ゴルゴ13#44 [アニメ]
今回の物語はゴルゴを取り込もうとする大財閥の野望を描いた物語。金で何でもやってしまおうとする金持ならではの手段を使ってゴルゴを従わせようとしたが、こういうやり方というのは定番と言うことの出来る物語でした。で、ありがちなパターンで、勝ち誇り、余裕を見せた所でそれが墓穴となってしまったということで、こちらの方もありきたりの物語で、今ひとつ面白みがなかったですね...
数多くの世界的な企業を配下に置くロックフォード財閥の当主・デビッド・ロックフォード。彼はその資本に物を言わせて世界制覇を成し遂げようと企んでいた。そのためには、彼の敵になる人物を抹消する必要があり、ゴルゴを彼専属のスナイパーとして雇おうとして、秘書をゴルゴの元に向かわせた。月額1000万ドル(現在のレートで約9億円、1日あたり約3000万円、時給125万円、分給2万円強というとんでもない金額です。)を提示するが、ゴルゴは依頼人を1人に固定することを嫌い、拒否した。それを知ったロックフォードは手を回し、ゴルゴの口座を凍結させて、強制的に屈させようとする。そんな中、ゴルゴはロックフォードに対抗できる存在の男の情報を得て、華僑の黄一族の長老・黄疆孫の元を訪ね用として台湾に入る。が、台北でゴルゴに迎えが来た。黄はゴルゴとコンタクトしようとしていたのだった。で、黄と会ったゴルゴ。黄は自分たちの力ではもはや対抗することは出来ず、ゴルゴにロックフォードの殺害を依頼した。ロックフォードはゴルゴが自分を狙って動き出したと知ると、ひょっとしたら止められるかも知れないということで、早速手を打った。で、ある国の指導者から、手を引かなければ世界の警察を敵にする、と脅して圧力をかけた。ロックフォードは小畔の別荘に身を潜める。そして、ゴルゴに圧力をかけたことを知ると、ゴルゴを掌中に収める算段を考え始め、バルコニーに出て夜の湖を眺める。が、その時、湖の方から銃声が轟いた...
ゴルゴのキャラクターを考えると、一匹狼であり、買収使用としても不可能ということを描くにはいいエピソードであるが、アニメ放送も終盤になった今になって放送する物語なのか、疑問を感じるところでした。(始めの数話にとは言わないが、アニメ化するのならもっと早い時期(やはり1クール目)にするべき物語だと思います。)
↓この物語は「SPコミック63巻」に収録されています。(続編は66巻に収録)
闇の世界金融の超不都合な真実 ロックフェラー・ロスチャイルド一味の超サギの手口 (5次元文庫)
- 作者: 菊川 征司
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/06/07
- メディア: 文庫
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