「THE ICE PIRATES」 [映画(洋画)]
表題の作品は1984年のアメリカ映画「スペース・パイレーツ」である。SFXを駆使したSFアクション作品であるが、様々なSF映画のパロディも取り入れた奇想天外な作品である。特にクライマックスの戦いの場は抱腹絶倒のアイデアが盛り込まれている。
作品データを記しておくと、時間は94分、監督はスチュワート・ラフィル、脚本はスチュワート・ラフィルとスタンフォード・シャーマンの2人、撮影はマシュー・F・レオネッティ、音楽はブルース・ブロートンである。そして出演は、ロバート・ユーリック、メアリー・クロスビー、マイケル・D・ロバーツ、アンジェリカ・ヒューストン、ジョン・キャラダイン、ジョン・マツザック、ロン・パールマン、たちである。
惑星間戦争により、水資源が枯渇した宇宙。数少ない水を管理して近隣の星を支配するミソラ星のテンプラー人。が、そのテンプラー帝国に戦いを挑む宇宙海賊・ジェイソンたちがいたが...
設定に関しては、SF作品としたらありがちなものを組み合わせて、スペース・オペラにしているのだが、ここまでは「スター・ウォーズ」から始まるSFブームを考えれば普通の範囲に入る。が、本作はそれらのパロディを取り入れて、娯楽色を強くしている。元ネタが分からないとパロディ作品は笑えないが、本作のパロディは余りにも有名な作品を取り上げているので、十分分かることでしょう。
また、クライマックスの対決シーンは、こういう作品では当たり前であるが、そこで使っている技法が面白い。また、アイデアとしても面白いものになっている。
演出がどうだ、脚本がどうだ、と語られるが、笑って楽しむことの出来る作品は、そういうものも大事であるが、何よりもアイデアが重要ということを教えてくれる作品である。ただ、こういう作品は日本では余り評価されないのが残念な所である...
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