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「日本女侠伝」(その2) [映画(邦画)]

今回は、1969年のシリーズ第1作について記します。

シリーズ第1作日本女侠伝・侠客芸者」(1969年)
作品データを記しておくと、1969年の東映京都の作品で、時間は99分、監督は山下耕作、脚本は野上龍雄、撮影は鈴木重平、美術は雨森義允、音楽は木下忠司である。そして出演は、藤純子、高倉健、若山富三郎、藤山寛美、桜町弘子、三島ゆり子、時美沙、原良子、大里ひろ子、榊浩子、正司花江、利根はる恵、岡田千代、中村錦司、堀田真三、大木晤郎、伊藤栄子、土田早苗、岡村文子、丸平峰子、芦田鉄雄、金子信雄、寺島達夫、西田良、遠藤辰雄、小松方正、田中春男、たちである。

時は明治末期。石炭ブームで博多の町はわき上がっていた。そんな中、馬賊芸者と評判高い信次は男勝りの気っぷと度胸で人気を集めていた。そんな信次に惚れている鉱業会社の社長・大須賀は、土地のやくざの親分・万場安次郎と組んで九州一の炭坑主にのし上がろうとしていた。ある日、料亭に遊びに来た花田炭坑の作業員たちを迎えに来た納屋頭・島田清吉に会った信次は、彼に好意を抱く。一方、花田炭坑を手に入れようとしていた大須賀は清吉を口説くも、清吉は先代に恩義を感じていることもあって、それを受け付けなかった。陸軍大臣歓迎の宴では、酒の飲めない清吉に代わって信次が盃を空けると、大須賀の横面を叩き黒田節を舞う。が、大須賀はこれを恥と感じ、その恨みを晴らそうとして、若松港の仲仕組合長の松本を買収して、花田炭坑の石炭積出しをストップさせた。これに信次が中に入り、清吉は誠意を尽くした対応をする。で、仲仕組合の若い事務員たちは組合長・松本の意向を無視して、花田炭坑の石炭積出しを約束する。面白くないのは大須賀であり、万場組に命じて、花田炭坑にダイナマイトを仕掛けさせた。これを3人の作業員たちが炭坑を守り、死んでしまう。3人の通夜が行われた夜。清吉は作業員たちを鎮めると、必死に止める信次をも振り払い、意を決して大須賀邸に一人で乗り込んだ。そして万場を倒し、全身血みどろになった清吉は最後の力をふり絞って大須賀と差し違えた。信次も駆けつけてくるが、その時には体を張って炭坑を守った清吉は満足そうな笑みを浮かべて死んでいた。そんなことがあっても、座敷の宴会では、信次は悲しみを押し殺して、いつものように笑顔を浮かべて踊っていた。

「緋牡丹博徒」シリーズでの実績もあるだけに、藤純子の存在感と迫力は安心して見ていられる。しかも美しさが生えるような演出もあって、輝いている。シリーズとしては「緋牡丹博徒」シリーズの方が有名であるが、そのシリーズと平行して製作するということは、彼女の別の魅力を見せるという意図もある訳である。その通りにとなって、藤純子を見るための作品でもある。

それにしても、本作(シリーズ)のDVD化をして貰いたいところである。

 

↓DVDではなくてビデオです。

日本女侠伝 侠客芸者 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS


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