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ケータイ刑事銭形泪32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第19話(通算では第32話)「よっ、座布団一枚! ~人気落語家殺人事件」の裏ネタ編・増補の3回目となる今回は、劇中のテレビ番組「(笑)点」に関する事柄から、「大喜利」について、争っていた2人がこれということで「ロートル」についてと「ニューエイジ」について、そして落語ではこれがつきものということで「出囃子」について記します。尚、「大喜利」については「・24話(2nd.11話)[裏ネタ編]」と「・32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして、「出囃子」については「・32話(2nd.19話)[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/9/13、16、17、19、20、21、23日付けで記しています。)

大喜利」:「おおぎり」と読む。(「おおきり」と言うのは誤りである。)元々、寄席の興行に於いて、その日の最後の演目として、複数の出演者が登場して、観客からお題をもらい、芸を競い合う形で出演者が競い合う形式の芸である。当初は「大切り」という表記であったが、「客も喜び、演者も利を得る」ということから「大喜利」という表記がされるようになった。(「喜利」は当て字である。尚、元の言葉の「切り」というのは「最後の演目」という意味である。)現在では、テレビ番組の「笑点」の一コーナーとして知られているが、「笑点」によって広く知られるようになって定着している。

その、テレビ番組「笑点」の「大喜利」のコーナーは、寄席で行われていた「大喜利」の形を基本的に受け継いでいるが、部分的には手が加えられている。(座布団が得点を表すという部分と、お題は観客から求めるのではなくて予め用意されたものを司会者が出している部分が変更点である。お題を予め用意しておくものにしたことで、かつらやフリップといった小道具を使って回答するということも可能になった。)で、回答者はその場で与えられた「お題」に対して即興で面白いことを考え、芸としてネタを披露するというスタイルは守られている。

得点については、獲得や没収は全て司会者の判断で行われる。基本的には良い答えには座布団を与え、つまらない答えの時は座布団を没収することで得点の増減が行われるが、司会者の独断と裁量によってこれらが決められるため、司会者を持ち上げたり、貶す答えで、一度に複数枚の座布団を貰えたり、全部没収されることもある。(例外的に、座布団が0枚の時は、特に良い回答でなくても「可哀想だから」として座布団1枚を貰えることもある。)また、テレビ用ということで、各出演者が異なった色の(カラフルな色の)着物を着ているのが基本である。

この仕組みは、出演者たちのアイデアを元にして、創設者である立川談志が考えたものである。得点の座布団を積み重ねるということは、江戸時代の牢名主の序列で、畳を積み上げて座るというアイデアが元になっている。しかし、舞台上では畳は重くて運べないということから、畳を座布団に変更することで、座布団を積み重ね、「良い答えには座布団を積み上げ、良くない答えには座布団を減らす」というルールが生まれた。

そして、「笑点」で人気コーナーとなって広く知られる様になったことで、司会者が出すお題に対して面白おかしい答えを出し合って得点を競う、という形式のものは「大喜利方式」と呼んで、演芸番組をはじめ、部分的なアレンジして、クイズ・バラエティ番組にも登場するようになっている。(座布団をポイントを表す何らかの小物に置き換えたものは、クイズ・バラエティ番組では当たり前の姿になっている。)

「ケータイ刑事」では「」の時の文化祭で「ケータイ刑事大喜利」が行われていました。ON AIRではカットされているが、「文化祭」の完全版のDVDでは、姉妹が共演しているという貴重な場面を見ることが出来る。

ロートル」:中国語の「老頭児(ラオートル)」を語源とした言葉であって、「老人」、「じいさんばあさん」、「年寄り」という意味の言葉である。

が、どちらかというと、この言葉を口にする人が自嘲の意味を込めて使う傾向の言葉である。(集団の中の年長者が「俺のようなロートルの出番じゃない」と言って若い者に護る際などに口にしていた言葉である。)

