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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その166) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「どんでん返しの射殺劇」です。これは要するに、普通の射殺が劇中で行われるのではなく、その射殺の裏には用意周到な計画が仕組まれていたというもののことである。(言い換えると、射殺の偽装工作ということにもなる。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.15話」、「007」からは「リビング・デイライツ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.15話」。「BS初のミュージカル!! ~歌って踊って殺人事件(後編)」と言う物語である。この物語は「ケータイ刑事」シリーズでは発の前後編の物語となったものであって、その後編である。前編では高村さんがポン踊りを踊っていると突然苦しみだして死んでしまった、という所で後編へということになったが、実はそれはポン踊りでは死なないということを証明するための芝居だった。ということから更に物語が進んで行くことになる。しかし、もろこし村の青年団の若者2人が盆踊りの練習中に死亡、更に輝子は犯人扱いされたことで自殺してしまい、次々と若者が死んでいった。

ちゃんは捜査を進めるが、高村さんは一人で調べ物をしていて、自分が林一族の末裔で、ちゃんは丹羽一族の末裔で、林一族の丹羽一族に対する400年の恨みの幕引きは、高村さんがちゃんを殺すことであり、ちゃんと高村さんがもろこし村にやってきたのは400年前からの運命だったと気づいたということを柴田さんに告げた。で、ちゃんを殺したくはないということで、高村さんはこっそりと村を去ると告げるが、そんな所を「高村さん、みっけ」とちゃんに発見されてしまった。

ちゃんは事件の謎が分かり、村人たちにそれを語るためにポン踊りをすることになっていて、高村さんを探していたのだった。で、みんなはポン踊りの会場へ。ちゃんが櫓の上でポン踊りを始めると、高村さんの様子がおかしくなる。そして何者かに操られるように櫓の上に歩を進めていく。そしてちゃんに向かって銃を撃った。で、ちゃんは撃たれてその場に倒れ込んでしまった。

ちゃんを撃ったことで高村さんは正気を取り戻す。が、ちゃんが倒れていることで、自分の行動に責任を取るとして、柴田さんが止めるのも聞かずに、銃で自分を撃ってしまった。

これにショックを受けた柴田さんは、ちゃんと高村さんが死んでしまったのは全て自分の責任だと感じて、『ごめんなさいの歌』を歌い始めて、心から詫びる。で、歌い終わった瞬間に、ちゃんの犯人を捕らえるが飛んできて、柴田さんや村長をはじめとする村人たちを一気に拘束した。

ちゃんと高村さんは、もろこし村の人たちが自分たちを欺そうとしていることに気づき、「目には目を」ということで村人たちを欺き、一気に事件を解決するためにこの作戦を実行したのだった。で、この芝居によって村人たち、そして柴田さんは完全に狼狽えてしまって、その隙に一気に確保されることになった。また、ちゃんと高村さんは証拠の方もバッチリと掴んでいて、ポン踊りで死んだという村の若者たち、そして自殺した輝子というのも全て芝居であり、全員生きていたことを示した。

ちゃんは、村人たちの話に乗り、踊らされたように振る舞った(「ポン踊り」とは、ポリスを欺すための者というのが本当の意味だった。)が、実は村人達の嘘を見破っていたのだった。そして、警官を欺すことを辞めるように諭し、全てを上手く解決したのだった。

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作であって、4代目ボンドのデビュー作である。4代目になって主演が若返ったことで、久しぶりに登場したCIAのフィリックス・ライターもボンドに合わせて若返ることになった。

ボンドに助けを求めて亡命したコスコフ将軍だったが、実はそれは巧妙に仕組んだ芝居ということで、逃げられてしまった。MI-6はこの失態を取り戻そうとする。やがてボンドはコスコフ将軍の行き先がタンジールということを掴み、タンジールに入った。しかし、ボンドは、コスコフ将軍がイギリスで語った言葉に疑問を感じていて、通商会議に出席するためにタンジールに入っていたKGB議長のプーシキン将軍に極秘裏に接触した。そして、翌日、通商会議で演説をするプーシキン将軍。その時、ボンドがプーシキン将軍を撃ち、プーシキン将軍は死亡、ボンドは照明装置をも撃って壊すと、混乱する会場から屋上に脱出して逃亡した。

撃たれたプーシキン将軍は直ちに搬送され、側に駆け寄った愛人もショックで涙するだけだった。が、その時プーシキン将軍の目が開いた。そして、地で汚れた上着を脱ぐと、その下には血糊が入った袋があり、それを外しながらボンドは良い腕をしていると語り、今日だけはボンドの腕に感謝していた。

これはボンドの入れ知恵であって、コスコフ将軍を罠に填めるための芝居であり、コスコフ将軍がイギリスで話したことから、プーシキン将軍の暴走を止めるためには、プーシキン将軍を殺すしかないという話に乗って、コスコフ将軍が計画通りに事が進んでいると思わせるために仕組んだことだった。

また、その場には、コスコフ将軍の仲間の殺し屋もいて、プーシキン将軍の暗殺を実行できる準備をしていたが、ボンドがいきなりプーシキン将軍を撃ったことを目の前で見ていて、そのことをコスコフ将軍に報告した。するとコスコフ将軍は、自分の計画にとっては邪魔者であるプーシキン将軍が死亡したものと思い、イギリスは自分の作り話に乗って動いたと決めて、ほくそ笑んでいた。

尚、ボンドは地元警察の手を逃れるが、謎の美女に捕まり連れて行かれる。が、そこにいたのはCIAのフィリックスであり、「第三次大戦になる」とフィリックスは告げたが、ボンドは芝居だったという作戦を告げた。そして、コスコフ将軍を追いつめていく反撃に出て、最終的に、コスコフ将軍はプーシキン将軍によって逮捕されることになった。

共通点は、主人公(銭形/ボンド)がもう1人(高村さん/プーシキン将軍)と組んで、相手1人ではなくて複数人というのも共通している。)に欺されているように振る舞いながら、死を芝居として射殺するということを作戦として利用し、計算通りに相手を、更にはそれ以上の大勢の人間(「ケータイ刑事」ではもろこし村の人たち全て、「007」ではコスコフ将軍一味だけではなく、CIAのフィリックス、更には世界中の人々たちまで)を欺すのに成功したこと、そして全て丸く収めるように事件を解決したということである。→こうも見事に相手を欺したとなると、「してやったり」という言葉がぴったりでしょうね。

相違点は、「ケータイ刑事」では主人公・銭形が射殺される芝居を演じたが、「007」では主人公・ボンドは射殺する方の芝居を演じたこと、「ケータイ刑事」では死を演じたのは2人であったが「007」では1人だったことがある。また、「ケータイ刑事」では、この事件では仕掛けたもろこし村の若者たちも全員が死んだ芝居をしていたため、死者は0人であったが、「007」ではコスコフ将軍は逮捕されてモスクワに連行されたため死亡していないが、その仲間であった武器商人・ウィティカーや配下の用心棒・ネクロスは死亡しているため、死者が出ているというところも相違点ということになる。

次回は「ある物」ということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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