鈴木祥子『私小説』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1998年に発表されたアルバムで、レコード会社を移籍しての最初のアルバムである。彼女は1人で様々な楽器を演奏して、多重録音によって曲を作ることもあるシンガー・ソングライターとしても知られているが、それだけ手の込んだアルバムを作ってきたことになる。が、本アルバムはレコード会社を移籍したこともあってか、シンプルな方向で纏まったアルバムであり、これまでに見せていた彼女とは異なるイメージのアルバムである。
収録曲は以下の全11曲である。『完全な愛』『プリヴェ』『だまって笑ってそばにいる女』『あたしの場所で』『たしかめていてよ』『赤い実がはじけてた』『依存と支配』『ただの恋だから』『恋は夢の花』『日記』『そしてなお永遠に』。
シングルとしては『たしかめていてよ』がリリースされているが、シングル曲を聴くよりも、アルバムを1つの作品として聴きたくなるものとしてまとめられている。
お薦め曲は『だまって笑ってそばにいる女』『あたしの場所で』『赤い実がはじけてた』『ただの恋だから』『日記』という所をチョイスしておいて、シングルの『たしかめていてよ』はあえて外すことにしておきます。
全体的にはゆったりとした曲でまとめられているので、これまでの彼女とは雰囲気が違っている。しかし、結構派手なことをやっていたこれまでのアルバムの中にもあるにはあったが、じっくりと彼女のボーカルを聴きたいという思いを感じていた方には嬉しいアルバムである。また、シンガーとしての彼女を知るにももってこいのアルバムである。聴く場合はじっくりと聴きましょう。
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