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ゴルゴ13#50[Final] [アニメ]

今回で最終回とはいうものの、オリジナル・ストーリーのエンディングを作るのでもなく、いつもの調子の物語でした。何らかのことをやるのかという期待もあったが、変な批判を受けるタネを作ることを避け、まあ無難と言えば無難でした。→いつでも新シリーズを始めることは可能ですね。しかも今回アニメ化されたのは原作の1割にも満たないので、物語の方はまだたっぷりと残っていますから...(と言っても、放送規定でTV放送出来ないものがいくつかいりますけどね...)

今回の物語は、どことなく「ブラック・ジャック」を思い出させてくれる物語でもありました。ああいう手術が出来るのは、ヤン以外ではブラック・ジャックだけでしょうし...

ゴルゴは、次期州知事候補のスタンツからある仕事の依頼を受けた。それは彼がストリート・ギャングの元リーダーだったということを公表されるのを恐れて、昔の仲間であり、現在は慈善家として知られるサミエルの殺しだった。その帰り道、ゴルゴはトレーラーの事故に巻き込まれ、右腕を負傷してしまう。傷は深く、ゴルゴは天使の腕を持つと言われる名医・ヤン・リー・カッターに手術を依頼する。が、この時、ヤンはターゲットであるサミエルの養父だったと知る。が、一度受けた仕事は最後までやり遂げるのがプロである。ゴルゴはライフルにある細工をすることを注文する。で、ゴルゴはサミエルの狙撃を行い、その銃を現場に残した。更に、ゴルゴを裏切っていたスタンツも始末して、銃を現場に残した。サミエルを狙撃した銃は、左利き用に改造した銃であり、ヤンに手術してもらっていない腕で狙撃をしていた。ヤンも手術をした患者がゴルゴであり、養父・サミエルを撃ったのもゴルゴだと感じるが、ゴルゴの義理を感じていた。一方、スタンツを撃った銃は普通の右利き用の銃だった。

最終回ということで、何かやってくれるということは無かったが、これまではプロの殺し屋ということで、殺人マシーンのようなゴルゴを描いていた物語が殆どであったが、最後に、少しは人間的な感情(義理)をゴルゴが持っているという物語を選んだのは、ある意味では良かったですね。が、最後は少し派手なものを期待していただけに、ちょっとガッカリという所もありました。

この物語は「SPコミック110巻」に収録されています。

奇しくも、1年続いた2つの作品(本作と「東京少女」)がほぼ同時に終了した(「ゴルゴ13」は全50話、「東京少女」は全52話でした。)ことになったが、どちらも1話完結(「東京少女」は4つの前後編の物語がありましたけど...)の30分枠の作品であり、全体構成では似ている所があったのだが(アニメと実写の違いはある。)、不思議なことにこの両者に共通する所があった。

どちらも細かい所に拘りを持っているということ、そして物語によっての出来不出来の差が大きかったということである。作品の出来というのは、次第に高くなっていくか低くなっていくかという直線になるか、途中に変極点があって(途中から)良くなる/悪くなるというのが一般的であるのだが、本作(と「東京少女」)はそういう所がなく、良い時はよいが、ダメな時はダメということで、全体構成をもう少し練って欲しい所でした。

また、本作は主題歌もズタボロで、OP曲はイメージが全く合っていない酷いもので、EDも途中の1曲は良い感じだったが、最初と最後のED曲もイメージが違う酷いものでした。→本作は歌有りの曲にするのではなく、ジャズ・テイストのインスト・ナンバーにするべきだったと思います。→もし、2nd.として次を作るなら、そうやって貰いたい所です。

また、深夜枠での放送だったとはいうものの、やはり地上波放送の制約が出来の悪い作品には影響していたのは否定できないが、TV東京ではなくてBS-JAPANがキー局となって、BSでの放送作品ということにすれば、もう少し規制は緩くなるだけに、こういう所も考えて貰いたい所でした。(「東京少女」はBS-i(4月からは「BS-TBS」に名称変更となる。)作品ということで、地上波作品よりも制約が緩いこともあって、色々と面白いのですけどね...)でも、BS-JAPANは、自ら主体となるようなアニメは作らないでしょうね...

 

ゴルゴ13 (110) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: コミック

 

↓一応これも拾っておきます。

 

↓こちらは「東京少女」の原作ノベライズ本です。(前半の6ヶ月分だけですが...)

初恋ダッシュ。―東京少女〈1〉 (リンダブックス)

4月・山下リオ

初恋ダッシュ。―東京少女〈1〉 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 文庫

好きといえない―東京少女〈2〉 (リンダブックス)

5月・水沢エレナ

好きといえない―東京少女〈2〉 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 文庫

恋より大切なこと―東京少女〈3〉 (リンダブックス)

6月・桜庭ななみ

恋より大切なこと―東京少女〈3〉 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 文庫

さびしい夜、私は大声ででたらめな歌を唄う。―東京少女〈4〉 (リンダブックス)

7月・大政絢

さびしい夜、私は大声ででたらめな歌を唄う。―東京少女〈4〉 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 文庫

台所のすみで、わずかに漏れる泣き声を聞く。―東京少女〈5〉 (リンダブックス)

8月・岡本杏理

台所のすみで、わずかに漏れる泣き声を聞く。―東京少女〈5〉 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 文庫

叶わぬ恋。それでも私は、頑張ったのです。―東京少女〈6〉 (リンダブックス)

9月・瓜生美咲

叶わぬ恋。それでも私は、頑張ったのです。―東京少女〈6〉 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 文庫


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