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MM-9 -MONSTER MAGNITUDE-#4 [ドラマ]

気特対のオブザーバーである案野が登場したということで、これまでは気象庁内部の組織とはいうものの、どこかで小さな存在にしか感じられなかった組織が少しは大きな者であるということを感じさせてくれることになった物語でした。が、冒頭部分でいきなりさくらと共に遭難しているということで、ストーリー展開の上では「?」となることが出てきて、数学者の案野というのも設定だけが先走りしたただのおばちゃんではないの?ということになってしまったのが残念でした。(さくら単独だったら、軽いノリの所があるだけに、遭難しても納得ですが...)それ以外ではキャラがしっかりと描かれていただけに...

城南大学の数学者・案野は気特対のオブザーバーとして、藤澤さくらと共に調査に参加し、大雨の中、原生林で迷ってしまった。灰田と朏は2人の安否を案じるが、携帯はつながらず、無線も持っていないと言うことで、全く連絡が取れず、2人の行方は分からないため、責任を感じつつ、気が気ではなかった。課長は地元の消防団に手を回し、雨が止んだら2人の捜索に消防団が協力してくれるので、灰田にそれに加わるように指示を出した。

その頃、さくらと案野は岩陰に避難していて、今一つ現状を把握していないような会話をしていた。(まるで子供同士の問答をやっていて、「遭難」という現状が分かっていない所が面白いところです。)そんな所に轟音と共に何かが通り過ぎていく気配を感じた2人だった。

やがて雨が止み、岩場から出てきた2人は、通り過ぎていったものがやってきた方向に進んでいくさくら。で2人は何かと禅問答のような会話を続けながら原生林の中を歩んでいく。

その頃、灰田は地元の消防団に加わって2人の捜索を開始するが、消防団の面々は及び腰であった。灰田はMに遭遇しても自分のことは基にせずに逃げてくれ、と言うが、消防団員は、この辺りは女人禁制であって、ここに入った女性はただでは済まないという言い伝えがあることをそっと教えていた。

森の中を進むさくらと案野だったが、案野が「やっぱり正体を確認したい」と言い出した。あれだけのものが通ったのに痕跡がないのはおかしいということで、見落としの可能性は少ないということからだった。

その頃、朏はデータベースにアクセスして、この辺りの登録情報は無く、該当しそうなSは、女人禁制、女人結界といえば多くは仏教、修験道関係だが全国そこら中にある。灰田は樹木、巨木、古木が関係していると考えた。消防団員が「Sって?」と尋ねると「Mじゃない方です」と答えた灰田だった。

さくらと案野は後を追うことにしたが、案野は唇が荒れるとしてリップクリームを塗っていた。そんな時、さくらが、自分たちの居場所がばれているのに襲って来ないのは何故?という疑問を口にした。で、案野はMじゃなくてSと案野は言う。するとさくらはそれを誤解して「私たちのこと追いつめて、じわじわいたぶってるとか、そういうこと?」と返す。で、「そういう勘違いするか」と案野。で、「存在としてのMとS」ということから「Mはモンスター、Sはスーパーナチュラルビーイング」と語る。

その頃、灰田は消防団員たちにMとSの違いを語っていた。MとSの本質的な違いは分かって織らず、便宜上大きさによってマグニチュード0以上のものをM、0以下のものをSとしている。また、Sは野生動物と同じ扱いで、人に危害を加えない限りは放置し、場合によっては保護もする。また管轄は環境省だと説明した。

そんな中、Sの気配を感じたさくらたち、また灰田も感じていた。さくらは自分の頬に傷が出来ていたことから、自分はまだ本気でないとして、本気モードに突入し、先へ進んでいく。後を追う案野。そんな中、案野は「数学は世界を記述する言語だからよ」と言い出して、自分が気特対に加わっていることの理由を語った。さくらは、案野が数学を武器にしてMと戦っていると認識し、自分も本気でSに立ち向かい、叫びかける。轟音が轟、木葉が舞うが全く怯まないさくら。「構って欲しいなら、ちゃんと向きあえや、バーカ!!」と叫ぶと風が止んだ。すると2人は目の前に和服の少女の姿(「座敷童子」でしょうね。ラストのテロップの所では「女の子」となっていましたが...)を目にした。で、その方に駆け寄るさくらと案野。が、座敷童子の姿は消え、灰田と消防団員たちが姿を現し、無事に保護された。

この件はSということで、後は全て環境省の管轄となり、「お疲れ様」ということで終了。さくらは消防団員が用意してくれた餅を食べながら案野と話をする。で、さくらの口調がため口からですます調に変わったことを尋ねると、仲間とは対等の関係でいたいということで、敵わないと認めるまではため口で話すということだった。それ以後もさくらは案野に対してはですます調で話していた。

さくらというキャラがよく分かる物語ということと、MについてだけでなくSというものもあるということ、そしてその違いが説明されるということで、本作の主役とポイントが詳しく説明された物語でした。また、環境省との縄張りがあるというのも公務員感覚の縦割り行政が出ていて面白い所でした。

確かに、冒頭でいきなり遭難している唐突さや案野に付いてはそれなりに描いているものの中途半端気味になってしまったのは、重要なところを描いたと言うことで時間的な制約が出てしまったしわ寄せと言った所でしょうか...それだけに、全体が良かっただけに、残念だった所も目立ってしまいました。

ただ、今回はMではなくてSということで、この部分について「趣味趣向としてのMとS」という方向で語ろうとするさくらと消防団員がいたというのは上手い表現でした。が、座敷童子だったというのはちょっと拍子抜けでした。もう少しファンタジックな展開になるのかとも思ったが、現実志向で描かれていただけに、ちょっと残念な気もしました。→何か、ここのところ「座敷童子」が他の作品でもやたらと出てきているだけに、またも「座敷童子」のブームにでもなっているのかしら...???

次回はM8号が登場ということで、今回とは毛色の違う物語になりそうですね。

尚、タイトルの後にipadアプリに関する字幕が出るというのはMBSの放送ではお約束。また、次回予告の所では10/27に期間限定でDVD-BOXが発売決定、ということのテロップが出たが、細菌の作品はソフト販売も前提になっているだけに、リリースも早いですね~(こちらのテロップはBS-TBSの放送でもそのままでしょうね...)→いずれにしても、BS-TBS放送分との切り張りして、余分なテロップは排除しないと...

 

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