SSブログ

WARRANT『CHERRY PIE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表された彼らの2nd.アルバムである。邦題は「いけないチェリーパイ」と付けられたが、この邦題のタイトル・センスはちょっと時代からずれているようにも感じる所でもあった。が、'80's中盤以降のHR/HMのブームと前作のヒットによって知られていた彼らにとっては、'90'sという新しい時代でも自分たちのサウンドを突き進んでいこうとしていた。(但し、次のアルバムからはサウンドが大きく変わってしまうことになる。)で、本アルバムは前作同様のヒットとなり、チャート成績では前作以上の最高位7位を記録して、1991年のBillboard年間アルバム・チャートでは21位にランクインする大ヒットとなった。(前作・デビューアルバムは最高位10位、1989年の年間チャートでは28位を記録している。)

収録曲はオリジナル版では全12曲であったが、現在では2曲のデモ・バージョンの曲がボーナス・トラックとして追加されていて、全14曲となっている。収録曲は以下の通りである。『Cherry Pie』『Uncle Tom's Cabin』『I Saw Red』『Bed Of Roses』『Sure Feels Good To Me』『Love In Stereo』『Blind Faith』『Song And Dance Man』『You're The Only Hell Your Mama Ever Raised』『Mr. Rainmaker』『Train, Train』『Ode To Tipper Gore [Live]』『Game Of War (Demo Version)』『Power [Gladiator Mix]([Demo Version)』。

この中からシングル・カットされたのは4曲であり、2曲が全米TOP 10入りをする大ヒットとなっている。アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Cherry Pie』が1st.シングルとしてリリースされて、Billboardで最高位10位を記録、続く『I Saw Red』も同様に最高位10位を記録している。尚、『Cherry Pie』は発売時期の関係で年間チャートでは'90年と'91年に分断される形となったため、年間シングル・チャートのOP 100にはランクインしていないが、『I Saw Red』は1991年のBillboard年間シングル・チャートの96位にランクインしている。更に3rd.シングルの『Blind Faith』は最高位88位を、『Uncle Tom's Cabin』は最高位78位を記録している。

お薦め曲はシングル・ヒットを記録した中からは『Cherry Pie』『Uncle Tom's Cabin』『I Saw Red』の3曲と、この曲をシングル・カットしていたら大きなヒットになると思われる『Blind Faith』、そして唯一のライヴ収録である『Ode To Tipper Gore [Live]』(こういうことは、普通はボーナス・トラックとなるのだが、そうなっていない所がミソである。)

次作からの彼らは、ブームを迎えたグランジの方に変化していくのだが、そちらの方は彼らの持ち味が十分に発揮されずに中途半端なものになってしまい、更に、グランジの雄・ニルヴァーナの解散(=K・コバーンの自殺)によってグランジ自体のブームに幕が下りてしまったことで、彼らは完全に忘れ去られた存在となってしまう。(ちなみに、彼らは現在でもメンバー・チェンジはあるものの、現役バントとして活動を続けている。)ということで、彼らの残した最大のヒット・アルバムであり、HR/HMの魂のこもったアルバムと言うことでは貴重なものであるだけに、HR/HMファンとしたら聴いておきたいアルバムである。

 

Cherry Pie

Cherry Pie

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia/Legacy
  • 発売日: 2004/04/13
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。