SSブログ

ケータイ刑事銭形泪36話(2nd.23話・AS1話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第23話(アナザーストーリー第1話であり、通算では第36話)の「まりもクイーンVS女王卑弥呼 ~邪馬台国を迎撃せよ!」の裏ネタ編・増補の2回目となる今回は、前回残した「邪馬台国」について、この物語では邪馬台国はここだったと言うことから「健康ランド」について、そして(ダウジング)卑弥呼からちゃんは邪馬台国のこれに任命すると言われた「警視総監」について記します。尚、「邪馬台国」については「・36話(2nd.23話・AS1話)[裏ネタ編]PART 1」で、「健康ランド」については「・36話(2nd.23話・AS1話)[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「こちらをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/11/2、3、5、7、10、11、14、15日付けで記しています。)

邪馬台国」:「魏志倭人伝」に記されている2世紀後半から3世紀前半に倭の国(当時の日本)にあった最大の国である。(現在の日本の全てを支配していた訳ではないが、8世紀初頭に律令国家が成立すると「倭国」という名称を使うのをやめて「日本」という名称を使うようになったとされている。よって、現在の日本の元になった国である。また、奈良時代には日本のことを「倭」と言うこともあったが、奈良時代中期(8世紀半ば)には「倭」と同音であり好字である「和」に置き換わっていくことになった。日本式のことを「和式」と言うが、この「和」というのは「倭」の同音として用いられた「和」から来ているのである。)

女王卑弥呼が支配していた国として有名でもある。尚、「三國志」では「邪馬壹国」と表記されており、「後漢書」では「邪馬臺国」と記されているが、現在では「邪馬台国」と表記するのが一般的となっている。(以前は「耶馬台国」と表記されることもあったが、現在ではこれは少なくなっている。)また、読みは「やまたいこく」であるが、「やばたいこく」と読む場合もある。

国の創設時期については1世紀中頃という説から2世紀初頭という説があって定かではない。しかし、2世紀後半の倭国大乱の以前から成立していた国であるということは分かっている。当初は他の国と同様に男王が統治していた国であったが、日本中を舞台とした2世紀後半の倭国大乱によって倭の国全体が混乱する中、卑弥呼を王とした女王の国となり、倭国大乱を治め、卑弥呼が倭の国の国王になって沈静化することになり、約30に及ぶ国々を支配した。邪馬台国は倭国の首都ということになった。尚、卑弥呼は邪馬台国の女王として邪馬台国、更に倭国の統治を行っていたものの、卑弥呼の弟が補佐として実質的に統治していて、卑弥呼は呪術師として統治していたとされている。(政治的な実権は弟にあったと言われている。)

3世紀半ば(西暦248年頃)に卑弥呼が没すると、男王が後継となったが、人々はこれに服さずに内乱となった。で、卑弥呼の親族である13歳の「壹與」(壱与)を女王として立てることでその混乱が治まった。その後、女王となった壹與が3世紀半ばに朝貢を行っているが、これを最後にして中国の歴史書からも「倭国」の記録がなくなり、どうなったのかは分かっていない。(一応、歴史の中に消えてしまったことになるが、邪馬台国が大和朝廷になったという学説から、滅亡したという説まで、様々な学説があって、確かなことは不明のままである。)

国としては水稲耕作を行っていたことと、「大人(たいじん)」「下戸」「生口」という3つの階級があった階級社会であったとされている。(「生口」は現在で言う所の「奴隷」である。)「魏志倭人伝」などの中国の歴史書に色々と記載がされている。また、「日本書紀」の編者は、邪馬台国と大和朝廷を、卑弥呼と神功皇后は同一であるとしているが、詳細については不明であって定かではない。

国のあった位置に関しては、「魏志倭人伝」の記載では、「倭国に至るには、船で韓国を経て7000余里で倭国の北岸の狗邪韓国に到着する。そこから海を1000余里渡り、対海国に着く。瀚海と呼ばれる海を南に1000余里渡ると一大国に至る。また海を1000余里渡ると末廬国に至る。東南へ500里陸行すると伊都国に到着する。東南へ100里進むと奴国に至る。東へ100里行くと不弥国に至る。南へ水行20日で投馬国に至る。南、女王の都のある邪馬壹国に至る。水行10日陸行1月。帯方郡から女王国までは1万2000余里ある。」とある。これの解釈を巡って畿内説と九州説とがある。(これ以外にも、解釈の違いによって、吉備、出雲、四国、尾張、千葉、甲信越、岩手、琉球、ジャワなどにあったという説まである。但し、これらの説はいずれもが少数派である。)現在の学会では「畿内説」が有力とされていて学会では9割が「畿内説」を採っているとされている。(これだけの指示があれば確定されそうであるが、決め手となるものが無く、独立した検証も行われる所までいっておらず、確定という所には至っていない。)

