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HOLLY COLE『TEMPTATION』 [音楽(洋楽)]

本年最後の記事は、大人の鑑賞に堪えうるボーカル・アルバムをピックアップすることにします。

表題のアルバムは1995年に発表された彼女の5枚目のアルバムである。このアルバムはTOM WAITSへのトリヴュート・アルバムであり、全ての曲がTOMのカヴァーということになる。カナダ出身の彼女は、ジャズ寄りの音楽を聴かせていたが、こういうアルバムもまた面白い所であるが、Tomの独特のボーカルを彼女は見事に自分のものに消化して、たっぷりと聴かせてくれている。本アルバムは特にビッグ・ヒットを記録していないが、隠れた名盤として知られている一枚である。

収録曲は以下の全16曲である。『Take Me Home』『Train Song』『Jersey Girl』『Temptation』『Falling Down』『Invitation To The Blues』『Cinny's Waltz』『Frank's Theme』『Little Boy Blue』『I Don't Wanna Grow Up』『Tango 'Til They're Sore』『Heart Of Saturday Night』『Soldier's Things』『I Want You』『Good Old Girl Waltz』『Briar And The Rose』。

本アルバムからのお薦め曲は、『Train Song』『Jersey Girl』『Temptation』『Invitation To The Blues』『Heart Of Saturday Night』『Good Old Girl Waltz』『Briar And The Rose』という所をピックアップしておく。

ここに収録されている曲は、全てTOM WAITSの作品である。よって、TOMのアルバムと聞き比べてみるという楽しみもある。(お馴染みの曲で聴き比べるのが最も簡単である。)が、単なるカヴァーとしてではなく、いずれの曲も、彼女の世界のサウンドに料理されていて、オリジナル曲とは随分と雰囲気が違っている曲がいくつもあり、新たな魂が曲に宿らせることに成功している。カヴァー曲の場合、オリジナルと同じ雰囲気では芸がないだけであり、何か個性を出すことが求められるが、癖のあるTOM WAITSの曲が見事に生まれ変わっているのは凄い所である。

以前から、シンガーとして定評がある彼女であるが、本作によって一段と音楽世界が広がることにもなったということで、彼女のキャリアにおいても一つの天気になったアルバムである。と同時に、大人の鑑賞に堪えうるボーカル・アルバムということで、じっくりと聴き込んで貰いたいアルバムである。

 

Temptation

Temptation

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Parlophone Jazz
  • 発売日: 1995/08/15
  • メディア: CD

Temptation

Temptation

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Metro Blue
  • 発売日: 1995/07/31
  • メディア: CD

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