ケータイ刑事銭形泪31話(2nd.18話)[裏ネタ編]PART 12 [ケータイ刑事]
「銭形泪」の2nd.第18話(通算では第31話)「君の瞳はゲッツーコース! ~野球大会殺人事件」の裏ネタ編・増補は今回が4回目(この物語では通算12回目)となるが、今回で打ち止めです。で、この事件でトリックに使われた「糸」について、泪ちゃんはこれに気づいていたが、やはり鍵となっていた「ほつれ」について、そして柴田さんが高村さんの投げたボールをぶつけられて、これをかいていたということで「ベソ」について、これを貼って貰えそうになったということで「湿布」について記します。尚、「糸」については「泪・31話(2nd.18話)[裏ネタ編]PART 8」で、「湿布」については「舞・3話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/8/31、9/2、3、5、6、9、10、12日付けで記しています。)
「糸」:繭、綿、麻などの天然繊維、若しくは化学繊維を引き揃えて、撚りをかけて作られた細くて長いもののことである。(元々は天然繊維で作られたものであるが、化学繊維も用いられるようになって行った歴史がある。)
尚、撚りをかけて作られるのは、天然繊維では繊維の長さが短いということで、これをまとめてねじり、撚りをかけることで長さを長くして、しかもある程度の強度を持つ繊維を得た。(撚りをかけることで強度が上がる。)また、たわむことが出来るという特徴があり、均一な太さで強い伸度を持った糸が得られることになる。
天然繊維としては、麻、綿、羊毛(ウール)などが古くから使われている代表的なものであり、植物や動物から繊維を得ていた。また、蚕の繭も天然繊維の代表的なものとして知られているが、繭から作られる絹は動植物の繊維よりも長いという特徴があり、それを生かしたものである。
一方、化学繊維の代表的なものとしてはポリエステルが知られているが、これは(絹以外の)天然繊維と異なり、ある程度の長さを持った繊維である。が、これも複数をまとめて撚りをかけることで強度が増し、更に長い繊維が得られる。(天然繊維では絹が長繊維であるが、やはり撚りをかけることで強度が増す。)
糸は織物を作る場合の原料として使用されるのが殆どであり、一部は縫糸として使用される。織物を作る場合は、大面積の布が良いとされていることから、糸も長いものが必要となる。一方、縫糸の場合は、縫うものの大きさに適した長さでよく、長すぎると作業性が悪くなる。が、織物に使われる糸の方がはるかに多いことから、縫糸として使われる糸は、織物の原料となる糸の一部を切って使用するのが一般的である。
また、長い糸は絡みやすいという欠点があるため、糸を作る時は糸巻きなどに巻き付けて製造される。これによって管理がしやすくなる。尚、より長い糸が必要な場合は、糸巻きに巻かれた糸をつなぎ合わせればよく、それぞれの端部の繊維を一旦ばらし、それらをまとめて撚りをかけることで繋ぐことが出来る。(単純に結んで繋いでも良いが、この場合は玉が出来てしまうことになる。→ものによってはこれでも十分な場合があるので、使用目的に応じて繋げばよい。)
糸には何種類かがある。撚り合わせて作られた1本の糸を「単糸」と言い、その単糸を吹く数本撚りあわせたものを「双糸」または「撚糸」と言う。それぞれに特徴があって、それぞれの用途がある。(裁縫で使う糸は単糸である。)また、基本は単糸であるが、それを撚ることで太くしていき、双糸同士を更に撚りあわせて、より太い糸を作ることもある。このようにしてある程度の太さを持つようになると、「糸」とは呼ばずに「紐」と呼ぶ。更に紐を撚りあわせて太くなったものを「繩」または「ロープ」と呼ぶ。繩やロープは膨大な数の単糸を複数回撚りあわせて作られたものである。(ロープになると、金属繊維を使って作られたものもあるが、この場合でも、金属繊維の糸(=単糸)を撚りあわせたものということになる。)
