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野球狂の詩#8 [アニメ]

今回の物語は、勇気の唯一球のリリーフが続くが、ドリームボールを投げないことから「ドリームボールは存在しない」という声が高まっていき、遂に勇気がリリーフに失敗して、メッツ・ナインもドリームボールの存在を疑って、チームが分裂。そしてメッツ・ナインの前で勇気が投げる、という物語。

勇気の唯一球リリーフは、巨人、ヤクルト相手にも成功するが、メッツ投手はそのために完投がいなくなる。(現在ならば先発・中継・抑えと分業体制が確立しているが、この物語の原作が書かれたときは、ピッチャーというと先発完投というのが常識だった時代である。)そのため、次第に投手陣の中から不満の声が出てくる。

エース・火浦でも、あと1球で完投勝ちなのに、勇気に交代。試合には勝つ。火浦は監督の作戦ということを言っていた。そんな中、阪神戦で日の本があと1球という所で勇気に交代され、不満爆発。しかも、打者・王島に逆転ホームランを打たれて、日の本の勝ちは消えてしまった。

王島は、ドリームボールはない、と判断してカーブを狙っていて、それがズバリ的中したということだった。これによってメッツ投手陣の不満が爆発する。選手たちは鉄五郎や五利監督に対する不信感に満ちていた。で、実際にドリームボールを投げさせるように要求する。

その日の試合は大敗だったことで、勇気の出番はなしだった。試合後、照明灯が消えた国分寺球場の照明灯が点った。勇気がドリームボールを投げるということだった。で、メッツの四番・国立がボックスに入る。が、勇気はここでもドリームボールは投げず、国立の打球はスタンドへ。余りにも軽い球筋ということを国立は感じていた。

これによって、メッツ内でもドリームボールは存在しない、という認識となり、五利監督はオーナーから休養を告げられた。

どんなボールでもいつかは打たれるものである。が、老獪な鉄五郎はドリームボールの存在を隠し、騙し合いで勇気を通用させていた。が、それが通用しなくなり、一波乱ということで、物語としたら「転」という所となって、面白い所でした。

ただ、現在の野球では、投手は分業というのが一般的になっているだけに、先発完投勝利に拘った日の本の気持ちは理解しにくいということになってしまうのですかね。が、エース・火浦は、チームが勝つための監督の作戦ということを分かっていた(感情は押し殺しているけど...)というのは、興味深いところでした。だからこそ、後の物語(「野球狂の詩 平成編」)で、大阪ガメッツの監督に就任ということもあるのでしょうね。→「平成編」では鉄五郎は70歳を超えているのに、まだ現役投手というのも凄い。勇気も40歳ぐらいになっていて、コーチ兼任の現役投手というのもまた...

今回の物語のエラーも、試合関係の時に多数ありました。スコアボードの得点経過と試合のイニングが一致しないというのは毎度のことであるが、今回特に目立ったのがチームの間違いというもので、メッツの本拠地・国分寺球場での巨人戦で、巨人が「G」ではなくて「S」(=ヤクルト)になったり、メッツvs阪神なのにスコアボードは「T」と「S」になったりというのが多数ありました。→今回の物語で、確かにメッツvsヤクルトもあったとはいうものの、「T」と「S」というもの(阪神vsヤクルト)が国分寺球場で行われるということは無いのだし、笑わせてくれるところでした。

次回は、メッツ内でもドリームボールは存在しないという認識となり、まずは小仏二軍監督が一軍の監督代行として登場し、改めてドリームボールを投げる指示を出すが、やはり投げないということで、もはや完全にドリームボールは存在しないというのが定石になる。が、それでも勇気の唯一球リリーフは続き、成功が続く。が、その中から普通のカーブやシュートが何故打てないのか、ということから、再びドリームボールの存在が...、ということで、老雄・鉄五郎と勇気の騙し作戦の本領発揮という物語です。

が、来週からは3週続けてプロ野球の中継(TwellVだからロッテ戦です)があるため、今月の放送はなく、次回は9月になってからです。

 

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