BOZ SCAGGS『BOZ SCAGGS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表された彼の2nd.ソロ・アルバムである。(1st.は1965年に発表している。)STEVE MILLER BANDに在籍していたものの、脱退してソロとして再びスタートを切った彼の新しい船出となったアルバムである。尚、本アルバムは'70's中盤にA.O.R.で彼が大ブレイクしたことで、1977年にリミックスされて再発になっている。('69年の発表時はセールスも伸びず、不遇の時代を過ごすことになる。)
収録曲は以下の全9曲である。『I'm Easy』『I'll Be Long Gone』『Another Day (Another Letter)』『Now You're Gone』『Finding Her』『Look What I Got!』『Waiting For A Train』『Loan Me A Dime』『Sweet Release』。
お薦め曲は何と言っても『Loan Me A Dime』である。10分を超える超大作であり、この曲を聴かずして本アルバムはあり得ない。それ以外の曲では、『I'm Easy』『I'll Be Long Gone』『Waiting For A Train』『Sweet Release』という所をピックアップしておく。
彼というとA.O.R.というイメージが定着しているが、本アルバムはA.O.R.ではなくてブルース・ロックである。よって、ブレイクした後の彼しか知らないと、A.O.R.ではないということでショックを受けることでしょう。が、彼は最初からA.O.R.路線を進んでいた訳ではなく、S. MILLER BAND時代もそうであるが、ブルースを主体としたロックをやっていたのである。(サウンドが変わっていくというのは誰にでもあることである。)
ということで、A.O.R.ファンであり、彼の名前から音楽を聴いていこうという方は、近づかない方がいいかもしれないですね。が、彼の音楽のルーツを知ることになるという意味では(A.O.R.を忘れて)聴いておいても宜しいかと... 尚、アメリカの田舎を思い起こさせる土の香りがするサウンドを聴きたいという方には、肌が合うことになると思われるので、そういう方も(A.O.R.を忘れて)聴いてみると、新しい発見が出来ることでしょう。
本アルバムは、スレのアルバムの中ではマイナーな存在であるが、彼の音楽的なルーツを辿って行く上では、1965年の1st.ソロ・アルバム「BOZ」と共にチェックしておきたいアルバムである。
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