DARYL HALL & JOHN OATES『BIG BAM BOOM』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの12枚目のスタジオ・アルバムである。'80'sに入ってからの彼らのアルバムはいずれもがビッグ・ヒットになっていたが、本アルバムは彼らの最盛期の最後を飾ることになったアルバムでもある。(傑作「H2O」から2年ぶりとなったアルバムで、次作は4年待つことになる。但し、1983年には新曲2曲入りのベスト盤をリリースしているため、完全に2年ぶりというわけではない。)
本アルバムはセールスも好調で、チャート成績も良く、Billboardでは最高位5位を記録、1985年の年間アルバム・チャートでも17位にランクインしている。またイギリスでも最高位28位を記録するヒットになった。
収録曲は、オリジナル版では全9曲(当時のカセットのみ1曲のボーナス・トラックが収録されたわ曲であった。)であったが、現在では4曲のボーナス・トラックが追加収録されていて全13曲となっている。
収録曲は以下の通りである。『Dance On Your Knees』『Out Of Touch』『Method Of Modern Love』『Bank On Your Love』『Some Things Are Better Left Unsaid』『Going Thru The Motions』『Cold Dark And Yesterday』『All American Girl』『Possession Obsession』。また、ボーナス・トラックは以下の通りであるが、カセットにのみ収録されていた曲は『Out Of Touch (12" version)』である。その他のボーナス・トラックは『Method Of Modern Love (12" version)』『Possession Obsession (12" version)』『Dance On Your Knees (12" version)』である。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。まずは『Out Of Touch』は彼らの6曲目の全米No.1ソング(現時点では彼らの最後のNo.1ソングでもある。)となり、2週連続1位の大ヒットとなった。(1985年のBillboard年間シングル・チャートでは6位)また、イギリスでは最高位48位であった。続く『Method Of Modern Love』はBillboardで最高位5位(1985年のBillboard年間シングル・チャートでは83位)、イギリスでは最高位21位(英ではこちらの方がより大きなヒットになった。)を記録、『Some Things Are Better Left Unsaid』はBillboardで最高位18位、『Possession Obsession』は同最高位30位を記録している。また、イギリスではこの後に『Out Of Touch(Remix)』がリリースされて最高位62位を記録している。
お薦め曲は、全米No.1ヒットになった『Out Of Touch』、ヒット・シングルの『Method Of Modern Love』と、『Going Thru The Motions』『Cold Dark And Yesterday』『Possession Obsession』という所をピックアップしておく。
本アルバムは完成度が高く、内容的にはデビューから10年ちょっとが過ぎた集大成と言うことの出来る充実したものである。本アルバムは「PRIVATE EYES」「H2O」と共に彼らの傑作三部作の一つであり、これを聴かないで'80'sソングは何を聴くの?というだけのアルバムである。たっぷりと堪能しましょう!
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