「兵隊やくざ」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第32弾として取り上げる作品は、1965年から1968年の間に大映で8本制作され、4年のブランクがあって、1972年に勝プロの製作で1本の、合計9作が製作それた「兵隊やくざ」シリーズです。軍隊を舞台にした戦争ドラマであるが、基本は、やくざあがりの元浪曲師の主人公・大宮と、名門生まれのインテリの上等兵・有田が、軍隊内部の腐敗した権力と戦っていくという内容である。尚、大映時台の8本は白黒作品であり、最後の1本だけがカラー作品になっている。
主演は勝新太郎で、有田を演じたのは田村高廣であり、このコンビが最終作まで色々と見せてくれる作品である。しかも、この2人のキャラは第1作で完成し、第2作以降、最終作まで基本的に変わらないということで、シリーズ作品を楽しむ上では実に分かりやすい。
また、軍隊を社会の縮図に見立て、その中で悪を暴き、立ち向かって行くというのは、痛快感を覚える所でもある。で、作品もヒットしたことで、次々と製作されていくことになった。
戦争ドラマというと、悲しい別れがあったり、悲愴感を漂わせるものが多いが、本作はそういう作品ではなく、主人公が悪に立ち向かって行くということで、歴としたヒーロー作品と言うことが出来る作品である。
初回の今回は、シリーズのおさらいということで、シリーズ全9作のタイトルと製作年を記しておく。以下の通りである。
シリーズ第1作「兵隊やくざ」(1965年)、シリーズ第2作「続兵隊やくざ」(1965年)、シリーズ第3作「新・兵隊やくざ」(1966年)、シリーズ第4作「兵隊やくざ 脱獄」(1966年)、シリーズ第5作「兵隊やくざ 大脱走」(1966年)、シリーズ第6作「兵隊やくざ 俺にまかせろ」(1967年)、シリーズ第7作「兵隊やくざ 殴り込み」(1967年)、シリーズ第8作「兵隊やくざ 強奪」(1968年)、シリーズ第9作「新兵隊やくざ 火線」(1972年)。
次回からは、それぞれの作品について記していきます。
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