KATE BUSH『THE SENSUAL WORLD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼女の7枚目のアルバムである。(前作はベスト・アルバムに新曲が入っていたものだったが、それを6枚目と数えています。)凝ったサウンドで聴かせてくれる彼女であるが、それがどこか取っつきにくいサウンドになっていた彼女であるが、歌の上手さはピカ一であり、本アルバムでも実力のある所をいかんなく発揮しているのだか、本アルバムではキャッチーで聴きやすい曲もあって、今までとは違った一面も見せている。と言うこともあってか、本国イギリスでは最高位2位を獲得する大ヒットとなったアルバムである。(アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位43位を記録している。)
収録曲は以下の全11曲である。『The Sensual World』『Love And Anger』『Fog』『Reaching Out』『Heads We're Dancing』『Deeper Understanding』『Between A Man and A Woman』『Never Be Mine』『Rocket's Tail』『This Woman's Work』『Walk Straight Down The Middle』。
この中からシングル・カットされたのは3曲で、アメリカではそれほど大きなヒットにはならなかったが、本国イギリスでは大ヒットを記録している。(チャート成績は全てイギリスでのものである。)最初の品グル『The Sensual World』が最高位12位、続いて『This Woman's Work』が最高位25位、そして『Love And Anger』が最高位38位を記録している。
本アルバムからのお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーであり、イギリスで大ヒットを記録した『The Sensual World』、シングル・カットされている『This Woman's Work』と『Love And Anger』、そして『Fog』『Deeper Understanding』をピックアップしておく。
デビュー当初の「小悪魔」というイメージの彼女から、アーティストとしての深味が加わり、彼女ならではの世界を見事に築き上げていて、じっくりと腰を落ち着かせて聴かせてくれるアルバムに仕上がっている。女性ボーカルを聴くという方は聴いておきたいアルバムの一つである。
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