EVERYTHING BUT THE GIRL『EDEN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの1st.アルバムである。後にエレポップの道を進んでいくことになる彼らであるが、デビュー・アルバムではアコースティック系のサウンドで、これが「ネオ・アコースティック」と呼ばれる新しいムーブメントの傑作として評価されているあのアルバムである。セールスの方も順調で、イギリスで最高位14位を記録したということで、まずまずの船出となった記念すべきアルバムである。
収録曲は以下の全12曲である。『Each And Every One』『Bittersweet』『Tender Blue』『Another Bridge』『The Spice Of Life』『The Dustbowl』『Crabwalk』『Even So』『Frost And Fire』『Facination』『I Must Confess』『Soft Touch』。
この中からシングル・カットされたのは『Each And Every One』の1曲だけであったが、この曲はイギリスで最高位28位を記録していて、前年のデビュー・シングル『Night and Day』(イギリスで最高位92位に留まった。)を超えてTOP 30入りを記録している。
お薦め曲は、ヒット・シングルの『Each And Every One』と、『Bittersweet』『The Spice Of Life』『Frost And Fire』『I Must Confess』という所をピックアップしておく。
彼らは、ヒットの規模では後のダンス系エレポップ路線に転向してからの方が大きいヒットを飛ばしているのだが、デビュー当時のサウンドは長く聴いても疲れないものであり、発表から四半世紀が流れた現在でも心が安らぐエヴァーグリーン・ミュージックとして心を癒してくれるものである。確かに、後のサウンドの方が派手さがあって、瞬間的には華やかで良いものに感じられるが、何度も聴くような味わいはない。やはり時を超えてじっくりと聴くことの出来るのは初期の作品である。
ということで、記念すべきデビュー・アルバムでもある本作は、今でも時々聴きたくなる名盤であるだけに、お手元に於いておくことをお薦めする。
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