永井龍雲『龍雲ファースト』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された、タイトル通りで、彼のデビュー・アルバムである。現在でもフォーク系の歌を歌い続けている彼であるが、30年以上前のデビュー・アルバムということで、彼の原点がここにある。初期作品を集めたベスト万里リリースされているが、やはり彼と接するならばデビュー・アルバムであるこちらからにすべきですね。
収録曲は以下の全12曲である。『やがて来る春に』『想い』『夏の夜』『あの頃』『二人の出発(たびだち)』『偽りの日々』『空振りの一日』『帰りの電車』『小さな愛』『渡り者』『素面酒』『夢なる世界』。
一応、本アルバムの2ヶ月前にリリースされたデビュー・シングルである『想い』もしっかりと収録されているので、選曲と言うことではまずまずである。
お薦め曲は、デビュー・シングルの『想い』、それ以外では『やがて来る春に』『偽りの日々』『渡り者』『素面酒』という所をピックアップしておく。
いずれの曲も、'70'sらしい時代を感じる雰囲気があって、現在では失ってしまったそっとした暖かさに包まれたソフトな気持ちになる曲である。また、一部の曲は彼だけでなく、他のシンガーがカヴァーしている曲もあって、派手な所は無いが、じっくりと根付いて歌い継がれている曲がここにはある。
当時もそうであって、現在でもそうであるが、彼は派手な所は無いが、ミュージシャンとしての信念は昔も今も変わっておらず、それがぶれていないだけに、30年以上という歳月が流れていても、色褪せていない新鮮なものを醸し出している。シンプルなものというのは、実は時間を超越する用ですね。また、誰でも記述やテクニックに頼らない第一波はシンプルなところから入るものでし...
時には、ということで、手元に置いておいても良いアルバムである。(ただ、ジャケットの方はLP(サイズ)でもゴチャゴチャした感じがあったが、CDのサイズになると、より小さくなって、何が何だか分かりませんね...この点だけは何とかして貰いたい所ですけど...)
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