ケータイ刑事銭形雷6話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第6話「お帰りなさいませ、ご主人様! ~萌え系メイドカフェ殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、劇中の主要人物が行っていたコスプレ作品(元ネタ)から「釣りキチ三平」について、「銀河鉄道999」について、「アタックNo.1」について記すことにします。
尚、BS-iの本放送時に記した記事は2006/2/6付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「釣りキチ三平」:この物語では「釣りキチ三平太」として登場しているが、元ネタが分かりやすいネーミングですね。
「釣りキチ三平」は矢口高雄が1973年から1983年にかけて「週刊少年マガジン」、及び「月刊少年マガジン」に連載した釣り漫画である。(同時に週刊と月刊に連載が行われていた。)その後、TVアニメ化、実写映画化されて映像作品も生まれている。また、漫画の方は現在「平成版・釣りキチ三平」が連載中となっている。漫画の方は海外にも進出しているが、釣りをテーマにした漫画作品の中では大人気を誇っている作品である。
尚、この漫画は、「こち亀」「ドカベン」(「大甲子園」や「プロ野球編」をも含む)「あぶさん」などと同様な巻数が多い作品である。コミックは65巻まで発売になり、更に「番外編」もある。(尚、現在では「65巻」という数字はそうでもないが、連載終盤の1980年代初期では、50巻を超えているというのはスゴイ数字でした。)
魚釣りが大好きな11歳の少年三平三平(みひら・さんぺい)が主人公で、様々な釣りに挑戦していく物語である。麦藁帽子がトレードマークとなっていて、釣りの話になると目つきが変わり、様々な釣りに挑戦していく。特に「主」と呼ばれるような存在の魚がいることが分かると、それを釣り上げることに果敢に挑んでいく。釣りの腕前は超一流で、困難な釣りも実現してしまうが、ぬぬ歳の少年でもあって、人間としてはまだ未熟である。物語は、そんな三平の成長物語でもある。
漫画の中では、釣りに関しての情報も色々と記されていることから、本作と出会って釣りを始めてたという世代もいる程である。
本作がTVアニメとなったのは1980年のことであって、全109話が2年3ヶ月(=9クール)かけて放送された。(フジテレビでの放送でした。)その後、OVA作品も製作され、2009年には実写で映画化されたのは記憶に新しい所である。
実写版の作品データを記しておくと、時間は118分、原作は矢口高雄、監督は滝田洋二郎、脚本は古沢良太、撮影は葛西誉仁、美術は小川富美夫、音楽は海田庄吾である。出演は、三平を演じたのは須賀健太であって、それ以外の出演者としては、塚本高史、香椎由宇、土屋太鳳、小宮孝泰、志村東吾、安居剣一郎、平賀雅臣、中西良太、片桐竜次、螢雪次朗、萩原聖人、渡瀬恒彦、たちである。
特に、この作品は、滝田監督が「おくりびと」でアカデミー外国語映画賞を受賞したことで、違った意味で注目されることになったのたが、原作漫画のファンや釣り好きの間では非常に評判が悪いことになってしまった作品として有名になってしまった。(映画としては失敗作になってしまった。)
「銀河鉄道999」:松本零士が1977年から1981年にかけて「少年キング」で連載したSF漫画である。その後、TVアニメ化、劇場版映画(アニメ)が制作されて、「銀鉄」または「999」として大ブームとなった人気作品である。
銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる宇宙空間を走る列車で往来することが実現した未来社会を舞台にしたSF作品で、裕福な人々は機械の体を手に入れて永遠の命を得て暮らしており、貧しい者たちは機械人たちに迫害を受けるという社会で、少年・星野鉄郎は母と共にメトロポリスに向かい、機械の体をただでくれるという星に行くため、銀河鉄道のパスを働いて購入しようとする。が、メトロポリスに向かう途中で、鉄郎の母は機械伯爵の人間狩りの犠牲になってしまう。ひとり生き残った鉄郎は、メーテルという謎の美女から一緒に旅をすることを条件に、銀河鉄道のパスをもらい、銀河超特急999号に乗って地球から旅立って行く。その鉄郎少年が行く先々の星で様々な体験をして成長していく物語である。
この物語で見られたコスプレはそのメーテルであったが、メーテルはコスプレされることの多いキャラクターである。