また、スポーツの世界では、現役選手の中でも峠を過ぎたようなベテラン選手のことを指して使われたり、機械では何代かの新製品が登場したことでスペック的に見劣りするような性能の機械に対して「古ぼけた」という意味で「ロートル(マシーン、若しくはメカ)」と言うことがある。尚、この場合は水から言うのではないこともあって、軽い蔑視の意味があって使われる言葉となる。

尚、中国語での「老頭児」は、軽蔑という意味はなく、親しみを込めて使われる言葉であって、「おじいさん」「おばあさん」というニュアンスとなる。

ニューエイジ」:英語の「New Age」から来ている言葉であって、「新しい世代」「若手」という意味である。(新人という意味ではない。)特に、「ロートル」と「ニューエイジ」とが年配世代と若手世代というそれぞれを対比させた言葉となる。

しかし、アメリカではまた別の意味がある。特に、1970年代後半から80年代前半に於いて起こった一つのムーブメントとしての運動、ファッションなどの文化、音楽などの芸術の世界の動向のことを指している。(音楽のジャンルにも「ニューエイジ」と呼ばれるものがあるが、これに分類されるのはその時のムーブメントで台頭した音楽のことを指す。)これらは、基本的に60年代に生まれて70年代に花開いた一連の文化、芸術に対して新しい世代のものということで生まれたものである。→その後、'80's文化の後にも新しいものが登場しているが、それらに関しては特に特別な呼び方はされていない。(ということで、'60'sの新たなカルチャーの後、'70'sカルチャーを経て、'80's文化が最も文化的に進化したものとされていて、'90'sは混沌の時代と呼ばれている。)

この物語では、あくまでも「ロートル」に対しての「若手」と言う意味で使われたものであって、アメリカで大きなムーブメントとなった「ニューエイジ」とは一切関係がない。→一般的な意味ではこの意味で使われるのが普通であるが、洋楽、アメリカ文化、サブカルチャーなどに深く関係している人にとったら、この意味での使い方は違和感を感じてしまうところである。

出囃子」:日本の伝統芸能の世界で使われる言葉であるが、大きく分けると2種類のものがある。歌舞伎の世界では、囃子方(=演奏者)が舞台に山台を置き、その上で演奏することを言う。(演奏する形のことである。)

もう一つは、一般的に広く認識されている「出囃子」であって、演芸の世界に於いて、寄席芸人が舞台に登場する時にテーマ曲のように使われる音楽のことである。これから舞台に登場する芸人それぞれに定められたものが決まっているため、その芸人のテーマソングとして浸透している。

一応、漫才の場合と落語の場合では多少の違いがある。前者ではその芸人が好きな音楽を用いることが一般的であるため、現代的な音楽やヒット曲などが使われる場合もあるが、後者の場合は三味線、太鼓、笛、当り鉦などの日本の古来からの楽器によって演奏される曲が使われている。(但し、上方落語の場合は多少緩い所もある。)また、出囃子を演奏する人のことを「下座」と呼び、三味線は専門家がいるが、笛と太鼓については専門家はおらず、前座の落語家が演奏することが一般的である。(前座の落語家にとっては、これも修行の一つである。)

尚、落語の世界では「二つ目」にならないと出囃子を持つことは許されないことになっている。(見習い、前座では許されない。)

落語会で出囃子を使ったのは上方落語の方であって、江戸落語では出囃子が使われることは無かったのだが、大正時代になって、江戸落語が上方落語を真似て出囃子を取り入てからは、落語の世界でも当たり前のものとなって浸透した。

現在では、テーマソングというのは、ボクシング、プロレスなどの格闘技の選手入場の際や、プロ野球でもバッターボックスに入る選手のテーマ曲が球場に流されるというように一般的なものになっているが、これらは落語の出囃子が元になったものでもある。(曲を聴くだけで、誰が登場するのかが分かるというメリットがあって、盛り上がります。)

 

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