登場から、一万円、五千円、千円と、肖像画は全て聖徳太子であったが、ここから肖像画が伊藤博文に変わった。サイズはB号券と同じであり、現在のものより一回り大きい。また、記番の色は、最初は黒だったが、全ての番号を発行してしまったため、途中から記番の色は青になり、2種類の紙幣が存在している。

4代目は「D号券」と呼ばれるもので、1984年に発行された。肖像画は夏目漱石に代わり、サイズの方も一回り小さくなった。(現在の野口英世のものと同じサイズである。)尚、記番の色は、「黒」から「青」、「茶」、「緑」と変わっていった。(1桁増やせば、これに悩む必要は無くなるのでしょうが、偽造対策で定期的にデザインを変えることを考えたら、そこまでする必要性は低いということですかね?)

また、製造者としては「大蔵省印刷局」、「財務省印刷局」、「国立印刷局」の3種類があるが、これは政府の組織改編のために起こったことである。1984年の登場時は「大蔵省」の一組織であり、2001年に「財務省」になったので、それにあわせて修正され、更に2003年に独立行政法人・国立印刷局となったので、修正したためである。

5代目は「E号券」と呼ばれるもので、これが現事典では最新のものである。2004年11月に発行された。(「・1st.7話」で、新札ネタをやっています。)肖像画は野口英世に代わったが、サイズはD号券と同じである。

紙幣」:紙で作った貨幣のことであり、所謂「お札」のことである。

歴史は結構古く、11世紀に当時の中国(宋)まで遡る。日本では室町時代の14世紀に発行された記録があるが、江戸時代(17世紀)になって「藩札」という形で発行されるようになった。また、欧州では17世紀になって金匠手形というものが発行されたのが最初である。

紙を使うことから、紙幣の歴史は偽造とのいたちごっこの歴史でもある。「透かし」もその一つとして登場したが、今ではこれは当たり前の技術であり、ホログラムや紫外線で発光するインクを使うのも、今や当たり前である。また、現在の日本ではまだ採用されていない技術が導入されている国の紙幣もある。

更に、紙ではなくて合成樹脂を用いたポリマー紙幣(プラスチック紙幣)も既に登場しており、現在ではこれを導入する国も増えてきた。(日本はまだですが...)

高技術を導入しても、その偽造が簡単になると更に高い技術を導入する、ということで、完全にいたちごっこであるが、将来、ICチップが埋め込まれている紙幣とか、音を発する紙幣なんかも登場したりして...???

印刷局(大蔵省/財務省印刷局)」:現在は独立法人・国立印刷局である。(2003年4月1日から)紙幣、切手、旅券、郵便貯金通帳、証券類、政府刊行物の印刷を行う組織である。また、偽造防止技術の研究も行っている。

歴史的には、合併や組織変更などが何度も行われているため、原点となるものは現在では残っていない。母体となったのは1869年に長崎製鉄所に作られた活版伝習所である。組織的に色々と変遷していき、1875年に大蔵省紙幣寮活版局となり、1877年に紙幣局、1878年印刷局となった。1949年から1952年には印刷庁になったが、1952年7月に再び印刷局に戻った。2001年の省庁再編によって、財務省印刷局になり、2003年4月から、現在の国立印刷局となった。特定独立行政法人であるため、職員の身分は国家公務員とされている。

尚、今回の物語の本放送は、2004/3/7であったため、印刷局は国立印刷局になっていたので、当時流通していた紙幣は「大蔵省印刷局」「財務省印刷局」「国立印刷局」の3種類が存在していたことになるのだが、組織改編が行われても、市中に流通する紙幣の方は、新札発行ではないので、直ぐには切り替わりません。(この物語の本放送時は、「国立印刷局」のものはまだ少数だった。)紙幣は傷つき痛んだものから回収されて新札と入れ替わっていきます。千円札の寿命は1年から1年半程度、五千円札と一万円札でも寿命は数年である。よって、少しずつ入れ替わっていくことになる。

ちなみに、2004年11月に新札が発行され、ほぼ4年という時間が流れたことから、現在流通している紙幣は、現在の新札登場時に出たものは、コレクションとして眠っているものを除けば、ほぼ無いということが言える。また、国立印刷局になったのは2003年4月であるので、2004年11月に新たに発行された紙幣の製造者は全て「国立印刷局」となっている。よって、この物語で語られたメッセージは(「お札に2種類ある」)は、現在では使えない。→国立印刷局になる前から発行されている二千円札だが、広く流通しないために、これは「大蔵省印刷局」のものしか存在しておらず、やはり1種類である。

 

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