そんな中、2009年に、奈良県桜井市にある纒向遺跡(まきむくいせき)から出土したものの炭素年代測定法による年代測定で新たな動きがあって、この地が邪馬台国のあった地の有力な場所として注目を集めるようになっている。(この遺跡は元々、弥生時代末期から古墳時代に入った頃の遺跡であり、「前方後円墳」の発祥の地とされている遺跡である。時期的にも邪馬台国の存在した時代と一致していて、新たな年代測定による調査の結果が卑弥呼の没した時期にほぼ一致するという結論が出た。但し、反論もあって、確定した訳ではない。)これによって、現在では畿内説(奈良)にほぼ固まりつつある状況になっているが、確定までは行っていない。

また、「邪馬台国」をモデルにした作品もいくつかあって、手塚治虫の「火の鳥 黎明編」が邪馬台国を舞台にしているというのは有名な所である。(1967年の作品であって、現在では否定されていたり新たに分かったことがあるが、当時の学説を元にしている。)

尚、邪馬台国をモデルにした創作作品では、何故か九州説に基づいた作品が多く、位置は九州としているものが多い。また、九州にあったがそれが近畿に移動したという東遷説に基づいている作品もあるが、畿内説に従った作品が少ないのはどうしてなのでしょうかねぇ?(→邪馬台国の位置は畿内説が有力となっているだけに、フィクションでは創造の範囲が狭くなってしまうということがあるのでしょうか???)

邪馬台国に関する研究は、日本の国家としての成立に関係している可能性が高く、大和朝廷の成立についての謎を解き明かす鍵とも言われており、今後の更なる研究が待たれるところである。(が、事実として分かるのも良いが、「謎」がある方が色々と想像できてロマンを感じるのですが...)

健康ランド」:公衆浴場施設の一つであり、様々な種類の浴槽を備え、更にはサウナ、マッサージ施設、ゲームコーナー、休憩所、水泳施設、トレーニング設備、食堂、観劇などの付随する施設を併せ持った大規模な入浴施設のことである。

また、入浴施設であるが、銭湯とは異なったものであって、法的にも銭湯とは別扱いとなっている。そのため、都道府県単位で価格が統一されている銭湯とは異なり、独自の料金体系が設定できる。(ちなみに「銭湯」とは、「日常生活における保健衛生上必要な入浴のために設けられた公衆浴場」と定義されているので、健康ランドにあって銭湯に無いもの(例えばサウナ、ゲームコーナー、トレーニング施設などの付随施設)は日常生活における保健衛生上必要ではないもの、と解釈することが出来る。→確かに「保健衛生」ということでは関係ないですね。)

使用している湯は、水を単に暖めたものという所もあるが、温泉水を利用している所や、湧かしたお湯に入浴剤を添加している所など、様々である。(温泉施設ではないため、この当りも自由である。)

日本に最初に登場したのは、1955年に営業を開始した「船橋ヘルスセンター」とされている。(1977年に閉場したため、現在は存在しない。その跡地に「ららぽーと船橋ショッピングセンター」が作られ、現在は「ららぽーとTOKYO-BAY」と名称が変更されている。)一応、現在の「健康ランド」が備えている施設を持ったものということになるが、分類状は「健康ランド」ではなく「ヘルスセンター」とされている。(ヘルスセンターは、保養と娯楽のための施設であり、元々は「医療センター」という位置づけのものである。尚、英語で「Health Center」と言うと保健所のことになる。)

その後、各地にこれを模した施設が登場した。しかし、大きく変わったのは1980年代になってからのことであり、娯楽施設に関してよりもサウナなどの入浴施設をより充実させたものが登場するようになり、「健康ランド」と呼ばれるようになる。ターゲットも中高年齢層からファミリー層や若年層をターゲットにするようになった。(これが登場した当時は「スーパー銭湯」と呼ばれるものはまだ存在していないが、現在では「スーパー銭湯」に療養施設や娯楽施設が併設されているもの、といったら宜しいかと...)

