STEVIE NICKS『STREET ANGEL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1994年に発表された彼女の5枚目のソロ・アルバムである。(新曲3曲を含んだ1991年発表のベスト・アルバムは一応除外しています。)FLEETWOOD MACでの成功と、ソロとしての成功を手にした彼女であるが、'90'sになると(新曲3曲を含んでいる)ベスト盤のリリースで音楽活動の方も一区切り付け、何度も活動停止と再開を繰り返したFLEETWOOD MACでの活動に参加はするがツアーには参加しないことの表明を経て、MACからの正式脱退となった直後に発表されたのが本作である。ソロとしては久しぶりになったアルバムであるのだが、これまでのソロ・アルバムはアメリカでは全てTOP 20以内に(1枚は全米No.1を獲得している。)、イギリスでは全てTOP 3以内に入る大ヒット(2枚は全英No.1を獲得している。)を記録していたが、本アルバムはセールスの点では苦戦することになった。とは言っても、Billboardでは最高位45位、イギリスでは最高位16位を記録するヒットになっているのは流石である。
収録曲は以下の全13曲である。『Blue Denim』『Greta』『Street Angel』『Docklands』『Listen To The Rain』『Destiny』『Unconditional Love』『Love Is Like A River』『Rose Garden』『Maybe Love Will Change Your Mind』『Just Like A Woman』『Kick It』『Jane』。
この中からシングル・カットされたのは2曲で、『Maybe Love Will Change Your Mind』はBillboardで最高位56位を、イギリスでは最高位40位を記録しているが、『Blue Denim』は特にチャートインしていない。(シングルの方もこれまでの彼女の記録を考えると伸び悩んでいる。)
お薦め曲はシングル・ヒットを記録している『Maybe Love Will Change Your Mind』と、『Blue Denim』『Docklands』『Listen To The Rain』『Rose Garden』『Just Like A Woman』という所をピックアップしておく。
本アルバムでは、FLEETWOOD MACとの音楽的な違いを出していて、彼女の音楽の原点であるカントリー系のサウンドを披露するなど、大きな変化が見られる内容になっているのが特徴である。しかしこれが'80'sのヒットを記録したロック系のサウンドとの違いとなり、今一つ受け入れられなかったという事になってしまった。しかし、女性ボーカリストとしては、彼女独特のハスキーなボーカルは健在であり、いい味を出しているのですけどね...
ということで、'80'sをピークとする彼女のスタイルを期待する方には肩すかしを食らってしまうことになるが、女性ボーカリストということでは悪くはないアルバムである。(ただ、アルバムとしてはもう少し派手なところが欲しかったということにもなりますけど...)
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