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「兵隊やくざ」(その6) [映画(邦画)]

今回は1966年作品で残っているシリーズ第5作についてです。この作品には、第3作に登場した靑柳が再び登場しているのが目玉です。

シリーズ第5作兵隊やくざ 大脱走」(1966年)
作品データを記しておくと、1966年の大映作品で、時間は86分、白黒作品である。原作は有馬頼義、監督は田中徳三、脚本は舟橋和郎、撮影は武田千吉郎、美術は内藤昭、音楽は鏑木創である。そして出演は、勝新太郎、田村高廣、成田三樹夫、安田道代、南都雄二、芦屋雁之助、芦屋小雁、五味龍太郎、千波丈太郎、北城寿太郎、内田朝雄、仲村隆、伊達三郎、藤山浩二、寺島雄作、橋本力、堀北幸夫、木村玄、勝村淳、平泉征、小柳圭子、浜田雄史、志賀明、大林一夫、山岡鋭二郎、薮内武司、竹内春義、上原寛二、松田剛武、黒木英男、伴勇太郎、戸村昌子、たちである。

戦争も終局が近づいている中、満州北部の国境を固める朝倉部隊に転属してきた大宮と有田。舞台は玉砕覚悟でいたが、2人の頭には玉砕の「ぎ」の字も無く、適当に敵の攻撃に備えていた。或る夜、大宮は、慰問団とはぐれた親娘・笹原と弥生を助ける。が、兵舎に戻って来ると、女に飢えている兵隊たちは弥生を狙う。で、一悶着あり、弥生を手籠めにしようとした下士官たちを大宮は叩きのめす。が、翌日、仕返しのリンチで瀕死の怪我を負ってしまう。そんな大宮に弥生は身体を許しても良い、と言うが、弥生が大宮の初恋の人に似ているということで、大宮はどうしても弥生を抱くことが出来なかった。間もなく、大宮は笹原親娘を神武屯へ護送するが、戻ってくると有田を除いて舞台は全滅していた。で、大宮と有田は将校に化けて、他の部隊に潜り込むことに成功する。初めて部下を持った大宮は、「玉砕よりも昼寝の方がまし」と言っていて、兵隊たちの間では人気があってご満悦だった。そんな中、開拓団の女子供たちがゲリラに囲まれていると知ると、有田と共に救出に向かう大宮。が、その中には歩兵に化けていた青柳憲兵軍曹がいた。青栁は大宮の指示に従わず、邪魔を繰り返すが、やがて大宮の義侠心に負け、二人の間に初めて友情らしいものが芽生えた。部隊の方は避難民を連れて馬廠を向かうことになり、強行軍が始まる。途中、ゲリラの襲撃によって撃たれた青柳は命を落としてしまうが、部隊は何とか目的地に辿り着こうとしていた。

第3作で憎らしいような態度で大宮と有田に接していた青柳の再登場は嬉しいところであり、しかも最初は第3作と同様に大宮たちと対立するということで、こういう再登場キャラがいるというのはシリーズ作品のお楽しみの一つでもあり、楽しい所である。が、死線を越えたことで友情が芽生えただけに、死んでしまったというのは残念なところでもあった。

本作は、基本的にはこれまでの作品と同じパターンを受け継いでいるものの、軍隊内部の悪の方が小物という感じになっているだけに、青柳あっての物語といったところでした。

 

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