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「KAFKA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年のアメリカ映画「KAFKA 迷宮の悪夢」である。有名な作家カフカを主人公とした物語であるが、彼の書いた小説とは関係なく、悪夢の世界を描いたものである。そのため、カフカについての予備知識は不要である。映像表現なども素晴らしいのだが、今一つ、何が言いたいのかが分からないというのが...

作品データを記しておくと、時間は99分、パートカラー作品である。(クライマックスの一部のみカラー。)監督はスティーヴン・ソダーバーグ、脚本はレム・ドブス、撮影はウォルト・ロイド、音楽はクリフ・マルティネスである。そして出演は、ジェレミー・アイアンズ、テレサ・ラッセル、アレック・ギネス、イアン・ホルム、アーミン・ミューラー・スタール、ジョエル・グレイ、ジェローン・クラッベ、たちである。

1919年のプラハ。カフカは、昼は事務員として働き、夜は小説を書くという日々を過ごしていた。ある日、同僚のエデュアルドが失踪し、その調査を始める。が、エデュアルドの恋人・ガブリエラはそんな男は知らないと言う。そんな中、エデュアルドの溺死体が発見され、警察で確認したカフカ。警察は自殺として処理をするが、納得できないカフカは、更に調べることにした。ガブリエラの紹介でアナーキストの地下集会に参加したカフカは、プラハの丘にある謎の城が関係していることを知る。やがて、その城では恐るべき実験がマッドサイエンティスト・ムルナウ博士によって行われていて...

パートカラー作品ということで、これを使った演出、J・アイアンズの無機的な演技については良いのだが、ストーリー展開が今一つ冴えないまま物語が進んで行く。また、物語の進行が機械的に進んで行くということで、官僚的な存在を語ろうとするのは分かるが、一工夫欲しい所であった。

「セックスと嘘とビデオテープ」でデビューしたS・ソダーバーグ監督ということ、また、キャストが一癖も二癖もある顔ぶれが揃っているということで期待したら、ハズレを掴まされることになる。(「セックスと嘘とビデオテープ」は特別だったと思えばいい。)今では巨匠として知られているが、本作の様な失敗作と呼べる作品があったから今日の座がある、ということでしょうね。

尚、タイトルから、作家・カフカの半生を描いた作品とか、ホラー映画という印象を受けるが、消化不良を起こすサスペンスである。で、主人公のように、最終的には本作のことを忘れて元の生活に戻るのがよろしいかと...(シニカルに考えれば、面白い所に落ち着く、というオチですかね...この作品は...)

 

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