かおりくみこ『スーパー・ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2006年にリリースされたものである。デビュー時は本名である「小野木久美子」の名前でジュニア・ポップス歌手としてデビューし、「三純和子」の名前でポップス歌手として活動していた時期もある彼女であるが、アニソン・シンガーとしては陰に隠れがちの存在であるが、ベスト盤がリリースされるのは嬉しいところである。(流石はコロムビアといった所ですね。)で、小野木久美子名義での代表曲である「樫の木モック」やジュニア・ポップス歌手時代の曲も収録されているのは心憎いところである。(三純和子の時代は、レコード会社が異なるということもあって収録されていない。)
収録曲は以下の全24曲である。『さよなら(SAYONARA日本語版)』『やさしくしないで』『想い出なみだ色』『樫の木モック』『ゴーゴーモック』『ボクは悲しい木の人形』『若草のシャルロット』『メイフラワー』『エリカのバラード』『どうぶつえんのこもりうた』『レッド・ブルー・イエロー』『Lはラブリー』『トキメキ・サンシャイン』『ハートフル ホットライン』『パンツァー・メッフェン ~ローラとスージー』『1・2・3と4・5・ロク』『青春虹の橋』『湧きあがれ雲』『ひとつの愛のうた』『マジカル・ナイト』『白い鳩をみた』『夕暮れの鐘』『結婚行進曲』『とびだせ! パンポロリン』。
こうやって彼女の曲名を見てみると、挿入歌が多いことと、主題歌を歌っていてもメジャーというよりもマニアックな作品が多いということを改めて感じる。しかし、曲の幅は広く、オールマイティというバラエティに富んだ内容となっている。実写作品である「がんばれ!レッドビッキーズ」の主題歌の『青春虹の橋』から映画主題歌の日本語版の『さよなら』などは歌唱力のある所をしっかりと見せている。
ミッチ、大杉久美子、前川陽子の存在の前では陰に隠れがちであり、作品にも恵まれない所があるが、実力の方はしっかりと持っているので、安心して聴くことが出来る。じっくりと聴いてみたいシンガーのベスト盤ということで、お薦めの一枚です。
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