COMSAT ANGELS『SLEEP NO MORE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの2nd.アルバムである。ポスト・パンクのグループの一つとしてイギリス・シェフィールド出身の4人組ニューウェーブ・バンドとして登場した彼らであるが、本作がそこそこのヒットを記録したことで名前が知られることになった記念すべき第2作である。(が、本作がピークという結果になってしまって...)本国イギリスでは最高位51位を記録したが、ニュージーランドでは最高位44位を記録して、本国イギリス以上のヒットになった。
オリジナル版での収録曲は以下の全10曲である。『Eye Dance』『Sleep No More』『Be Brave』『Gone』『Dark Parade』『Diagram』『Restless』『Goat Of The West』『Light Years』『Our Secret』。
尚、1995年に初CD化された時には、『Eye Of The Lens』『Another World』『At Sea』『(Do The) Empty House』『Red Planet Revisited』の5曲がボーナス・トラックとして追加されて全15曲収録となった。また、2006年の再発版では、'95年に追加されたボーナス・トラックの中の前3曲と『Mass』『Dark Parade 1 (demo)』『Goat Of The West (demo)』『Be Brave (demo)』『Gone (demo)』がボーナス・トラックとして収録されて、全18曲の収録となった。
アルバム発表時、シングル・カットされた曲は無く、『Eye Of The Lens』と『(Do The) Empty House』が12"シングル/7"シングルとして、アルバム未収録曲と言う形でシングルがリリースされている。(よって、後にボーナス・トラックとしての追加収録というのも当たり前と言った所である。)
お薦め曲としては、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Sleep No More』と、『Eye Dance』『Dark Parade』をピックアップしておく。
ポスト・パンクということで、「ニューウェーブ」という言葉がジャンルワケの一つとして定着しているが、当時のブリティッシュ・サウンドの新しい波は実に幅広いものがある。そのため、「ニューウェーブ」と言っても幅広く、彼らのサウンドのようなポップなものも「ニューウェーブ」に含まれている。が、そうなると彼らのサウンドはオーソドックス過ぎて目立たなくなってしまい、この点が彼らにとっては不運なところでもあった。(ある意味ではタイミングが悪かったということになる。)
とは言っても、実にエネルギッシュで若々しいエネルギーが炸裂しているアルバムであって、'70's終盤の「ポスト・パンク」という看板を掲げて登場したバンドのサウンドは活きがよい。聴いておいて損はしないアルバムである。
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