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DIANA ROSS『EVERYTHING IS EVERYTHING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1970年9月に発表された彼女の2枚目のソロ・アルバムである。1st.ソロ・アルバムのリリースが1970年5月だったことからハイペースで製作されたことになるが、本アルバムはカヴァー曲集ということで、お馴染みのヒット曲を歌うことでTHE SUPREMESのメンバーではなく、ソロ・シンガーとしての礎を固めることになったアルバムである。ソロ・デビュー・アルバムまでの規模のヒットにはならなかったものの、本アルバムはBillboardで最高位42位、イギリスでは最高位31位を記録している。(デビュー・アルバムはUSでは19位、UKでは14位を記録している。)

収録曲は、オリジナル版では全11曲であったが、2008年にリマスターされたものには後ろに7曲のボーナス・トラックが追加されて全18曲となった。収録曲は以下の通りである。『My Place』『Ain't No Sad Song』『Everything Is Everything』『Baby It's Love』『I'm Still Waiting』『Doobedood'ndoobe, Doobedood'ndoobe, Doobedood'ndoobe』『Come Together』『The Long And Winding Road』『I Love You (Call Me)』『How About You』『(They Long To Be) Close To You』。(以下はボーナス・トラック)『Wish I Knew』『What Are You Doing The Rest Of Your Life?』『Something』『Ain't No Said Song (Alternate Lyrics)』『Baby It's Love (Alternate Vocal)』『Come Together (1982 'Revelations' Remix)』『I'm Still Waiting (1990 Phil Chill Remix)』。

本アルバムからは『I'm Still Waiting』がシングル・カットされているが、本アルバムの発表からはかなり遅れて、次のアルバムからに収録された曲(シングルが先行リリースと言う形になった)の後にシングルとしてリリースされている。イギリスでは彼女のソロ作品では唯一の1位(4週連続)を獲得する大ヒットになっているが、アメリカではBillboardで最高位63位を記録したに留まっている。

本アルバムからのお薦め曲は、UKヒットの『I'm Still Waiting』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Everything Is Everything』、BEATLESの『Come Together』『The Long And Winding Road』、CARPENTERSの名曲として知られている『(They Long To Be) Close To You』をピックアップしておく。(その他もお馴染みの曲ばかりです。)

曲の方はお馴染みの曲ばかりであるが、それをモータウンのテイストのボーカル・ナンバーとしてまとめたことで、オリジナル曲とはまた違った魅力を生み出した曲が何曲かあることがポイントで、ソウルフルに歌う女性ボーカリストとして'70'sのモータウンを支えることになる彼女の更なる可能性を秘めたアルバムとなった。(で、'70'sの彼女はソロ・シンガーとして多くのヒット曲を生んでいくことになる。)

アルバムとしてはカヴァー曲集ということで今一つ目立たないアルバムであるが、彼女のソロ・シンガーとしての可能性を示したアルバムと言うことで、彼女のキャリアに於いても、ソロ・デビュー・アルバムと同様に重要なポジションにくるアルバムである。それだけに、しっかりとチェックしておきたいアルバムの一つである。

 

Everything Is Everything

Everything Is Everything

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Hip-O Select
  • 発売日: 2008/06/17
  • メディア: CD


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