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WAR『DELIVER THE WORLD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年に発表された彼らの6枚目のアルバムである。前作「THE WORLD IS A GHETTO」が全米No.1の座を獲得しただけに、大きな期待を背負うことになったアルバムでもある。流石に前作のような所までの大ヒットにはならなかったものの、本アルバムからの2曲のシングルは大ヒットを記録していて、彼らの黄金期を支えるアルバムの1枚になった。

収録曲は以下の全7曲である。『H2 Overture』『In Your Eyes』『Gypsy Man』『Me And Baby Brother』『Deliver The Word』『Southern Part Of Texas』『Blisters』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。『Gypsy Man』はBillboardで最高位8位を記録して、1973年の年間シングル・チャートでは93位にランクインし、前作からのシングル『The World Is A Ghetto』が94位にランクインしたことで、同じアーティストの曲で異なるアルバムからのシングル曲が年間チャートで順位が続くという非情に珍しいことになった。(同じアルバムからのシングルの年間順位が続くと言うことですら珍しいが、それが異なるアルバムというのは凄い所である。)また、『Me And Baby Brother』は最高位15位を記録していて、1974年のBillboard年間シングル・チャートでは95位にランクインしている。→1973年と1974年にまたがることになるが、この2年で、年間シングル・チャートの93位、94位、95位を占めたというのは、もはや奇跡ですね。(上位でも難しいが、100位の手前でとなると、偶然にしても出来すぎと感じてしまうほどの奇跡です。)

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Gypsy Man』は短縮されたシングル・バージョンであるが、10分を越す大作となっているバージョンを聴くことが出来るということで、これを筆頭にする。そしてシングル・ヒットを記録している『Me And Baby Brother』、本アルバムのリミックス・アルバムではリプライズが追加されている『H2 Overture』、そして『Southern Part Of Texas』『Blisters』をピックアップしておく。

彼らの全盛期は'70's後半まで続くことになる。(バンドとしては、その後も活動を続けていて、現在も現役であり、2009年に結成40周年を迎えている。)本アルバムは正に脂の乗った時期のアルバムであって、捨て曲がなく、完成度も高いアルバムとなっている。前作の大ヒットによって損をしているところがあるが、完成度と言うことでは前作に決して引けを取るものではない。もっと聴いてもらって、再評価して貰いたいアルバムの一つである。ファンキー・サウンドがお好きな方は十分満足することが出来る内容のあるアルバムである。

 

Deliver the Word

Deliver the Word

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 2008/05/06
  • メディア: CD


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