SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その88) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「」です。「ケータイ刑事」は主人公が女子高生(=未成年)なので、本人が飲むということはないが、物語に登場したり、相棒がこれに絡んでいるので、「小物」という扱いにして記すことにする。また、「007」では、ある意味では「ウォッカ・マティーニ」と「ドン・ペリニョン」がボンドのトレードマークとなっていて、どの作品でも何らかの形で酒が登場する。ということなので、ボンドというキャラクターと「酒」について記すことにする。(今回は、少しイレギュラーという形で記していきます。)

で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.2話」「・1st.5話」「・1st.19話」の3本とし、「007」からは特にこれという作品を取り上げることはしない。

ケータイ刑事」:「・1st.2話」。「海王星人は実在する ~未知との遭遇殺人事件」という物語である。タイトルからするとSFじみた物語ということを感じさせるが、実在する酒を上手くトリックに使った物語である。

この物語に登場する酒は、世界で最高純度の酒として知られるウォッカの「スピリタス」である。アルコール純度96%というのは限界まで高められたアルコールであり、「ウォッカ」(酒)というよりも「アルコール」といった方が正しいでしょう。(この酒を扱う場合は「火気厳禁」です。)

宇宙人を呼ぶための儀式で「スピリタス」が使われたが、これが被害者にぶっかけておいて、静電気で起こした火花を火種にして燃え上がらせて殺人を犯したという事件でした。

ちゃんがこのトリックを見破り、発火させないものの、火種のトリックを再現していました。(未成年のちゃんは、当然のことながら「スピリタス」を口にしていない。→「スピリタス」をそのまま口にするような人はいません。果実酒を造のに使ったり、消毒薬に使うのが一般的です。)

ケータイ刑事」:「・1st.5話」。「さよなら、アンドリウ ~キラークイーン殺人事件」という物語で、こちらは架空の銘柄のお酒(ワイン)が出てくる物語である。また、中学生のちゃんは、自ら断ったが、ワインをグラスに注がれそうになっていました。

登場するのはワインで、1971年産のシャトー・ジロー・ラトゥールというものである。「シャトー」はフランス語の「ワイン醸造所」という意味であるが、この名前は「佐藤二朗(さとう・じろう)」→「サトー・ジロー」をもじっているというのは言うまでもない。

クイーン女優・宝積さんが本人役で登場とか、内輪ネタがてんこ盛りとなっているというように、「ケータイ刑事」らしい物語である。事件の方は、ワイン(シャトー・ジロー・ラトゥール)をグラスに注ぐその時がポイントになっていて、注意深く見ていないと、トリックがそこにあったと言うことすら気づかないかもしれないですね。

ケータイ刑事」:「・1st.19話」。「No.1ホストVS銭形雷 ~シャンパンタワー殺人事件」という物語で、タイトルにある通り、シャンペンが登場する物語である。(ちゃんは当然のことながら口にしません。)

あるホストクラブで、シャンペンタワーを造り、シャンペンを注ぎ、ホストと客たちが乾杯をするが、ホストの1人が飲んだシャンペンによって毒殺されたという事件である。(被害者が手に取るであろうグラスを予見し、毒をその1つのグラスにだけ入れるというトリックが見物である。)尚、ここに登場したシャンペンの銘柄は不明である。(シャンペンタワーに使うごく普通のものと思われる。)

007」:ジェームズ・ボンド。愛飲するのは、ステアしないでシェイクしたウォッカ・マティーニである。(多くの作品で、「Shaken, not stirred」という台詞を口にしている。)酒場ではよく注文しているが、自分で配合したマティーニも飲む。特に「ヴェスパー」というカクテル(「ヴェスパー・マティーニ」)は「カジノ・ロワイヤル」に登場したカクテルであり、「007」の原作者であるイアン・フレミングが考案したものである。(ヴェスパーとは、「カジノ・ロワイヤル」のボンドガールであり、ボンドが結婚を考えた女性の名前でもある。)

また、女性をくどく際にはシャンペンを使うボンドであるが、お気に入りは「ドン・ペリニョン」であり、「ドン・ペリニョンを好む者に悪い奴はいない」とまで言っていたボンドでした。(「私を愛したスパイ」での台詞です。)氷のように冷やしたシャンパンを手にして、行く先々で出会った女性に手を伸ばしていたボンドくんでした。

ワインに関しても博学で、深い知識を持っている。欧州では、ワインはあまりにもポピュラーな酒であり、大人のつきあいでは当たり前に出てくるものであるが、「ロシアより愛をこめて」では、オリエント急行内の食堂で、魚料理に赤ワインを頼んだナッシュが殺し屋・レッド・グラントだと見抜くことになった。

その他の酒としては、ウィスキーはスコッチではなくてバーボンを好んで飲み、ブランデーも口にする。カクテルに関しての知識も深い。

共通点ということでは、「007」ではボンドが「ウォッカ・マティーニ」が好物であり、「ケータイ刑事」ではそのカクテルに使われるウォッカを、しかも最高純度のウォッカを登場させるという「ウォッカ」繋がりがあること、「ケータイ刑事」の高村さんが「バーボン刑事」と呼ばれているが、ボンドと高村さんはバーボンを愛飲するという共通点があること、(高村さんは「・2nd.10話」で(レンタカーだったが)ボンド・カーのBMW Z3に乗るというように、ボンドを意識しているような所があります。)、シャンペンをごく普通のアイテムとして(「007」では女性をくどくのに、「ケータイ刑事」では物語の舞台ではごく普通に行われているシャンペンタワーで使うというように)ごく普通のお決まりの行動に使っている、というところである。

まあ、今回はかなり強引なこじつけということになっているが、「ケータイ刑事」の主人公が未成年であるということから、ちょっと無理があったテーマだったということですかね...

次回も「ある物」シリーズを続ける予定でいます。何が登場するかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD
007 「カジノ・ロワイヤル」付スペシャル・コンプリートBOX (Amazon.co.jp/HMV限定) [DVD]

007 「カジノ・ロワイヤル」付スペシャル・コンプリートBOX (Amazon.co.jp/HMV限定) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007 アルティメット・エディション スペシャル・コレクターズBOX [DVD]

007 アルティメット・エディション スペシャル・コレクターズBOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007 アルティメット・コレクション BOX [DVD]

007 アルティメット・コレクション BOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007 製作40周年記念限定BOX [DVD]

007 製作40周年記念限定BOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。