徳永英明『Girl』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼のデビュー・アルバムである。一時期、レコード会社の経営難によって市場から消えていたことがあっただけに、彼の記念すべきデビュー・アルバムということと希少性から「幻のアルバム」と呼ばれていたアルバムである。
収録曲は以下の全11曲である。『Rainy Blue』『リアリストとロマンチスト』『夏のプリズム』『冬の動物園』『Girl』『僕の憂鬱』『未完成』『Air Port 20:13』『Letter』『最後の学園祭』『奇跡のようなめぐり逢い』。
本アルバムには、彼のデビュー・シングルである『Rainy Blue』がリード・トラックとして収録されているが、シングルとしてリリースされたのはこの曲だけである。(本アルバムと同時リリースでした。尚、シングルのB面は『奇跡のようなめぐり逢い』であった。)
お薦め曲は、彼のデビュー・シングルでもある『Rainy Blue』(ドラマ「恋する日曜日」でもこの曲をテーマ曲としたドラマが製作されている。)と、アルバム・タイトル・ナンバーである『Girl』、そして『夏のプリズム』『冬の動物園』『Letter』という所をピックアップしておく。
本アルバムからは、やはり何と言っても『Rainy Blue』である。この曲は数多くのシンガー達にもカヴァーされていることでも知られていて、2003年のドラマ「恋する日曜日(1st.シリーズ)」でもこの曲を主題歌にした作品が製作されている。(出演はつぐみ、山下真司、監督は荒井光明である。)
本アルバムの全体的なサウンドは悲しさを前に出した感傷的なサウンドであるが、彼のハイトーンなボーカルが甘酸っぱく、ほろ苦さを感じさせていて、彼の世界を見事に構築している。後の彼の作品の中でもその世界は完成しているが、それはデビュー・アルバムからも完成しているものでもある。それだけに、後の彼の曲を聴いているのであれば、原点とも言うことの出来る本アルバムはしっかりと聴いておきたいところである。
一時期は、本アルバムは市場になく、中古レコード店を次がし回っても高値が付いていたということもあって入手することが困難であったのだが、再発されて気軽に聴くことが出来るようになっただけに、ベスト盤で一部の曲は聴くことは出来たが、やはり全曲をしっかりと聴いておきたいところである。また、「恋する日曜日」の方も機会があれば見ておきましょう!(DVD BOXには収録されていないので、ちょっと苦労するでしょうが...)
↓「レイニーブルー」は収録されていませんが...
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