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DREAM ACADEMY『DREAM ACADEMY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。'80'sのロックは、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波がイギリスから発信され、さらにハード・ロックがヘヴィー・メタルと名前を変えて世界に浸透し、アメリカでは産業ロックと揶揄される売れ線を狙ったサウンドが氾濫するようになり、百花繚乱という状況となるが、そんな'80'sの中頃に、イギリスからアコースティックを主体としたこれまでとは逆のおとなしめのロック・サウンドが登場することになるのだが、彼らはそんな新しい波を起こした代表的なバンドとして知られている。(但し、パワーバラードと呼ばれるHR/HMバンドのバラード・ブームが上回り、第二次ブリティッシュ・インベージョンの第二派というようなことにまではいかなかった。

収録曲は以下の全10曲である。『Life In A Northern Town』『The Edge Of Forever』『(Johnny) New Light』『In Places On The Run』『This World』『Bound To Be』『Moving On』『The Love Parade』『The Party』『One Dream』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Life In A Northern Town』がイギリスで最高位15位、アメリカではBillboardで最高位7位を記録し、1986年のBillboard年間シングル・チャートでは78位にランクインしている。その後は『The Edge Of Forever』と『This World』が続いたが、特にチャートインはせず、4枚目のシングル『The Love Parade』がアメリカ・Billboardで最高位36位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Life In A Northern Town』と、同じくシングル曲の『The Love Parade』と『This World』、それ以外では『In Places On The Run』と『One Dream』をピックアップしておく。

本アルバムには、プロデューサとしてPINK FLOYDのD・ギルモアが名前を連ねている所がポイントであり、当時は争いごとで活動停止していたP. FLOYDのファンを喜ばせることになった。実際、全ての曲ではないが、部分的にFLOYD節という所が感じられるところがある。

サウンドは、シンプルなものであり、何かと派手なサウンドが氾濫していた当時には、逆の意味での衝撃を与えることになった。そして、このシンプルな曲調は、'80's後半にバラード・ナンバーやアコースティック系のサウンドが再び注目されることになって、そういう曲が多く登場することに繋がった。(彼らだけでなく、レゲエを中心としたワールド・ミュージックの台頭も大きな影響があるのは言うまでも無いですが...)ということで、'80's後半のサウンドに大きな影響を与えることになった彼らの代表作であるだけに、'80'sサウンドがお好きな方は要チェックのアルバムである。(確かに、'80's中盤のエレポップのピコピコ・サウンドに馴染んでいると、彼らのサウンドは逆に新鮮に感じられるでしょう。)

 

Dream Academy

Dream Academy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird Records
  • 発売日: 2007/09/18
  • メディア: CD

Dream Academy

Dream Academy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros UK
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

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