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「THE KILLER ELITE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1975年の映画「キラー・エリート」である。ペキンパー監督作品であるが、本作については否定派が多い(「失敗作」という声が多い)という作品である。が、ペキンパー作品が本当に好きというマニアの間では逆に人気の高い作品という不思議な作品である。アクション作品にしては妙にテンポが遅いところがあるのだが、それが不思議なぐらい気持ちよく感じる作品でもある。民間援護組織に所属する男が仲間に裏切られ、リハビリの末に復帰し任務に戻って来て復習を果たす周年の物語である。

作品データを記しておくと、時間は118分、原作はロバート・ロスタンド、監督はサム・ペキンパー、脚本はマーク・ノーマンとスターリング・シリファントの2人、撮影はフィル・ラスロップ、音楽はジェリー・フィールディングである。そして出演は、ジェームズ・カーン、ロバート・デュヴァル、ギグ・ヤング、アーサー・ヒル、ボー・ホプキンス、マコ岩松、バート・ヤング、ジョージ・キー・チェン、たちである。

コムテグという民間援護組織の腕利きエージェント・マイクは、ある任務で亡命政治家・ボロドニーを救出した。で、隠れ家にいるボロドニーを仲間のジョージと共に見舞った時のこと、マイクがシャワーを浴びている間にジョージがボロドニーを射殺し、マイクにも瀕死の重症を負わせた。助け出されたマイクは手術を受けるが、歩けるまで回復するには最低1年、肩と膝の関節は元に戻らないと医者が言う。が、マイクはジョージへの復讐心のため、激しいリハビリを重ねて元の体に戻る。で、新たな任務が出された。それは、アメリカに滞在中の台湾の政治家・ユン・チャンの護衛で、無事に国外に脱出させるというものだった。が、本国の暗殺隊が動き始めていて、ユン・チャンを狙っていて、しかもその中にジョージもいると言うことだった。マイクは迷わずに任務を受けることにして、旧友で運転のエキスパートであるマック、射撃のプロであるジェロームを仲間にして、行動を開始した。チャイナタウンの隠れ家でチャンとその娘・トミーを保護したが、暗殺隊に包囲されていた。激しい銃撃戦の末、2人を守りながら脱出に成功したマイクたち。で、報告を入れると、スイサン湾の廃船場でチャンを脱出させる手はずが整っていると知らされる。夜、ジョージの虚を突いた襲撃にトミーを人質に奪われてしまうが、ジェロームがジョージを仕留める。ジョージはマイクに「俺とお前は1人の人間の指令で動いていた」と言い残して絶命、マイクはその言葉に怒りを感じた。そしてスイサン湾で最後の戦いに。マイクの怒りの前には暗殺隊は敵ではなく、次々に倒していく。そしてマイクに指示を与えていたコリスを見つけると、復習の銃弾をぶち込んだ。

ペキンパー作品らしいバイオレンス・シーンがあるものの、アクション作品という範疇で考えると独特の間があって、これが面白いと受け取る人と、つまらないと受け取る人とがいることになり、本作の賛否が分かれるところになっているが、画一的なアクション作品になるよりは、独特の個性があるということで、宜しいんじゃないかと...(ただ、ペキンパー監督の名前から大きな期待すると肩すかしを食らってしまいますが...)

 

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