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ケータイ刑事銭形泪17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

BS-TBSの再放送に合わせて記している「銭形泪・裏ネタ編」の増補も、今回からは大傑作の一つである2nd.4話の「高村刑事、絶体絶命! ~正しい日本語殺人事件」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にPART 7まで記している(2009/1/31、2/2、4、5、8、10、11日付けで記しています。)ので、PART 8からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から「絶体絶命」について、「日本語」について、そしてこの物語に登場する言霊名誉教授に敬意を表して「言霊」について、そして彼の大学の名前である「万葉」について記します。尚、「日本語」については「・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。

絶体絶命」:体も命も極まるほどの、どうしても逃れることの出来ない困難な状況、立場にあること、追いつめられた状況のことを言う。

四字熟語の中では誤記が非常に多い言葉であり、「絶対絶命」という誤った表記が非常に多いことでも知られている。意味から「体」も「命」も追いつめられた状況であるため、「対」が用いられることはなく、「体」が正しい表記である。(中学の入試問題でも、「「ぜったいぜつめい」を漢字で記せ」と言う問題の出題はとても多いですね。)尚、パソコンの日本語入力では「ぜったい」「ぜつめい」と分けて入力すればともかく、「ぜったいぜつめい」と入力して変換をすると正しく変換されるが、そのため、手書きをした場合の間違いも多くなっている。→便利になると、それはそれで良いのだが、また違った弊害が出てくるものですね...→最近は、漢字は「読めても書けない」という人が増えているのだが、これはパソコンの普及による弊害の典型例ですね。

日本語」:日本で使用されている言語であり、日本の国語である。形の上では日本に於いては公用語となっているが、日本の法律に於いては、「日本語を公用語とする」という条文は無いため、「事実上の公用語」であって、法的には公用語ではないということになる。→ちなみに、日本語が公用語として法律上で定められているのは、世界中ではパラオ共和国のアンガウル州だけである。(但し、パラオ語、英語と共に、公用語の1つとされている。が、現在はアンガウル州には日本語を使う住民はいない。)第二次大戦前に日本の信託統治領だったことの名残りであるのと、日本との友好の証とされている。

英語では「Japanese」、ドイツ語では「Japanisch」、フランス語では「Japonais」、イタリア語では「Giapponese」、スペイン語では「Japonés」と言う。

日本語を話す人の数(総話者数)は世界中で約1億3000万人である。この数は、世界の言語の中では第10位である。(世界には1000以上の言語が存在すること、世界の総人口は68億人程度であることを考えると、これの数はとても多い方ということが言える。)日本国の人口よりも僅かに多いのは、日本以外にも話者がいるためであるが、ブラジルやペルーなどへの日本人移民とその子孫が殆どである。また、台湾、朝鮮半島、中国の一部や太平洋の島国の中には、かつて日本語教育を受けた住民がいて、そういう人たちが話す程度である。(が、子孫であっても若い世代では現地語を主に話し、日本語は第二言語のようになっていて、話す人の数は減少している。)また、欧米をはじめ、日本語を第二、第三言語として学んでいる人の数は増えているものの、第一言語としてではない。

言語学においては、日本語の系統は、朝鮮語と同系説や、アルタイ語族との親近性が語られていて、ウラル・アルタイ語族の一つとされているが、確定されていない。(マライ・ポリネシア語族の一つ、ドラウセィダ語族の一つ、という説もある。)

特徴は、開音節があること、膠着形態であること、動詞文末語順であること、敬語の使用があること(発展している)などがある。また、語順は絶対的なものがなく、比較的自由である。また、体言には活用や性が無いのも特徴である。

語彙はそんなに多い方ではなく、古来から漢語、梵語が入って来て、それが日本語に加わることで増えるということを繰り返して語彙が増えてきた。その後も、江戸時代にはポルトガル語、オランダ語から日本語になったものが多数あり、明治以降になると英語を中心として、更に多くの言葉が入って来て、語彙が増えている。そのため、現在の日本語の語彙の30%は外来語だとされている。

使用する文字は、音節文字である「ひらがな」と「かたかな」、そして「漢字」がある。漢字は表意文字であるため、その数は非常に多くあり、使用される文字の数は世界の言語の中でも非常に多い言語となっている。(中国語に次ぐ文字数の多さとなる。英語ではアルファベットの26文字(大文字と小文字を別としても52文字であり、それにいくつかの表記記号が加わるだけですからね。))→一応、「ひらがな」または「カタカナ」だけでも表記は可能であるが、表意文字である漢字を使った方が単語(の区切り)がより明確に分かることになり、文字(文章)を一目見ただけでも意味が分かることになる。(これは表意文字を使っている言語ならではの特徴である。)

また、文字を表記する際は、縦書きと横書きの両方がある。縦書きの場合は上から下に書いていき、改行すると左側に進んで行く。一方、横書きの場合は、昔は右から左に記していき、改行すると下に進んで行く書き方であったが、戦後になって左から右に記していくように変更された。(改行した場合は下に進んで行くというのは同じである。)世界の言語では、縦書きと横書きの両方があるというのは珍しいことである。(英語などの欧米の言語は基本的に横書きのみである。→看板や本の背表紙などの特殊な場合には縦書きが存在するが、それは特殊な場合である。)

ちなみに、漢字文化圏の言語は縦書きが中心であるが、戦後になって次第に横書きも一般的になっている。特に近年はパソコンが横書きを中心としていたこともあって、横書きも当たり前になった。(パソコンでも縦書きに対応してはいますが...)