アニメ作品は1978年から1981年の約2年半にわたって、全114話(総集編の1話を含む)にかけて、フジテレビで放送された。(それ以外に、TVシリーズでの特定の物語をベースにしたものをスペシャルとして、合計3回のスペシャルが放送されている。)中には3話(前中後編)となった物語や前後編となった物語もあるが、基本は1話完結の物語である。旅を続けていく途中の星での物語の連続となっている。
また、劇場アニメ作品はTVアニメ放送時から決定していたことであって、1979年8月に劇場版第一弾の「銀河鉄道999」が、そして1981年8月(TVシリーズ終了後である)には第二弾の「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」が劇場公開されている。特に、第1作の方は、1979年の劇場公開された邦画の中で、配給収入1位となり、アニメの劇場作品としては初めての快挙となり、世の中のアニメ・ブームは更に盛り上がっていくことになった。
「アタックNo.1」:浦野千賀子が1968年から1970年の丸3年にわたって「週刊マーガレット」で連載したバレーボールのスポ根漫画である。「サインはV」と共にバレーボールを扱った漫画の代表作として知られている。また、1964年の東京オリンピックでの女子バレーの金メダルを獲得した東洋の魔女の活躍以後、バレーボールのブームがやってくることになったが、この作品は「サインはV」と共にそのブームを支える人気作品となった。尚、1976年から1977年には、続編となる「新アタックNo.1」が連載されたが、これについては余り知られていない。(社会人になっての物語である。)
主人公は鮎原こずえで、富士見学園中等部に転校してきて、不良グループを率いてバレーボール部に挑戦する。で実力が認められてキャプテンとして迎えられた鮎原の青春物語として、中学、高校、そして全日本に選ばれ、そこでの活躍を描いた物語である。
アニメ化は1969年から1971年にかけて、丸2年で全104話がフジテレビで放送された。尚、最初、主題歌は鮎原こずえの声を担当した小鳩くるみであったが、大杉久美子に変更されたが、これは大杉久美子のアニソン・シンガーとしてのデビュー曲としても知られている。
また、劇場作品としては、東宝チャンピオンまつりの位置番組として、合計4回にわたり、TV放送されたエピソードのブラッシュアップ版が公開されている。
この物語で出てきたコスプレは、この物語で全日本女子チームの監督の猪熊監督であり、選手たちを徹底的にしごく鬼監督で、スポ根作品の本作の名物監督でもあった。
その後、2005年4月期にテレビ朝日で実写ドラマ化されている。(上戸彩の主演でした。)
尚、今回の「銭形雷」では他にも様々なパロディのコスプレが登場しているが、容疑者となった3人の人物は、全てフジテレビでアニメとして放送された漫画作品の登場人物だったという共通点がある。しかも、その3作は多少の差はあるものの、放送回数が100話強という共通点と、劇場作品があるというのも共通している。ちなみに、被害者となった城星ナーミの元ネタ(これに関しては次回に記す予定です。)の方もフジテレビでの放送だったということで、今回の物語の主な元ネタはフジテレビと言うことになっていた。
釣りキチ三平 平成版(1)地底湖のキノシリマス (KCDX (1533))
- 作者: 矢口 高雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/04/15
- メディア: コミック
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 1 「永遠への旅立ち」
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- メディア: DVD
銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 2「真紅の女海賊」
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銀河鉄道999 COMPLETE DVD-BOX 3「ワルキューレの魔女」
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- メディア: DVD
銀河鉄道999 PERFECT BOOK―TV版アニメ全113話+SP3話すべてを徹底解析 (別冊宝島 (708))
- 作者: 松本 零士
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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