庄野真代『ルフラン』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼女の4枚目のアルバムであり、彼女の最大のヒット曲である『飛んでイスタンブール』を収録したアルバムである。そのため、彼女のオリジナル・アルバムの中では名前の通っているアルバムであり、彼女の代表作の一つである。
収録曲は以下の全11曲である。『風の街角』『昨日に乾杯』『X』『飛んでイスタンブール』『あんず恋唄』『Don't let me down』『フォトグラファー』『渚のモニュメント』『はんもっく』『街に疲れて』『ルフラン』。
お薦め曲は、彼女の最大のヒット曲であって代表曲である『飛んでイスタンブール』と、アルバム・タイトル・ナンバーである『ルフラン』、そして『風の街角』『Don't let me down』『街に疲れて』という所をピックアップしておく。
'70'sには後に音楽紙片を支えていくことになる大物女性シンガーが次々と登場していて、彼女もそんな一人として期待されたが、まずはシンガーとしての実績を残すことになったのが本アルバムである。(ソングライターとしての彼女の活躍は本アルバムの次の次のアルバムからと言って良い。)
また、当時は久保田早紀の『異邦人』のヒットもあって、『飛んでイスタンブール』を含めてエキゾチックな雰囲気を持った曲がヒットして、海外旅行がより身近なものになったということになった。また、トルコとイスタンブールの知名度が上がったが、それだけに彼女には「トルコ」の広告塔というイメージが定着してしまったのが、シンガーとしてのイメージを狭めてしまったのが残念であった。
とは言っても、'70's終盤の時期は女性シンガーソングライターが次々と登場している時期であり、彼女はそういう音楽シーンの中でもヒット曲を放った重要な一人である。当時は「ニューミュージック」と呼ばれ、後に「J-POP」と呼ばれるようになった日本の音楽シーンの重要な時期を支える一人である彼女の代表作ということで、チェックしておきたいアルバムの一つである。
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