織物や裁縫以外で使われる糸としては、釣り糸(昔はテグスなどの天然繊維で作られた糸があったが、現在では殆どが化学繊維で作られた糸である)や弦楽器の弦(金属繊維、または化学繊維による糸が多い。)に使われる糸、ピアノの弦(ピアノ線=金属繊維で作られた糸)に使われる糸などがある。→楽器に使われるものは「弦」とも呼ばれるが、「糸」のように細くて長いものであることから「糸」とも呼ばれる。(日本古来の弦楽器である三味線では「弦」とは呼ばずに「糸」と呼ぶ。)
英語では「Thread」または「String」、ドイツ語では「Faden」、フランス語では「Fil」、イタリア語では「Filo」、スペイン語では「Hilo」と言う。
「ほつれ」:漢字で記すと「解れ」である。文字通り、糸を追ってある布から糸が解けてしまって抜け落ちた状態になったこと、ほどけてしまった状態のことを言う。
アメリカ英語では「Run」、イギリス英語では「Ladder」と言う。また、漢字表記した場合の「解れ」は難読漢字として知られている。(「ほつれ」と読まれないことが多い。)
「ベソ」:子供などが顔をしかめて泣きそうになっていること、若しくは泣き顔になることをいう。この表情になることを「ベソをかく」と言うが、「ベソを作る」という言い方もある。尚、基本的にこの言葉は子供の場合に用いられる言葉である。(この物語の柴田太郎さんのような)大人の場合に使う場合は、その人のことを見下してバカにしているというニュアンスが含まれることになって、更に、弱音を吐くという意味も加わる。
英語では「泣く」と意味に解釈されていて、「Hang One's Lip」と言う。(「すすり泣く」と言うことから「Sob」と言う場合もある。)
「湿布」:「罨法(あんぽう)」とも呼ばれることもある。炎症や充血などを除去するために、患部を暖めたり冷やしたりする療法のことをいう。また、その際に患部に当てられる布のことを指して言う。
これには「冷湿布」と「温湿布」の二通りの療法があって、前者は患部を冷やすもの、後者は患部を暖めるものである。(それぞれ、水や氷/お湯が使われる。)これに、患部に当てる布に薬剤を混和したものを使用する場合があって、現在、「湿布」というと、この薬剤を混和したものを使って行う療法のこと、またはその薬剤を含んだ布のことを言うのが一般的になっている。
「罨法」とは古くからあるものであり、風邪を引いて熱を出した時に頭を冷やすのに使われる氷嚢も罨法の一つとして知られているものである。(換言すると、これも湿布の仲間である。)また、打ち身には馬肉をスライスしたものが効果的とされて、湿布として馬肉が利用されるのも昔からである。
尚、薬剤を混和したものを使った場合は、かぶれという皮膚炎が副作用として起こる場合がある。(個人差もあるため、一律には言うことが出来ないが、かぶれが見られる場合はその使用を中止するべきである。)また、温湿布で温度の高いお湯を使った場合には、火傷(低温火傷を含む)になる場合があるので注意が必要である。(冷湿布の場合では、冷却スプレーを使用した場合には低温火傷になる可能性があるが、水や氷ではそこまではいかない。)→いずれにしても、何らかの副作用が洗われた場合は、直ちにその湿布を中止することである。
現在、「湿布」と言うと、筋肉痛、肩こり、腰痛などを軽減するために利用される市販の湿布薬(薬剤が混和されたもの)が一般的である。これは世界的に同じである。(そのため、海外旅行をした時、重い荷物を運んだことで筋肉痛などを起こした場合に備えて、外国語での名称も覚えておくと、いざという場合には役に立つことになるでしょう。)で、英語では「Compress」、ドイツ語では「Kompresse」、フランス語では「Compresse」、イタリア語では「Compressa」、スペイン語では「Compresa」、韓国語では「チンジル」と言う。
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