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DONNIE IRIS『BACK ON THE STREETS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。JAGGERZやWILD CHERRYで'60's後半から70'sの時代に活躍した彼であるが、以前からソロ志向があったが、ようやくソロとして活動を始めた記念すべきアルバムである。それまでの活躍もあって、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートでは最高位57位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Ah! Leah!』『I Can't Hear You』『Joking』『Shocking Treatment』『Back On The Streets』『Agnes』『You're Only Dreaming』『She's So Wild』『Daddy Don't Live Here Anymore』『Too Young To Love』。

この中からシングル・カットされたのは、2曲である。『Ah! Leah!』はBillboardのHOT 100で最高位29位を記録するスマッシュ・ヒットとなったが、『I Can't Hear You』はメインストリーム・ロック・チャートで最高位47位を記録しただけに終わっている。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Ah! Leah!』と、『Joking』『Shocking Treatment』『Daddy Don't Live Here Anymore』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Back On The Streets』をピックアップしておく。

サウンドの方はサックスを取り入れた所がポイントになっているものの、アメリカン・ロックの範疇としてはまあ普通の範疇に入るものである。本アルバムがリリースされた当時の音楽シーンは、ディスコ・サウンドのブームが去り、ロックの方ではポスト・パンクということで新しいものが次々と生まれてきた活気のある時代であり、新しいサウンドが求められていた時期でもある。その時期は、'80'sという新しい時代に向けて、自分の殺りたい音楽を世に出す絶好のチャンスという時期でもあって、ある意味では音楽シーンが最も面白かった時代であったということも出来る。(そして淘汰されていくのですが...)彼にとっても、WILD CHERRYに参加したものの、解散になってしまっただけに、新たな時代に向けての新たな船出と言うことで、気合いが入っていたこともあって、仕上がりの方はなかなかのものとなっている。

結果的には、彼のソロ・キャリアでは最もチャート成績が良く、セールスも良かったアルバムになったが、ここには伸び伸びとして活き活きとした彼の姿がある。'70'sのアメリカン・ロックを聴く方、及び'80'sサウンドがお好きな方は、しっかりと抑えておきたいアメリカン・ロッカーのソロ・デビュー・アルバムである。じっくりと楽しみましょう。

 

Back on the Streets

Back on the Streets

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Razor & Tie
  • 発売日: 1993/06/15
  • メディア: CD

↓次作との「2 in 1」(1枚もの)はある意味でお得です。

Back on the Streets / King Cool

Back on the Streets / King Cool

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: American Beat
  • 発売日: 2008/01/08
  • メディア: CD


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