尚、日本語の出版物の場合、小説などの文字が中心となったものは縦書きが採用されているが、専門書などになると横書きの方が多くなっている。これは数式や専門用語の英語(英単語)が多数記されることから、縦書きよりは横書きの方が都合が良いためである。また、本のページは、縦書きで記されたことが基本となっているため、表紙を1ページとすると、左側を右側にめくり(右側がとじしろになる。)、開いたページの右側が若く、左側の方が後のページとなるのが基本である。→雑誌もこのようにページが降られているのが一般的であるが、これは縦書きが基本であるためである。尚、横書きの本の場合は、この逆で、表紙を1ページとすると、右側を左側にめくり(左側がとじしろになる。)、開いたページの左側が若く、右側の方が後のページになる。(洋書と同じである。)

日本語の書籍は、現在では縦書きのものと横書きのものとがあり、ページの進み方も両方向あって、これらが混在しているが、近年では横書きの書籍が増加している。

言霊」:この物語では人名(苗字)となっているが、元々の意味は、「ことだま」と読んだ場合は、日本で古代から信じられていた「言葉に宿っているとされる霊的な力」のことである。また「ことたま」と読んだ場合は「森羅万象が成り立っているとされる五十音のコトタマの法則」のことを指す。

また、この言葉は「言葉に宿る霊(たま)」の省略形であり、古代の日本では、言葉として行ったことが独立の存在として活動をして、現実を動かしたり、人の運命を左右する力を持っていると信じられていた。その代表的な例としては、呪文の言葉や神託が揚げられ、これらは言葉に宿った霊の力によって物事が動いたと考えられた。

尚、呪文の言葉は日本以外でも多くの国で信じられていて、儀式の際に唱える呪文には力があるとされていた。(特に、魔法使いが魔法を使う場合、呪文を唱えるのはこのためである。また、悪魔払いを行う際も、呪文を唱えるが、その呪文の言葉に悪魔を退治する力があると信じられていた。)しかし、日本語には「言霊」という言葉があるが、これに対応する英単語は存在していない。

一方、「ことたま」が指す「コトタマの法則」は「言霊学」と呼ばれるものである。五十音のそれぞれの音に対してそれぞれの霊が存在している。全部で50の音があり、50の霊があるが、その中でも「アイウエオ」(ア行)と「ワヰウヱヲ」(ワ行)の陰陽(妹背)五母音の10音「チイキミシリヒニ」の陰陽(妹背)八父韻と、それ以外の32の子音文字、神代表音文字「ン」の一文字とがある。尚、父韻の「イ」はヤ行(ヤイユエオ)の「イ」であり、ア行の「イ」とは別であり、神代表音文字「ン」は文字であって音ではない。

万葉」:3つの意味がある。1つ目は「多くの草木の葉」のこと、2つ目は「万世(よろずよ)」のこと、3つ目は「万葉集」の省略形である。

この物語では大学の名前であったため、3つの意味の中でもどれを指すのか特定出来ないが、2番目の意味には「限りなく久しく続く世」という意味であるために、大学がいつまでも続くことを願ってこの名前が付けられたと考えるのが妥当であろう。

別の考えとしては、文学部を中心とする大学(単科大学かもしれません)であり、万葉集の研究を中心にした有名な教授がいる(「いた」という過去形の可能性もある)大学ということから、「万葉集」の名前を頂戴した大学ということも考えられる。

ちなみに、「万葉集」は、現存する日本最古の和歌集であるが、この名前には「万世に伝わるべき集」という意味がある。

「万葉集」は8世紀中頃に成立したとされている現存する最古の和歌集であり、全20巻で約4500首を編したものである。(短歌が約4200、長歌が260、旋頭歌が約60、そしていくつかの仏足石歌がある。)しかし、成立については詳しくは分かっておらず、誰が編者であるのかも不明である。(一応、大伴家持が中心になってというのが定説である。→20巻あるが、巻によっても編者が異なっていて、最終的に大伴家持が20巻にまとめられたものという考えが広く支持されている。)

内容は和歌集であるが、詠み人が実に幅広く、天皇、皇后、貴族という特権階級の人たちから、下級官人、防人、農民に至るまで、様々な身分の人間がいる。また、歴史上に名前を残している有名な武将、貴族、文人たちも多数含まれている。

時代的には約350年の間に詠まれた和歌が集められているが、それが4つの時代の和歌集に分けられる。第一期は仁徳天皇(5世紀前半の第16代天皇である。)皇后の歌とされる歌から壬申の乱(672年)までの時代の和歌集、第二期はそれから平城京遷都(710年)までの時代の和歌集、第三期は奈良時代になってから733年までの時代の和歌集、そして733年から759年の間の時代の和歌集が第四期のものとなる。(このことから、「万葉集」として成立したのは759年以降とされているが、成立年までは不定である。)

また、都を中心としたものだけではなく、防人の歌や東歌なども含まれているため、方言と考えられる当時の日本語の資料にもなり、奈良時代までの日本語研究の貴重な資料にもなっている。(万葉仮名、日本文学、方言などを含む当時の日本を知る貴重な資料である。)→言霊名誉教授が正しい日本語の研究をしているが、歴史的には最古の文献資料である「万葉集」を研究するというのは、正統的な研究である、と言うことが出来る。

 

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