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ケータイ刑事銭形泪24話(2nd.11話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第11話(通算では第24話)「雨音は殺しの調べ ~男子三楽坊殺人事件」の裏ネタ編・増補は3回目(通算では10回目)となるが、今回は高村さんが劇中で何度かこれをしていたことから「くしゃみ」について、ちゃんが指摘した「自意識過剰」について、高村さんが「水中の中」と言ったことから「重ね言葉」について、事件解決後に高村さんが尺八のこれをしていたことから「練習」について記します。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/5/9、11、12、15、19、20、23日付けで記しています。)

くしゃみ」:漢字で記すと「」(画数が多いので、大きく表示するようにしておきます。)となるが、難読漢字であり、常用漢字でもなく、第二水準の漢字であるため、普通はひらがな表記となる。

鼻粘膜の刺激によって起こる激しい呼気運動のことであって、呼吸器が起こす反射的な運動でもある。鼻腔内にウイルスや埃などが侵入した場合、それらを排除するために、激しい呼気を起こして体外に排出しようとするものである。風邪を引いたときや、アレルギー性鼻炎の場合は頻繁にこれが起こる。また、強い光を見た場合や急激に視界が明るくなった場合にも起こることがあって、視神経とも関係しているとされている。(光が原因となって起こるくしゃみについては詳しくは分かっていない所があり、メカニズムは解明されていない。)

英語では「Sneeze」、ドイツ語では「Niesen」、フランス語では「Éternuement」、イタリア語では「Starnuto」、スペイン語では「Estornudo」と言う。尚、くしゃみの擬声語は様々なものがあって、言語が異なると全く違うものとなっている。日本語でも「ハックション」「ハクション」「クシュン」などいくつかの擬声語があるが、言語が異なると全く違う言葉となっている。が、不思議なことであるのだが、全く似ているとは感じられない擬声語であっても、実際にくしゃみをする場合には、それが上手く表現されているように聞こえるのだから、言葉って面白いものである。

尚、俳句の世界では「くしゃみ」をはじめ、同義語である「嚔(くさみ)」「くしやみ」「はなひる」は全て冬の季語である。これは、冬になると風邪をひくことが多くなり、冬では日常的に見られることであるためである。尚、昔はアレルギー性鼻炎については全く知られていなかったのをはじめ、花粉の飛散量も少なかったものとされていて、認識されていなかったこともあって、春先のスギをはじめ、初夏にかけてのヒノキ、秋のブタクサなどの花粉が原因で起こるものは、ったとしても全て夏風邪と思われていたため、くしゃみというと全て風邪が原因で、冬のものと考えられていた。

また、日本では、他人に噂されているとくしゃみが出る、と考えられていた。(医学的な説明は全くなく、迷信の一つである。)また、その時のくしゃみの回数で、他人がしている噂の内容がどういうものかという解釈もされていた。(「一そしり二笑い三惚れ四風邪」と言われていて、1回だったら批判されていて、2回だったら笑われていて、3回だったら惚れられていて、4回だったら風邪を引いている、というものである。)しかし、これらは全て医学的な説明が出来ないものであって、言い伝えであり、迷信である。尚、地域によっては、1回だと褒められていて、2回だと憎まれている、と解釈する所もある。(3、4回は同じで、惚れられている/風邪を引いている、である。)

自意識過剰」:「自意識」とは、自分自身がどうであるか、どのように思われているのかについての意識のことである。「自己意識」または「自我意識」と言うこともある。英語では「Self Consciousness」という。また「過剰」とは、適量や普通の範囲を超えていることを言い、英語では「Surplus」「Excess」「Overflw」などの言葉が該当する。

ということで、「自意識過剰」とは、文字通り、自意識が普通の人以上にあることを言い、他人が自分のことをどのように見ているのかを意識し過ぎていることを言う。心理学の世界ではこれも大きな研究対象のテーマとなっている。→高村さんは常恒自分のことを「イケメン」と言い、ナルシストでもあり、自意識過剰でもある。それだけに、心理学として研究対象にすると、色々と研究できそうですね。それだけ面白いキャラクターである。(が、その高村さんと波長が合う泪ちゃんも、心理学的な研究対象としては面白い存在である。)

尚、「自意識過剰」ということを英語では「Self Conscious」と言う。

重ね言葉」:同じ言葉、または同じ意味の言葉を重ねて用いたもののことである。言葉を重ねない場合よりもより強調した意味となる。しかし、慣用句、及び熟語として成り立っているものは特に問題なく使用されるが、基本的には同じ意味の言葉を重ねることは良くない使い方とされている。

また、「重ね言葉」と同じ読み(=「かさねことば」)で「重ね詞」と表記することもある。別の単語としては「重言」(「じゅうげん」と読む場合と「じゅうごん」と読む場合とがある。)

良く耳にするのは「馬から落馬した」「電車(車)に乗車した」「船に乗船した」「山に登山した」などがあるが、これらは単に「落馬した」「乗車した」「乗船した」「登山した」で十分である。尚、「馬から落馬した」というものは、典型的な重言葉(重言)の例として語られているものであるが、これは近松門左衛門の浄瑠璃に登場しているものであり、古くから知られているものである。

ただ、重言葉は言葉遊びの一つという解釈も出来るものであり、文章表現の一手法ということで、文学作品などではわざと用いている場合もある。(近松門左衛門の場合は浄瑠璃という芸術作品に於ける表現というように解釈されていることもあって、頭ごなしに「誤用」とは言われていない。しかし、競馬中継でアナウンサーが「○○騎手が馬から落馬しました」と伝えると、これは好ましくない使い方として非難されることでしょう。)

尚、「歌を歌う」という言い方も重ね言葉と言う解釈もあるが、これは現在では慣用的な表現とされていて、重ね言葉とはされない。→「歌う」と言う言葉は「節をつけて声を出す」と言う意味であり、歌(曲)ではないものを歌う場合があったり、短歌や詩を読むことを「短歌を詠う(歌う)」と言うこともあるため、何を歌うのかをはっきりとさせると言うことでは「歌を歌う」という使い方は重ね言葉とはならないという解釈も成り立つ。

この物語では、高村さんが「水中の中」と言っているが、「水の中」または「水中」と言うことで十分である。増して、文学的な表現を行う必要も全くない所でもある。が、このように高村さんが口にしたことで、ロス市警勤務で日本語が(どちらかというと)苦手という所を上手く描写している、ということも出来る。これは言葉遊びを多く取り入れている「ケータイ刑事」ならではの上手い表現の一つでもある。しかし、日常生活の中で「水中の中」と言うのは止めた方がいいですよ。

練習」:学問や技芸などの上達を目標として行う、繰り返して習うことを言う。類義語としてはいくつかあるが、「練習」と言う漢字を入れ替えた「習練」と言う言葉もその一つというのは面白い所である。(「習練」は良く練習して向上するよう鍛えることを意味する。)

また「練修」という表記をすると、学問や技芸などを繰り返して学ぶことという意味になる。(この場合は「上達すること」が目標とならなくても良い。また「修練」とほぼ同意である。)

英語では「Practice」、ドイツ語では「Übung」、フランス語では「Exercice」、イタリア語では「Esercizio」、スペイン語では「Práctica」と言う。

尚、日本語では「稽古」と言う言葉も「練習」の類義語であるが、「稽古」と言うのは、学問ではなくて、武術や芸道が対象となっている。また、師匠から教えて貰うことを言う。(師匠の立場から言うと、「弟子に稽古を付ける」と言って、「指導する」の類義語と言うことになる。)

 

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