また、24時間営業をしている施設もあって、宿初施設のように利用できる所もある。(しかし、あくまでも「健康ランド」であって、法的な宿泊施設ではないので、「宿泊施設」ではなくて「休憩施設」と言う位置づけである。)尚、24時間営業をしている施設であっても、精算や施設の清掃のため、連続利用をすることが出来ず、午前中に一端退出させられるというのが一般的である。→上手に利用すれば、色々と役に立つ施設でもある。

警視総監」:警察法によって定められた警察官の階級の1つであり、その中の最上位に位置する階級である。また、東京都を管轄する警視庁のトップとなる役職のことでもある。トップであるため、定数は1名である。(東京都以外の各道府県の警察そしてのトップは道府県警察本部長であるが、それに相当する警視庁(東京都警察に相当する)のトップである。)尚、英語では「The Superintendent General」と言う。

法律上、警視総監は、東京都公安委員会の同意と内閣総理大臣の承認を得た上、国家公安委員会が任免することになっている。(警察法第49条第1項)尚、日本の警察組織は警察庁が管轄しているため、警視総監は日本の警察組織の中では第二位である。(道府県警察本部長と同格。)また、あくまでも警視庁のトップである。

歴史は、明治になって、西欧の警察組織を元にして日本にも警察組織が作られたが、当時の東京府を管轄する警察として1874年に創設された東京警視庁のトップの役職として現在に至っている。但し、1874年に創設された時は「警視総監」という役職名ではなく「大警視」という名称であった。これが1881年に「警視総監」と名称が変更され、それ以来現在に至っている地位であり、役職として警視庁のトップを占めている。

尚、戦後の一時期(1949年9月~1954年6月までの間)に存在した大阪市警視庁(前身は大阪市警察局であって、大阪市警察本部となり、更に大阪府警察本部と統合されて、現在は大阪府警察本部となっている。)のトップもやはり「警視総監」であった。

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓いくつか

図説 地図とあらすじでわかる!邪馬台国 (青春新書INTELLIGENCE)

図説 地図とあらすじでわかる!邪馬台国 (青春新書INTELLIGENCE)

  • 作者: 千田 稔
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2010/04/02
  • メディア: 新書

「邪馬台国=畿内説」「箸墓=卑弥呼の墓説」の虚妄を衝く! (宝島社新書 296)

「邪馬台国=畿内説」「箸墓=卑弥呼の墓説」の虚妄を衝く! (宝島社新書 296)

  • 作者: 安本 美典
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 新書

邪馬台国論争 (岩波新書)

邪馬台国論争 (岩波新書)

  • 作者: 佐伯 有清
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 新書

卑弥呼の正体―虚構の楼閣に立つ「邪馬台」国

卑弥呼の正体―虚構の楼閣に立つ「邪馬台」国

  • 作者: 山形 明郷
  • 出版社/メーカー: 三五館
  • 発売日: 2010/05/21
  • メディア: 単行本

歴史から消された邪馬台国の謎 (プレイブックス・インテリジェンス)

歴史から消された邪馬台国の謎 (プレイブックス・インテリジェンス)

  • 作者: 豊田有恒
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2005/07/02
  • メディア: 新書

邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)

邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)

  • 作者: 鯨 統一郎
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 文庫

邪馬台国の滅亡―大和王権の征服戦争 (歴史文化ライブラリー 294)

邪馬台国の滅亡―大和王権の征服戦争 (歴史文化ライブラリー 294)

  • 作者: 若井 敏明
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 単行本

「邪馬台国」はなかった―解読された倭人伝の謎 (古田武彦・古代史コレクション)

「邪馬台国」はなかった―解読された倭人伝の謎 (古田武彦・古代史コレクション)

  • 作者: 古田 武彦
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 単行本

邪馬台国と大和朝廷 (平凡社新書)

邪馬台国と大和朝廷 (平凡社新書)

  • 作者: 武光 誠
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 新書

邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)

邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)

  • 作者: 高木 彬光
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/10/12
  • メディア: 文庫

新説 邪馬台国論

新説 邪馬台国論

  • 作者: 古田 悠
  • 出版社/メーカー: ブイツーソリューション
  • 発売日: 2010/03/21
  • メディア: 単行本

邪馬台国と狗奴国と鉄

邪馬台国と狗奴国と鉄

  • 作者: 菊池 秀夫
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 単行本

邪馬台国の候補地・纒向遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)

邪馬台国の候補地・纒向遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)

  • 作者: 石野 博信
  • 出版社/メーカー: 新泉社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本

立ち寄り湯&健康ランド (旅の森)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 1997/06
  • メディア: 単行本


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

EMOTIONS『REJOICE』BEST HIT USA 2010[20.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。