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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その105) [ケータイ刑事]

今回のシチュエーションは「偽りの死」です。(要するに、偽装工作の一つです。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.10話」と「・3rd.3話」を、「007」からは「007は二度死ぬ」と「リビング・デイライツ」です。尚、ここで取り上げるものは、それなりに死んだと思わせる描写があることを前提としているので、ここに取り上げていない物語でも似たようなシチュエーションは他の物語でも登場してします。

ケータイ刑事」:「・2nd.10話」。「ケータイ刑事百回記念特別企画・ウマと呼ばれた男! ~織田信長殺人事件(後編)」という物語で、前後編となった物語の後編であって、この物語は「ケータイ刑事」では101話になる。サブタイトルにあるように、100話を記念しての物語であるが、本作ではタイムスリップして戦国時代が舞台となる。で、織田信長、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)、松平元康(後の徳川家康)、明智光秀が登場する物語である。

本作における「偽りの死」は、真犯人を罠に掛けるために行われたものである。光秀が信長を斬りつけて、信長死亡。それを見ていた元康が光秀と相打ちとなって両者死亡。(3人とも、柴田さんが死亡を確認と告げた。)そこに、上杉と武田が手を組んで尾張に進攻中という報が届き、藤吉郎は怖くなって逃げ出した。が、この藤吉郎はニセモノであって現代からタイムスリップしてきた男であって、事件の真犯人で、ちゃんに御用となる。で、ニセモノの藤吉郎が捕らえられたということで、信長、光秀、元康が姿を現して、芝居だったことを打ち明けた。

ということで、「敵を騙すには味方から」と言われるように、見事に「偽りの死」を使って、現代からタイムスリップした真犯人を逮捕して一件落着ということになった。

ケータイ刑事」:「・3rd.3話」。「ザバーンザバーンは異国の香り! ~プリンセス暗殺計画」という物語である。ザバーン王国のプリンセス・カイの命を狙う一味がいて、王家を滅ぼそうという計画が進む。プリンセス・カイとちゃんは瓜二つということで、入れ替わって暗殺犯を捕らえようとする。何だかんだで、プリンセス・カイが式典に出席した間に、暗殺犯はちゃんを撃った。撃たれたちゃんは死んだものと思われたが、「大波小波かき分けて...」ということで、暗殺犯が誰かが特定され、確保される。が、大使館内での出来事であって、治外法権によって手が出せない。そこにプリンセス・カイが現れ、暗殺犯逮捕を命じ、御用となった。

プリンセス・カイとちゃんが入れ替わっていると思った暗殺犯は、プリンセス・カイがちゃんになっていると思い、ちゃんが扮したプリンセス・カイが式典に行ったのを絶好の暗殺のチャンスと判断して実行に移したのだが、式典の前にちゃんとプリンセス・カイは元に戻っていたので、式典に出席したのが本物のプリンセス・カイであり、本物のちゃんは撃たれたのだが、防弾チョッキを着ていため無事でした。一瞬とは家、撃たれて「偽りの死」を見せて暗殺犯が安心した所での逆転ということで、主人公が見せた「偽りの死」という一例である。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作であって、初代ボンドの第5作。この物語では、米ソのロケットが消息を絶ち、日本方面から打ち上げられたロケットに拉致されたらしいということで、日本に潜入する必要が生じる。で、ボンドは香港にいた時に、何者かに襲撃されて死亡した。(ホテルの自室で女とベッドインしている所を襲われて、というのが面白い所である。)大々的な葬儀(海軍葬)が行われて、それが新聞記事として大きく取り上げられた。こうしてボンドを別人として日本に潜入させようというMI-6の立てた作戦が進められる。潜水服を着て酸素ボンベを口にくわえた形のボンドは、海上葬で遺体が海に流されたが、それがボンドであり、海底に沈んだ遺体をMI-6の潜水艦が回収し、ボンドは別人になって日本に潜入した。

主人公が「偽りの死」を見せたことで、敵であるスペクターは邪魔者が消えたと安心したため、日本に潜入したボンドの行動は、スペクターから見るとノーマークに近い状態になった。(とは言っても、ボンドは皿に日本人に変装して、偽装結婚までして調査を進めたのだから、「偽りの死」だけではなく、他にも欺く行為を行っているのですけどね...)

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作で、4代目ボンドのデビュー作である。この物語での「偽りの死」は、物語の中盤になって行われる。亡命したコスコフ将軍に逃げられてしまったが、ボンドはその後で行き先を突き止め、タンジールに入る。が、コスコフ将軍の行動に裏があると感じたボンドは、KGB議長のプーシキン将軍に極秘裏に接触した。(本作から、KGB議長にプーシキン将軍が就任し、「私を愛したスパイ」から「美しき獲物たち」まで5作でKGB議長だっだゴーゴル将軍は外務省に転属になっていた。)そして、通商会議でプーシキン将軍が演説しようとした時、刺客がプーシキン将軍を撃った。撃ったのはボンドであり、プーシキン将軍は死亡、ボンドは逃走した。

撃たれたプーシキン将軍は直ちに搬送されるが、一緒にやってきた愛人は死亡したものと思い、涙を流していた。そんな時、プーシキン将軍の目が開いた。これはボンドの入れ知恵であって、コスコフ将軍を罠に填めるための芝居だった。が、コスコフ将軍は邪魔者のプーシキン将軍が死亡したものと思い、ほくそ笑んでいた。

その頃、ボンドは地元警察の手を逃れていたが、謎の美女に捕まってしまう。連れて行かれた先にいたのはCIAのフィリックスだった。「第三次大戦になる」とフィリックスは告げたが、ボンドは作戦を告げた。

この後、ボンドはコスコフ将軍とその背後にいた武器商人・ウィティカーを倒しているので、これは物語での悪役を罠に掛けるために用いられた「偽りの死」を使ったものであり、「敵を騙すには味方から」という言葉通りの作戦でした。

共通点は、主人公の銭形/ボンド自身が「偽りの死」を使った銭形海」と「007は二度死ぬ」と、あくまでも悪人を罠に掛けるために、他人に死んで貰う形を取った銭形零」と「リビング・デイライツ」の両方のパターンがあるという所である。また、主人公の偽装死(前者)では、共に撃たれて死亡というのと、騙す相手は主人公とは別の国の人物(「ケータイ刑事」ではザバーン王国の暗殺者、「007」では国籍不明で世界的な犯罪組織スペクターでした。)だったという所も共通している。また、悪人を罠に掛ける偽装死(後者)では、かなり大袈裟な芝居(「ケータイ刑事」では、信長、光秀、元康の間での斬合、「007」では公の会議での狙撃)をして、他の人までも慌てさせているという所が共通している。

違いは、撃たれた(はずの)ちゃんや、斬られた信長、光秀、元康からは血が流れなかったが、ボンドとプーシキン将軍は血を流していたということである。つまり、「偽りの死」という芝居をやっているものの、迫真さという点では大きな差がある、ということである。(まあ、「ケータイ刑事」は低予算作品なので...)

次回からこの連載も3年目に突入ということになります。ボチボチ、「007」のシリーズ第22作についても取り上げていこうと思っているのだが、7月からは7代目・ケータイ刑事が登場するということになったので、「007」の第22作についてはもうしばらく先伸ばしにしようと思います。で、次回もあるシチュエーションで述べることにします。

 

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