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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その114) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「経営者のもう一つの顔」です。「007」からは「慰めの報酬」ですが、「ケータイ刑事」からは「・5話」と「・12話」の2本を取り上げることにします。

ケータイ刑事」:「・5話」。「消えた凶器の謎 ~チューボーですよ殺人事件」という物語である。この物語に登場する経営者はビストロオリーブという名前の料理店の経営者である。名前は小田良久である。五代さんが誕生日のケーキを探していて立ち寄った店がこの店であり、親の店を継いだ2代目である。が、道楽息子であって、博打に手を出していて、店の方は名前だけの経営者となっていて、妹のマリがシェフとしての腕を振るい、良久の嫁・真紀子とシェフのリオンで切り盛りしていた。また、店が再開発計画の一角にあることで、立ち退きの話があり、良久は店を売って、その金で遊んで暮らすことを考えていた。

ということで、良久が殺されるという事件が起こる。父の店を受け継いだ良久は店を畳むことしか考えて折らず、父の味を守って店を続けたいたいと考えたマリの犯行だったのだが、単に長男というだけで店を継いだ2代目は、とんでもない男であって、殺されるために登場したとんでもない男でした。

尚、この事件では、凶器が飴細工に使う飴が使われ、それをシチュー鍋の中に入れて溶かすことで凶器を消したというトリックが使われたが、これはなかなか見事なトリックでした。

ケータイ刑事」:「・12話」。「金利・手数料は当方が負担します! ~通販番組殺人事件」という物語である。この物語に登場する経営者はテレショップ野崎という通販会社の社長・野崎萬造である。かつて通販にハマった経験のある彼は自ら通販会社を作り、今では人気のテレビ通販番組をもっていた。で、ある日、番組内で「切れるんです」という包丁の実演販売中に、アシスタントの春風瑠美が倒れるという事件が起きた。(幸い、一命はとりとめる。)が、これは野崎が仕組んだことであった。とかと、これは彼の計算違いがあって、、助手の塚原を狙ったものだったが、実演販売中に五代さんが左手で包丁を使ったことから起こったアクシデントであった。

野崎は瑠美のことを眼にかけていたが、その瑠美が塚原と婚約したことが許せず、塚原を消し、それを瑠美の仕業にするつもりたった。が、瑠美が倒れたことで、塚原の仕業にしようと細工をしていた。

身長にコンプレックスを持っていた野崎は、愛用のシークレットブーツが命取りになって犯行を見破られることになった。

007」:「慰めの報酬」。2008年のシリーズ第22作。6代目ボンドの第2作である。物語としては前作の続編であるが、この物語に登場する経営者は前作には登場せずに、この物語から新たに登場したドミニク・グリーンである。彼は慈善団体・グリーン・プラネットのCEO(最高経営責任者)である。

グリーン・プラネットは「自然保護」の旗を掲げた慈善団体である。で、自然保護の名目で世界各地の土地を土地を買収していた。

が、グリーンは裏ではヨーロッパと中南米を行き来して、利権と政権奪取の手段を名目にして、現在は亡命中で復権を狙っている元ボリビア軍事政権のメドラーノ将軍に取り入っていた。目的はボリビアの天然資源の採掘権であった。そしてそれを手にして莫大な金が入ってくるようにして、彼も属する謎の組織の資金源とすることであった。つまり、慈善団体のトップという表の顔の裏ではその団体の趣旨に反することを企んでいた。

そのため、様々な策を張り巡らしていて、天然資源の採掘権を餌にしてボリビアのCIA支局にも接近し、CIAを介してイギリス政府の中にもそれに関わりのある人物がいた。その一方で、ボリビアの現政府を転覆させ、旧政府の独裁者だったメドラーノ将軍に新政府を樹立させて復権させることに協力し、資金の援助を申し出ていた。そして将軍が復権した暁にはその見返りに天然資源の採掘権を得るという壮大な作戦計画を実行しようとしていた。

結局、砂漠の中のホテルでメドラーノ将軍に資金援助する取り引きに向かったが、ボンドがその情報を得ていて、潜入され、野望は潰れることになった。

共通点は、表の顔と裏の顔を持っているということである。表の顔は、飲食店経営者、通販会社社長、慈善団体のCEOということで、規模の大小はあるものの、トップの地位にいる男である。が、いずれもが裏の顔があって、単なる浪費者、単なる嫉妬深いネクラ男、元独裁者を援助して莫大な資金源を得て世界制覇に燃える男という、尋常ではない裏の顔を持つ男だったという所が共通している。(ただ、「007」のスケールの大きさと「ケータイ刑事」の井の中の蛙という根本的な人間の器の差がありますが...)

また、小田良久とグリーンとは、共に死亡しているという共通点があり、野崎萬造とグリーンとは、共に主人公(銭形/ボンド)によって終わり(野崎は逮捕ですが...)を迎えることになったという共通点がある。

違いは、小田は放蕩息子であったものの、他人を殺すということはしていないが、野崎とグリーンは人殺しをする所まで手を染めている、と言うところである。(但し、野崎のグリーンの人殺しは、野望のスケールが違いすぎるので、「同じ人殺し」と言っても規模が違いすぎますけど...)

次回も「007/慰めの報酬」関係で記していきます。ボチボチ、キャラクターではなくて劇中に登場した「ある物」にしようかと思っていますが...何が登場するかはお楽しみに。

 

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