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「若親分」(その6) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第35弾として記してきた「若親分」シリーズも、今回で終了です。残って知るシリーズ最終作について記します。

シリーズ第8作若親分千両肌
作品データを記しておくと、1967年の大映京都の作品であり、時間は83分である。監督は池広一夫、脚本は直居欽哉、撮影は武田千吉郎、美術は西岡善信、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、市川雷蔵、藤村志保、久保菜穂子、坂本スミ子、藤巻潤、長門勇、東野英治郎、山口崇、財津一郎、三島雅夫、北城寿太郎、織本順吉、近藤宏、五味龍太郎、上野山功一、木村玄、守田学、塩崎純男、山本一郎、阿部脩、仲村隆、伊達三郎、佐々五郎、たちである。

南条武は、栄吉という男と間違われて何者かに襲わた。栄吉は宇和の青柳組の親分・竜作の息子であり、現在は行方不明になっていた。また、竜作は病気になっていて、組は代貸・黒崎が仕切っていた。そんな中、武は海軍時代の同期生である水上少尉と会い、青柳組が建設中の海軍秘密兵器工場を訪れ、酸素魚雷の発射実験を見学した。その翌日、工場が爆破され、酸素魚雷の設計図が盗まれるという事件が起こった。武、水上、竜作がその犯人として疑われ、武は一週間以内に真犯人を捕らえると約束して調べ始める。その頃、君江を通じて武に永吉のことが知らされる。永吉は事件の真相を知っていたが、やくざの父を嫌っていて、証言はしなかった。武は調査を進め、元特務機関の大杉が技術将校の江藤少尉と繋がっていること、黒崎は青柳組と対立している赤松組を通じて組の乗っ取りを企んでいること、更に大杉と繋がっていて、工場爆破を行ったことを知った。また、栄吉は給仕女・葉子を信じたが、葉子は黒崎の女であり、赤松組に監禁されていると知った武は、永吉の救出のために海軍士官に扮して潜り込み、栄吉を救出し、黒幕の大杉の元に向かう。大杉は、事件のことを知りすぎている赤松と黒崎を始末して、江藤と共に海外に脱出使用としているところだった、そして武の怒りが爆発、大杉たちを始末した。

これまでもそうであったが、本作では、自分に疑惑が向けられたこともあるものの、かつて自分がいた海軍の手先になってしまったような感じがしてしまい、「任侠映画」というのが何処かに行ってしまった感じがするのが残念である。(一応、任侠の世界に活きる男らしい所はある。)これが大映作品らしいといってしまえばそれまでだが、こういうことが東映の任侠映画とは違う所であり、本シリーズの特徴でもある。よって、東映の任侠映画のパターンを期待する人には向かない作品でもある。まあ、市川雷三の珍しい任侠映画ということで、こういう作品があってもよろしいかと...(ある意味では、雷蔵主演だから許されると言っても良いかと...)

 

若親分千両肌 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

↓雷蔵関係

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  • メディア: 単行本


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