NEXT「Queen Teeth 存在証明 ~女法歯学者の事件ファイル」(前編) [ドラマ]
前田典子主演のドラマは2時間ドラマをパクったような内容の物語で、「法医学教室の事件ファイル」と「法医歯科学の女」を足したような物語。でも、時間が前後編合わせて本編48分と言うことなので、2時間ドラマのようなミスリードを誘う展開や、突如秘密が明かされると言うことも無い展開で進んでいった物語でした。
東城大学歯学部法歯学教授・三ツ星典子の元に、警視庁捜査一課の新人刑事・宍戸憲次がやってきて、焼け焦げた人の下顎を見せて、身元の確定調査を依頼する。人気作家・野原だりあ(本名:川田今日子)が焼身自殺したらしいが、身元が特定できないということだった。典子は焼けた歯を見ると「自殺じゃないかもしれない」と呟き、調査が始まった。
簡単にいうと、前編は事件が起こり、調査を始め、それらしい疑惑を持った人物が登場ということで、「起承転結」の「起」と「承」で、「転」らしいところが出てきて後編へ続く、というお決まりのパターンでした。→元々期待していなかったが、その通りの内容でした。
確かに、こういう物語では、他の3人のヒロインのような年代(20歳前後)ではとてもじゃないが務まらない。ある程度の年齢に達していないと、法歯学教授というのは務まらない。この点では前田典子をヒロインにしたというのは間違いではない。が、役者としてはやっぱりという所が出ていたのが辛い所でした。
モデルとして活躍していることもあって、見せる表情はそれなりに良いのだが、歩いたらとても教授には見えなくなってしまうというのは致命傷ですね。(モデル歩きそのままの教授というのは余りにも不自然である。)そこにギャグが絡んでいて、コメディ路線で進んで行けばいいのだが、本作はコメディの要素が無く、シリアス路線で物語が進んで行くので、下手なコメディよりも冷めたものにしかならない。もっとコメディ色が強ければ救われるのだが、それがないだけに、辛い物語でした。(助手が一癖ありそうなキャラを持っていながら、それが発揮されていないのも痛いところの一つでした。主役を十分食ってしまえる可能性があるのにね...)
後編では、一応「起承転結」の「転」に相当するところがあって、自殺ではなくて殺人だったということで真犯人が暴かれるのでしょうが、不倫が絡んでいて、あの人が犯人で、裏であの人が絡んでいるということでしょうね...
物語の展開に起伏が無く、杓子定規のように予定調で進んで行く展開では全くつまらないですね。(まあ、期待していなかったので、予想通りだったというだけでした。)
「新人女優」ではないが、やはりクイーン女優の宝積さん主演の方が良かったと思える前編でした。(宝積さんでなくても、30代中程の人なら、誰がやってもずっと良くなったでしょうね...)
↓一応、こういうものを...
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